人工呼吸器をつけたALSでも
【人工呼吸器をつけたALSでも、オシャレをすることも、僕にとっては「暮らす」こと】昨日、佐賀県県民協働課「さがすたいる」の担当者の方が、自宅へ打ち合わせに来られました。今回のお話は、洋服のお直しサービスを体験することと、11月にJONAI SQUAREで開催されるトークイベントに出演すること。ところが、僕の姿を見た担当者の方が少し驚かれました。人工呼吸器をつけたALS患者ということで、もしかすると「普段はパジャマで過ごしている」というようなイメージがあったのかもしれません。でも、僕は毎日、普通に洋服を選びます。自分で買った服を、PA兼ヘルパーさんたちが僕の体や車椅子での生活に合わせて、すでにいろいろ工夫して直してくれています。着せやすくする。苦しくないようにする。車椅子に座ったときに格好よく見えるようにする。「着られないから諦める」のではなく、「どうしたら着られるか」を考える。それは、僕たちにとって特別なことではなく、いつもの暮らしです。そんな話をしているうちに、担当者の方から、「洋服のお直しそのものだけではなく、中野さんがなぜこういう暮らしをするようになったのか、そのきっかけもトークイベントで話してもらえませんか」と提案されました。もちろん、喜んで引き受けました。僕は、ALSになったからといって、人生の楽しみまで病気に合わせる必要はないと思っています。洋服を選ぶこと。オシャレをすること。人に会うこと。出かけること。「今日は何を着よう」と考えること。こうした何気ないことが、その人らしい暮らしをつくります。人工呼吸器は医療機器ですが、その人の人生まで「医療の風景」にする必要はありません。ALSには、どうしても「できなくなる」「寝たきり」「大変」というマイナスのイメージがついて回ります。でも、工夫と支援があれば、できることはまだまだあります。今回、洋服という身近なものを通して、「障害があっても、オシャレはできる」「人工呼吸器をつけても、自分らしく暮らせる」そんなことを伝えられたらと思っています。洋服のお直しから始まった今回の企画。もしかするとこれは、服を直すだけではなく、ALSに対する社会のイメージを少しずつ“お直し”していく企画になるのかもしれません。11月のトークイベントが、今から楽しみです。追伸:【ALSに心まで奪わせない】パジャマを脱いだ日から、僕の人生はもう一度動き出した僕のYouTube→https://youtu.be/WzdsPgBUv1U