クリストファー・ノーラン最新作オデ ュッセイアを先行上映で観てきた
ダークナイト3部作にインターステラー、ダンケルク、オッペンハイマーなど代表作を挙げると枚挙の暇もない自分も大好きな映画監督のひとりであるクリストファー・ノーラン最新作「オデュッセイア」の先行上映があると知ってさっそく観てきました、
上映時間が172分と近年の映画としては相当長く、ギリシャ神話や洋画に馴染みがないと一見敷居が高そうに見えますが全然そういうことはなくテンポもよくアクションシーンもふんだんに出てきます、過去のノーラン作品中でもかなり明解な部類に入ると思います。
全米興行収入では既に結果を出していて、監督はもとよりキャストの知名度の高さも相まって巷では既に詳細で高尚なレビューが多数出回っているので、ここでは自身のいつもの鑑賞スタイルでもある大衆向けのアメコミ映画や日本アニメなどを絡めてトリビア的な視点で紹介していこうと思います。
オデュッセイアは同じホメロスの叙事詩であるイーリアスの後日譚にあたり、トロイの木馬が登場した時点で真っ先に思い出したのが2004年に公開されたウォルフガング・ペーターゼン監督、ブラッド・ピット主演のトロイ、
それもそのはずでトロイはイーリアスを下地とした作品でこの時ショーン・ビーンが演じていたオデュッセウスが今作の主人公でマット・デイモンが演じています。
ここで面白いのが邦題の偶然の一致で
今回の映画オデュッセイア(ギリシャ語)の原題はThe Odyssey=オデッセイ(英語)、
2016年公開のリドリー・スコット監督の火星サバイバル映画オデッセイ(長い冒険の旅)の原題はThe Martian=マーシアン(火星の人)、
このどちらも主演がマット・デイモン、
因みにかつてのホンダのミニバンの名前もこの長い冒険・旅からつけられています。
またギリシャ神話のアテナ、会話の中にもゼウスやポセイドンといったメジャーネームも飛び出しますが、
魔女キルケーにセイレーンなど奇しくも今年ヒットした日本アニメが引用したことで知名度が上がった名称の原典が登場します、
ガンダム(閃光のハサウェイ・キルケーの魔女)やちいかわ(人魚の島の秘密)といったまったく毛色の違うコンテンツに使用されたキャラクター名がこういった理由で神話から引用されたんだと理解できるという部分でも楽しめます。
他にも日本人のオタクにしかわからない役者名との絶妙なシンクロ、
オデュッセウスの妻ペネロペ役がアン・ハサウェイ、一般にはプラダを着た悪魔やレミゼの人なのでむしろペネロペ・クルスの方がシンクロすると言いそうですが、機動戦士ガンダム閃光のハサウェイではペーネロペーは主人公ハサウェイ・ノアの敵モビルスーツの名前、ガノタにとってはペネロペといえばハサウェイなのです。
因みにペーネロペーの中身はオデュッセウスガンダム、
オデュッセウスの部下たちが魔女キルケに出された食事にがっついているうちに豚に姿を変えられる様子は千と千尋の神隠し、
トム・ホランドとゼンデイヤのMCUスパイダーマンペアが本作においてもテレマコスとアテナ役で夫婦共演、
と言った具合に、少し以前に「犬ど猫どっちも飼ってると毎日楽しい」という短編アニメがありましたが、日本アニメと洋画どっちも観てると何倍も楽しいを実感できた1本でもありました。
もともと星座やギリシャ神話が好きで読んでいたこともありますが、ノーラン作品定番の時間軸の入れ替えなども健在で3時間という上映時間をまったく感じさせないほど没入して観ることができました。
長編映画初の全編IMAXカメラでの撮影という点でも話題になっている本作、
こんなオタク色に偏ったレビューでは観賞動機になりづらいとは思いますが少しでも興味が湧きましたら是非劇場の大画面で、さらにIMAXで体感することをお勧めします。



