★★★★☆
主人公の39歳独身女性は、国内有数のデベロッパーで役職に就いていたが、会社で不当な扱いを受けて仕事を辞めた途端に賭け事と映画が大好きな父親が病気で倒れ、更に父親が各所に300万円の借金をしている事が発覚する。 そして彼女は、仕事を辞めた事を両親に言い出せないまま途方に暮れる・・・。
しかし、ひょんな事から映画雑誌編集社に再就職でき、そこで父親が書いた映画レビューをブログにして、更に英文にもして世界展開させ、世界中から1千万人もの読者を集め大成功を収める。
この物語は、映画を通しての友情の尊さや、崩壊しかけた自分自身、家族との関係、再就職できた経営難で傾いている会社が再生していく姿を描いたもの。
私がこれまで読んだ原田マハの作品の中で(まだ十数冊しか読んでないが)、本作は「たゆたえども沈まず」に次いで二番目に面白かったし、感動作としては今のところ本作が一番だ。
ただ、シラケるほどあまりにも都合の良過ぎる話をいくつも並べ立てて積み上げないと面白くて感動的な作品が書けないのなら問題だ。 この辺の大ご都合主義は、もう少しちゃんとしてほしい。




