今ならすんなり行けるのに~・・かなぁ⁈
2008年6月22日(日)
午前8時30分
成田空港第一ターミナル北ウイング集合。
KLMオランダ航空KL862便
出発時刻 11時30分
最初の宿泊地ミュンヘンのホテルに
たどり着くまでの出来事
14年以上も前のこの旅で、携帯電話を持って行ったのはメンバーの中でモモさんだけでした。
海外旅行でスマホを持ち歩くのが当たり前になった現在。
あっという間に世の中の事情は移りゆくものです。
それでもちゃんと空港の広いロビーでの待ち合わせは普通に出来て、
私たち当時アラフィフ3人組 『フルーツパフェ隊』は
南ドイツ方面への旅をスタートしました。
今なら空港での様子や風景をたくさん写真に収めるところですが
あの頃はブログを書いていなかったのと、心の余裕もなくアタフタしていたのでしょう。
あったらよかったのに!と思う写真がほとんどありません残念
チェックインを済ませスーツケースを預けてほっと一息。
ロビーのシートに腰掛けて出発を待ちます。
長期間(と言っても2週間にも満たない日数)、家を留守にする善良なる主婦である私たち。
昨夜は大量に家族のおかずのストックを作った、とか、家の掃除が気になってなかなかベッドに入れなかった、とか、もちろんこれからの旅のことなど・・・話は尽きることなく、ルンルンでした。
あとから聞いた話・・・。
今回の旅の隊長カナちゃんは実はそうでもなかった・・・らしい。
もちろん旅は楽しみでずーっとハイテンションだったのですが、
出発を待つロビーで3人でお喋りしていたこの時
突然不安がよぎったのだそうです。
(こんな冒険みたいな旅に2人を誘い込んでしまってとんでもないことをしたかも!)
(英語だってろくに話せもしないくせにどうしよう
)って。
狼狽心をおくびにも出さなかったカナちゃん。
そして、そんな事とはつゆ知らず、
カナちゃんを除く私たち2人はもちろん英語なんてろくにできないくせに(もとい、少なくとも私は、ですね)お気楽ワクワクなのでした
予定通り搭乗。
今回お世話になるのはKLMオランダ航空。
直行便ではなく途中アムステルダムのスキポール空港で乗り継いでミュンヘンに入ります。
乗継のある便を選んだ一番の理由は多少お値段が安い、ということ。
加えて、乗り継ぎすることで、少しだけ目的地以外の国の雰囲気も味わえるという期待もあったのですが、、、あんなことが待ち受けているとは・・・まだ知る由もないのでした
多分3人並びの席だったと思います。
美味しかった、イマイチだったなどと食事を楽しみ、
通路を隔てて隣の席にいた可愛らしい子どもを見つけて
絵を描いてプレゼントしたり・・・、
長時間のフライトも苦にならず楽しく過ぎていきました。
(周りに迷惑になるような大騒ぎはしていません、念のため)
16:20
アムステルダム スキポール空港到着。
ここで1時間55分の待ち時間を経て18:15発のミュンヘン行に搭乗します。
シャルル・ドゴール、ヒースローに次ぐ規模を誇り、ヨーロッパで4番目に旅客数が多い
スキポール空港。
世界322の空港との間で直行便が発着し利用者の7割近くがオランダ人以外という
国際的なハブ空港です。
と、これはちょっと検索すればわかるスキポール空港の概要。
この空港を利用するのが当時初めてだった私たちは、
この内容の意味するところの手ごわさをあまり理解していませんでした
それどころか!
空港内にはカジノや美術館などもあるらしいよ!
時間があったら観てもいいねーなんて言い合い、
いろいろな国の人たちが行き交うハブ空港の空気を呼吸している、それだけでワクワクでした。
成田空港でチェックインの時
「乗り継ぎのスキポール空港は建屋が一つなので便利ですが、広いのでゲートからゲートへの移動に時間がかかりますのでお気を付けください」
という注意とともに一枚の簡単な空港内地図を渡されました。
それは本当に簡単な地図で、
「成田からスキポール空港への到着ゲートがDだから、飛行機を降りたら次の乗り継ぎゲートHまで
ずーっと歩いてください」
という説明とともに到着ゲート、乗り継ぎゲートに丸印まで付けていただいたものでした。
(当時の地図は失くしてしまい実際の到着ゲート・乗り継ぎゲートのアルファベットは忘れました)
空港情報を参考にスキポール空港の地図を書いてみました。
確かにシンプルで簡単に乗り継げそうに見えます。
今、改めて「スキポール空港乗り継ぎ」で検索すると、
みなさま口を揃えるように「こんなに簡単に乗り継げる空港はない」と書いてあります。
そうだったんですよねー・・・。ホントは
私たちはスキポール空港に到着するとすぐ、成田で教えていただいた通り
「えーと、Hゲートね」と広ーい空港ロビーをずんずん歩き始めました。
ところが、、、行けども行けども目指すゲートにはたどり着けません
「どこかでパスポートチェックしないといけないはずなんだけどなあ・・・」
ちょっと旅慣れているカナちゃんだけ、ボソッとつぶやいていたのですが。。。
私などは、もう思い込んだらまっしぐら
血眼になって乗り継ぎゲートを探していました。
さんざん彷徨った末、ようやく「パスポートコントロール」ゲートの存在を発見。
「ここ、通らなきゃ!だよね⁈」
ゲートは2種類。EU加盟国パスポート用と、非EU加盟国パスポート用。
私たちは「ALL PASSPORTS」(非EUパスポート)の窓口に並びます。
ゲートを通過したらすんなり目指す乗り継ぎゲートが現れました
判ってみれば・・・ですね
正解の歩き方はいたってシンプルで簡単なのです。
①到着したらまず「TRANSFER」の案内板通りに進む。
②「PASSPORT CONTROL」(出入国審査)ゲートに着いたら「ALL PASSPORTS」の窓口へ。
③入国審査を通過したら乗り継ぎゲートを目指す。
ここで大事なポイントはシェンゲン協定についての認識です。
シェンゲン協定とは、ヨーロッパ圏内で国境審査なしで国境を超えることが許可されるという協定。
最初に入国するシェンゲン協定加盟国で入国審査をして、最後に出国するシェンゲン加盟国で出国審査をします。
私たちの到着地はミュンヘンですがドイツはシェンゲン協定加盟国なので、ここスキポール空港で入国審査をすることになっていたのでした。
普通に乗り継ぎゲートを目指して案内板通り進むと、シェンゲン用と非シェンゲン用のゲートに分かれているところにたどり着き、ちゃんと「PASSPORT CONTROL」(出入国審査)に行けるはずなのでしたが。。。
いや~迷っちゃいました
たぶんこのスキポール空港迷子事件はシェンゲン協定についての空港での仕組みが
頭の中でよく整理できていなかったから。。。
そして成田で教えていただいた、「チケットに書いてある乗り換えゲートを目指してまっすぐ行ってください」、という言葉のみにとらわれてしまっていたから。。。
カナちゃんはだいたい判っていた感じでしたが他2名はそのあたりさらに曖昧で
結果、ウロウロ歩き回る羽目になっちゃったのでした。
今思えばなんて可笑しいこと。。。
以後、スキポール空港で迷うことはなくなりました名誉のために付け加えておきます。
無駄にさまよい歩いてけっこうヨレヨレの3人でした
多分、空港内行けるところは端から端まで難行苦行のウォーキングしちゃいました~
そして、そんな私たちを次なる試練が待っていたのです。
無事入国審査を通過し、次の搭乗ゲートの場所を確認してホッと一息です。
気がつけば喉はカラカラ。
近くのカフェ(スタバだったかなあ・・よく覚えていません)で冷たいチョコレートドリンクでしばし休憩
次の出発時刻までまだ余裕はありましたが早めに搭乗ゲート近くのロビーに向かいました。
ベンチに腰掛けてゲートが開くのを待ちます。
なんか様子が変・・。
普通なら搭乗時間が近づくにつれ待っている人が増えてくるはず・・・。
最初にそれに気づいたのはやっぱり隊長カナちゃん。
「あそこにある案内カウンターで聞いてみよう」
と、チケットを見せて出発ゲートを確認すれば、なんと!
「チェンジ」と言います。○○ゲートに変更になったとのこと。
そんな・・・あのままボーっと待っていたらどうなっちゃったのかしら
私たちは大急ぎで変更先の○○ゲートへ。
これが遠い!遠い!
やっとたどり着いた○○ゲートは階段を下りた隅っこの小さなゲート。
人影は心細いくらいまばら・・・。大丈夫か~
少しそこでウロウロしていると声をかけてくださる人が。
どうやらここから出る便はゲートが変更になっている、ということらしい。
「えまた
」
慌てて近くの案内カウンターで確認すればやはり変更になっていました。
今度は△△ゲート。
またまた大急ぎで△△ゲートへ。
もう何が何やら分かりません。
△△ゲートには出発を待つらしい人がそれなりにたくさんいましたが
私たちはそれでも安心できずに
搭乗案内が始まるまでの間、
何度も目の前の電光掲示板と自分のチケットを確認し続けたのでした
あとで調べたら、スキポール空港の搭乗口変更というのはよくあることらしく。
まあ、相当な数の飛行機が世界中から発着しているので不測の事態などによるゲートのやりくりは
大変なのでしょう。
そしてこの話は14年以上も前のこと。
今は、KLMなどでは事前に携帯番号を登録しておけばSMSで乗り換えゲート番号を教えてくれるなどのサービスがあるという話も聞きます(私が直接確認したわけではないのですが)
きっと、あの頃よりはずいぶん便利にはなっているのでしょうね。
これだけウロウロ迷走しても1時間55分の乗り換え待ち時間内におさまりました。
現在の情報では乗り継ぎに必要な時間は欧州内路線で40分、長距離国際線は約50分とのことです。よく乗り継ぎ時間は2時間をめどに、と言われますが、それと比較すればやっぱり
スキポール空港は「乗り換えしやすい空港」ということになるのでしょうか。
この初めてのスキポール空港迷走事件は、この後しばらく私たちの語り草となりました。
そして「待ってろ、スキポール!次回はハマらないからね」
と、トラウマにも似た意味のない対決姿勢が私の中で根を下ろし、
それが解消されるまでしばしの時間を要したのでした
19:45。
欧州内路線用の小さな飛行機に乗って無事ミュンヘン到着。
再びのドイツだー
昨年11月下旬~12月初めのツアー以来、約半年ぶり。
まさかまた舞い戻ってくるとは思いませんでした
ミュンヘン空港からはエアポートバスでミュンヘン中央駅まで行きます。
所要時間約40分。10ユーロ(当時)。
今日の宿泊ホテルは「LE MERIDIEN」。
ミュンヘン中央駅から歩いてすぐのところにある5つ星ホテル。
明日から地方の旅をするので、スーツケースをしばらく預かっていただけるよう
しっかりしたホテルを選びました。
このアイデアも隊長カナちゃん。
この時以降の私の旅のスタイルにも定番となりました。
師匠はお教室を離れてもやっぱり師匠です。
私は頂いてばかり
明日から冒険の小さな旅です。
いや、私たちにとっては今日も冒険でしたが。
ゆっくり休んで(時差ボケのため多分無理)体力を回復しましょう。
おやすみなさい
ご訪問ありがとうございました。 えみな