以前から”見るたび””通るたび”徳島発の「世界に類を見ない工法」技術で架橋された

阿波しらさぎ大橋』を歩いて渡りたいと思っていました。

 

先日、徳島でも桜の開花宣言があり

徳島公園でソメイヨシノを愛で、『”阿波しらさぎ大橋”散歩』を楽しもうって感じで

以下3ルートを考えました。

 

もともと足腰に自信のない私が思案した「阿波しらさぎ大橋」散歩のコースです。

①理想ルート:単純往復コース(約3km)

②軟弱ルート:片道コース(約1.5km)+路線バス+阿波十郎兵衛屋敷見学

③強者ルート:阿波しらさぎ大橋+北岸堤防+吉野川大橋コース(約4km)

その時の体調と気分で決定することに・・・

 

下は、「阿波しらさぎ大橋」歩道脇に掲示されていた案内図を加工したものです。

バス停に停車するバスの便数は多くはありませんがいずれも徳島駅と結ばれています。

電車なし県「徳島」は徳島市周辺を中心に意外とバス路線が充実しています。

また一般路線バス用『一日乗車券』が発売されており、

今回、販売価格500円の「徳島市内250円均一区間」用を活用しました。

これは徳島バス徳島市営バスが共通利用できる優れもので一往復で元が取れます。

他に両バス(一般路線バス)全域を乗車できる

販売価格1500円の「オールフリー」乗車券もあります。

 

「阿波しらさぎ大橋」最寄りのバス停『城東大橋』で下車し300m程度北方向にテクテク。

早速、ケーブルイグレットの低い主塔が迎えてくれます。

これから徳島発で世界初の「ケーブルイグレット」橋を歩いて渡ると思うと嬉しくなりました。

左の青いレーンは自転車道。

右側は歩行者用道路です。

平成20(2008)年着工、同24年に完成しています。

 

スロープを上り詰めると視界は一気に広がります。

3本の(斜め)ケーブルにはタッチすることもできます。

ケーブル直径は192mmだそうです。

私の立っているトコロは「斜張橋」型式部。

見ることはできませんがこの先の桁下には4本の水平ケーブルがあり、

「ケーブルトラスト橋」型式部として橋げたを持ち上げています。

さらにその先は再び「斜張橋」型式部です。

これらを組み合わせ「ケーブルイグレット橋」型式となっています。

 

さらに北に向かいトコトコ。

途中、下流側干潟風景を眺めたところ・・・

欄干が邪魔して・・・

こんな感じ。

しかし、これも「阿波しらさぎ大橋」の優しさです。

夜間照明は、歩道部を低いところから照らす「高欄内照明」を採用。

橋の外へ光が漏れないよう工夫し

干潟生物や渡り鳥に配慮したためだそうです。

 

先の写真、奥の主塔付け根付近には下のような”すだち君”の「応援メッセージ」が・・・

ファイト!!

 

ケーブルイグレット形式部を抜けると一般的な連続ラーメン鈑桁橋です。

歩く分には分かりませんが・・・。

河口側には徳島南部自動車道「吉野川サンライズ大橋」が臨めます。

吉野川サンライズ大橋は吉野川最下流部に架かる橋です。

長さ1,696.5mで国内第4位の河川橋です。

橋の奥は瀬戸内海(紀伊水道)です。

吉野川源流「瓶ケ森」から194km旅してきた水は

大海原へと注いでいきます。

 

風が心地よく、テンションも高まり・・・、

結局、③つわものコースを選択することにして

吉野川北岸の堤防道路を遡上し「吉野川大橋」を目指します。

下は途中から見える「阿波しらさぎ大橋」のほぼほぼ全景です。

奥にちょこんとケーブルイグレット橋が見えます。

 

さらに少し遡上しZOOM IN。

「ケーブルイグレット」の名前の由来とおり

しらさぎ(イグレット)がはばたいているように感じられます。

橋梁土木という固いイメージの中、お洒落さが伝わってきます。

 

やがて、「吉野川大橋」北詰交差点に到着。

先の「吉野川しらさぎ大橋」同様、自転車で走ったことはありますが

歩いて渡った記憶はありません。

 

左岸下流側(徳島市街方面行)の「橋名板」です。

何百回となく渡っていますが初めて見ました。

昭和61(1986)年12月完成。

まだ、38歳なんですネ。

※上流側(鳴門方面行)の橋の完成は

昭和47(1972)年、御年52歳です。

 

下は、「吉野川大橋」のほぼ全景です。

奥が徳島市街。

眉山(びざん)も見えます。

1137mの橋をトボトボ20分ほどかけて渡りました。

高校時代のクラスメイトの何人かが毎日自転車で渡っていて

向かい風の時は大変だと語っていたことを思い出します。

改めて敬服です。

 

この橋からは、「阿波しらさぎ大橋」ケーブルイグレット部を

正面から眺めることができます。

見づらいですが干潟部に橋脚がありません。

ぱっと見、主塔間に橋脚はあと2本くらい必要に感じます。

また、ケーブルは1本のように見えますが

実際は3本のケーブルが並列に並べられています。

さらに、2本の主塔間は260mですが

主塔の高さは29.5mと低くなっています。

主塔の低さと橋脚の少なさを達成させたのが

徳島発世界初の「ケーブルイグレット」型式なんですネ。

これらはすべて生息生物や飛来鳥類への配慮です。

 

吉野川大橋南詰から500m程度南下し「徳島市民病院前」バス停に到着。

徳島駅方面向きバスに乗車、最終目的地「徳島公園」を目指します。

3月26日に「開花宣言」され4日目です。

下が、3月30日午後の様子です。

まだまだ2分咲きってところでしょうか。

 

これだけでは寂しいので開花している子をパシャッ。

あと数日で満開となりそうですね。

またお邪魔します。

 

この日の歩行数12360歩。

久々の1万越えです。

やや、お疲れですが楽しい一日を過ごすことができました。

 

以下、過去ブログをリンクします。

よろしければ覗いてみてください。

「阿波しらさぎ大橋」