銀座みやこクリニック院長の濱元誠栄です
こちらの続きです
まだ紹介していないがんワクチン療法
TIL療法について
がん組織に浸潤したリンパ球(TIL)を取り出し、大量に培養するのですが、その際に他人の血液を使います
患者一人当たり3人分の血液をいただくという大掛かりな治療です
また、患者さんへの投与前に、抗がん剤で患者さん自身の免疫が下がった状態(骨髄抑制)にする処置もあります
そして、さらに投与後にサイトカインの注射をし、投与したリンパ球を刺激するという、、、いろいろ恐ろしい治療です
ただ、治療成績を見てみると、完全奏功する例が1‐3割ほどあるようで、効果としては高いです
現在先進医療で、600万円で受けることができます
過去ブログも参照に
最近注目されているのが、遺伝子ワクチン療法です
その技術を使って作られたmRNAワクチンが、臨床試験で次々と結果を出しています
免疫チェックポイント阻害薬との併用がよさそうです
前回もお話しした樹状細胞ワクチン療法の中で、がん抗原を使わないちょっと変わった治療法があります
それがNKT細胞療法です
利権もとい、理研のHPを見ると
樹状細胞に免疫を活性化させる物質を結合させて投与すると、それが体内のNKT細胞を活性化させます
NKT細胞療法については、以前結構書いたのでそちらを参照に
それからはほとんど発展していないです
結果は、奏功例はないもののがんが大きくも小さくもならない”安定”が多かったようです
iPS細胞を使ってもダメだったか、、、
免疫療法はなかなか難しいです
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