銀座みやこクリニック院長の濱元誠栄です。
ボクシングの元世界チャンピオン
竹原慎二選手が
先日ご自身のYoutubeで
ANK免疫療法を紹介していました
紹介というよりは宣伝…
がん治療医の押川先生が
すぐさま反応してました
これはもう脊髄反射ですね
保険診療医はどの医師も
効果がある訳がない
本当に効果があるなら保険適応になっている
と言って一蹴しますし
免疫療法を行う側は
エビデンスは足りていないが有効な症例もある
と言っているので
まあ、常に平行線ですね
どっちもどっちな感じはしますが
免疫療法は効く人には効く
効かない人には全く効かない
ただし
効かない確率の方が高い
が私の個人的な意見です
抗がん剤も奏効率30%未満とか
未だにゴロゴロありますから
標準治療主義者の方も
あまり偉そうなことは言えない
と思うんですよね…
だいたい奏効率6割を超える
分子標的薬などだったら
自信を持って勧められますが…
あと免疫療法は
患者さんの状態にもよります
抗がん剤が終了してもう他に術がない
という状態の方だと
効く確率はかなり下がります
何%かって?
当院で行っている6種免疫療法だと
状態が末期だったとすると
数%だと思います
じゃあ、
先述の竹原選手も行った
ANK療法なら治るのか?
そんなことはありません
ANK療法も含めた
NK細胞療法については
以前ブログを書きました
あと、動画の中で
ANK療法はがん幹細胞にも効いて
20年間やって再発はゼロ
と発言されていましたが…
さすがに
それは無いだろうなと思います
ちなみに、
思うところがあって止めましたが
当院でもANK療法を行っていました
ANK療法は高すぎるんですよね…
1クール500万円くらいします
しかも1クールだけで治ることは
基本的にはないので…数クール…
(手術後の再発予防は別です)
当院の推しの6種複合免疫療法は
正直言ってANK療法よりは
がん細胞への攻撃力は劣ります
ただ、1クール500万円を
数クール分支払えますか…?
効かないかもしれないのに?
って思うんですよね
もしANK療法が100%効く
ってのであればそれで良いですが
さすがにそれは無いので
効果は少し劣るかもしれないが
その治療の半分以下の料金で
遺伝子治療や高濃度ビタミンC
温熱療法を組み合わせて
6種複合免疫療法を行う
個人的にはそちらを勧めます
もし、超大金持ちだったら
ANK療法を数クール行う
ってのでも良いと思いますが
金額的なことを抜きにして
どちらがその患者さんに合うか
やってみないと分からないので
免疫療法については
患者さんがやってみたい
と思う治療を選んでください
6種複合免疫療法は
攻撃力は確かに低いけど
バランスは良い治療だと思う
と答えるようにしています
自費の免疫療法でも
オプジーボなどの免疫療法でも
効果を上げるために気を付けること
それがまず重要だと思います
過去記事にまとめています
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