銀座みやこクリニック院長の濱元誠栄です。

 

 

がん免疫療法の効果を高めるには

腸内細菌が重要とお話してきました

 

 

腸内環境を整える以外でできること

それは免疫細胞の活性化です

 

免疫細胞を活性化させる薬剤などを

以前のブログにまとめました

 

 

 

 

どの成分が自分に合っているか

自分のがんに合っているか

なんて普通は分かりませんよね

 

サプリメントに関しては

オンコノミクス・プラス検査で

適合性を調べることができます

 

 

オンコノミクス・プラス検査とは

血液中に存在するがん細胞を培養し

抗がん剤やサプリメントなどを加え

その反応を調べる検査です

 

この検査で

抗がん剤や分子標的薬への感受性

サプリメントへの感受性

が分かります

 

 

例えば、先日行った患者さんの結果

(%が大きいほど感受性があります)

 

まずは、

がんを死滅させる可能性のある成分

西洋ヨモギの成分である

アルテミシニンのサプリメント

アルテシン・アルテスネートが

効果が期待できるようです

 

逆に、アガリクスやビタミンDなどは

効果が期待できないようです

 

 

聞きなれない名前が並びますが

トマトに含まれるリコピンは

がんに対して良い働きをしそうです

 

 

次は免疫力をアップさせる成分

全て0%でした

 

実はこの患者さんはがんになって

高級フコダインを頂いたそうですが

この結果を見ると…

フコダインは意味が無さそうです

 

 

次にがん細胞の増殖を抑える成分

日本ではサプリメントとしては

販売していない成分も多いですが

コエンザイムQ10が良いらしい

ウコンやイソフラボンはイマイチ

GcMAFやレスベラトロールは全く

というのが分かります

 

 

この検査は海外の検査室に送るので

税込495,000円と高額ですが

高いけど効かない(本人に合わない)

サプリメントを飲み続けるよりは

 

飲むべきもの

飲む必要がないもの

の区別が付けることができるため

無駄なサプリメントを飲み続けるより

長い目で見るとお得なのかもしれません
 

 

ちなみに、この患者さんは

今回の抗がん剤が効かなくなると

使える抗がん剤が無くなるのですが

 

オンコノミクス・プラスで調べると

ゲムシタビン(ジェムザール)が

かなり有効であることが分かりました

 

その患者さんのがんに対して

ゲムシタビンは保険適応ではなく

やるとしても自費になりますが

ゲムシタビンは安い抗がん剤なので

自費でも続けやすいと思います

 

次の希望ができたと喜んでいました

 

 

 

 

最後は脱線しちゃいましたが…

 

免疫を上げたり何かできることを

何が自分に合っているか分からない

といった状態で延々行うよりは

一度調べた方がはっきりするし

長い目で見ればコスパも良い

と私は思います

 

 

自由診療の免疫療法偏はこれで終了です

 

 

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