本来であれば、お花見に持って来いのこの週末、東京はあいにくの曇空、しかも気温はこれで平年並みとはいえ、今までの異常な温かさを経験した後ではかなり寒く
感じます。それでも近所の桜のきれいな公園や緑道の端では、厚手のジャケットを着込んだり、毛布持参で花見の宴会をしている光景を見かけました。
花冷えとはよく言いますが、せめて、せめて、日差しが欲しいところでしたねぇ。
さて、今日も引き続き、『贅を尽くした昔の逸品 』のテーマで、ヴィンテージものの、銀かんざしを幾つかご紹介させて頂きます。今日ご紹介するかんざしは平打ち という種類のかんざしです。どれもかなり昔に、かなめ屋で制作したり、仕入れたものです。
平打ちの飾り部分が菊の彫金を施した扇面の形になっており、大変おめでたいと共に、珍しいかんざしです。
・扇面飾り菊文様彫金金銀かんざし(銀製) 【ab130324-1】¥84,000 【完売】
平打ちかんざしとは、通常櫛と一緒に挿す、古典的なかんざしのひとつなのですが、一本足(または二本足)に玉かんざしと違い上側に丸い(他の形もあります)平たい飾りが付いています。そのため 平打ちという名前が付いたと言われています。基本的には頭の後ろ側に結った髪に挿します。
江戸時代頃、上の飾り部分に、武家の女性なら自家の家紋を模って入れたり、また、江戸後期の芸者の間では自分の紋ではなく、貞節を誓う想い人の家紋を入れるのが流行したとも言われています。
・牡丹飾り彫金金銀かんざし(銀製) 【ab130324-2】¥45,150 【完売】
・牡丹飾り彫金金銀かんざし(銀製) 【ab130324-3】¥46,700 【完売】
※これらのかんざしは、通常店頭にはお出ししておりません。ご興味のある方は、店頭にてお気軽にお申し付けください。
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