銀魂トリップ夢小説~行き先~4【後編】(長編)
~行き先~4
のつづきです
どうぞっ!
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まだドキドキが止まらない。
「はぁ~・・・」
頭を抱えてため息をつく。どうしよう。
あんな後じゃ、緊張して銀さんに会えないよ・・・。
「はぁぁぁぁ~・・・」
もう一度ため息をついたとき、気がついた。
「っていうか、私・・・お妙さんの家知らないじゃん」
バカな私の上を、カラスがカァ~と飛んでいった。
それからというもの、私はただひたすら道を歩き続けた。
どこに行けばいいのやら・・・。
万事屋に戻ろうかとも考えたが、すでに道が分からなくなっていた。
「本当にバカだ・・・私。もうここどこぉ~」
疲れきってしまい、その場にしゃがみこんだ。
すると、ブォーンと後ろから車の音が聞こえ、振り返る。
「・・・・?」
その車は、私のすぐ隣で止まった。普通の車ではない。
見覚えがある。これは・・・パトカー?
「そこで何してるんでィ」
パトカーの窓が開き現れたのは、見覚えのある隊服。
「ももももしかして!!!真選組!?」
私は勢いよく立ち上がり、パトカーに乗っている人の顔を見た。
可愛い顔立ちに栗色の髪・・・この人って・・・沖田総悟!?
本物の総悟だ!!!やっぱりかっこいい・・・
「そんなに珍しいですかィ?」
「あっいえ・・・えっと、沖田総悟さんですよね・・・?」
恐る恐る、聞いてみる。総悟の視線が思ったよりも冷たいもので、体が固まってしまう。
「だったらなんでィ。さっきから変な奴でさァ・・・ちょいと署まできてもらいやすぜ」
そういって、総悟がパトカーから降りようとしている。
やばい!このままじゃ捕まっちゃうよ!!!
「違います!ただ私はお妙さんのところに・・・恒道館に行こうとしていただけです!」
必死になってそう叫ぶと、総悟の動きが止まる。
「怪しいですねィ。恒道館なんて真逆の方向ですぜ」
そうだったのォォォ!?
よけい怪しまれるじゃんんんんん!!!!
「あの、道が分からなくて・・・そうだ!教えていただけませんか!?」
そうだ、警察なんだから教えてくれるよね!
でも、その考えは甘かった。
「なんでそんな面倒なことしなきゃいけねーんです?」
総悟はそういい残し、またパトカーに乗ってしまった。
「そいじゃ、頑張ってくだせェ」
「え?ちょっと・・・」
そのままパトカーは走っていってしまった。
「ええええええ!?」
やっぱ・・・やっぱ総悟だ。総悟に頼ったのが間違いだった・・・。
はぁとまたため息をつく。
このままじゃ日が暮れちゃうよ。
私はさっきの総悟の言葉を思い出し、来た道を戻り始めた。
真逆の方向だったのか・・・・はぁ・・・。
私の行き先はどこなのやら・・・・もうめちゃくちゃだ。
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どうやって恒道館につけばいいんだァァァ!!!←
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銀魂トリップ夢小説~行き先~4【前編】(長編)
~居場所~3
の続きです
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行き先
その日は銀さんの部屋でぐっすりと眠った。
朝方、自然と目が覚め昨日神楽に借りたチャイナ服を脱ぐ。
服がなかったから神楽から借りたのだ。
サイズはちょっと小さくてきついんだけど・・・。
昨日着ていた自分の服を着ようとしていたら、足元の衣類に気づいた。
部屋のふすま付近に、着物らしきものが置いてある。
「なんだろ・・・」
着物の上に、そっと置き紙があった。
≪僕の姉上のお古ですが、よかったら着てください 新八≫
紙にはそう書かれていた。
嬉しいな、やっぱり新八って優しいキャラだ。
その紙を大事に脱いだ服にしまい、さっそく着物を着る。
・・・・・・・・・・・あ・・・・・・・・・・・・
着れない。
着物の着方知らねェェェェェ!!!!
どどどどどどうしよう!?
とりあえず、昨日の服着るしかないよね・・・。
「はぁ~・・・」
ちょっと嫌だけど、昨日の服を着た。
「そうだ・・・お妙さんのところに行って着させてもらおう!」
私はそう思い立ち、部屋をでた。
ソファをみると、まだ銀さんが寝ていた。
一応、置手紙をしていこう。
「えっと・・・」
≪お妙さんに着物を着させてもらいにいってきます ひより≫
「・・・でいいかな」
その紙をそっとテーブルにのせて行こうとした。
その時だった。
「ちょっと待てコルァ」
いきなり銀さんの声が聞こえたと思ったら、腕を思いっきり掴まれた。
「ちょっ・・・え!?銀さん?」
銀さんはまだソファに寝ている状態。目も閉じている。
でも、腕だけはしかっかり掴まれていて・・・
「それ俺のパフェなんだけど。」
もごもごしながらしゃべりだす銀さん。
もしかして・・・寝ぼけてる?・・・・よね、完全に。
パフェの夢みてるよね。
「あの・・・銀さん。離してください」
そういいながら腕に掴まれている手を必死に離そうとした。
すると、
「おい、返せっ!パフェ!」
「だからパフェもってませっ・・・わっ!!」
寝言がヒートアップした銀さんに、強く腕を引かれる。
そのせいで体のバランスがくずれ、銀さんの上に倒れこんでしまった。
「ああああのっ、ぎぎ銀さん!?」
私が銀さんに覆いかぶさっているような状態。
この状態はやばいんじゃ・・・!?
それでも腕をつかむ力は弱らず、さらに引き寄せられた。
「やっと返ってきたじゃーん俺のパフェ」
私と銀さんとの距離はもう数センチ。
「ちょちょちょ・・・・・・!銀さん!!!」
「いっただっきまー・・・」
今にも触れそうな唇。心臓が張り裂けそう。
「だから・・・・・・・・」
私は渾身の力を振り絞った。
「パフェじゃないっていんてんでしょうがァァァァァァァ!!!」
そう叫び、なんとか銀さんから離れた。
その反動で銀さんがソファから落ちる。
ドキドキと高鳴る鼓動。
顔から赤らみがとれない。
「び・・・びっくりした・・・」
私は落ちてもなお、まだ床で寝続ける銀さんに小声で謝り
そそくさと万事屋を出た。
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これ、まだ続きます
1ページじゃおさまらんかった
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