銀魂トリップ夢小説~居場所~3(長編)
~目が覚めたら~2 の続きです
どうぞ!
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居場所
ケンカもやっとかおさまったころ、話も本題に入った。
「そういえば、ひよりさんはどこからきたんですか?」
なぜか神楽にまでボコボコにされた様で、顔があざだらけの新八。
「えっと・・・」
言っていいのだろうか。信じて・・・もらえるだろうか。
私は思い切って、言った。
「トリップ・・・してきたみたいなんです」
沈黙が走る。やっぱり・・・信じてもらえないよね・・・。
でも、そこで口を開いたのは銀さんだった。
「トリップか~トリップね~ふーん。そうかトリップか・・・」
「銀さん、何回トリップ言うんですか」
静かに新八が突っ込む。
「あれだろ、トリップだろ?大変だったなぁオイ」
「あの・・・もしかして銀さん。トリップ知らないでしょ」
冷めた目でそういう新八。あ・・・トリップ知らなかったんだ。
「トリップっていうのは、自分のいる世界からまったく違う別世界へ来てしまう事です」
「知ってますぅ~そんな説明しなくたってわかりますぅ~。
アレだろ、トリップっていうのは、自分のいる世界からまったく違う別世界へ来てしまう事だろ?」
「今僕が言ったことそのままじゃないですか!」
すかさず突っ込む新八。やっぱさすがだなぁ。
「本当ですか?そんなファンタジーアニメみたいなこと・・・本当におこるんですか?」
ちょっと不振そうな目で私を見る。
そこで今度口を開いたのは神楽。
「マジアルか。ファンタジーアルか。ハ○ー○ッターアルか」
「カタカナありすぎだろオイ。読みづれーよ」
「あ、ハ○ー○ッター好きです。全巻読みました。あれ、最後すごい・・・」
「話ずれてるんですけど!!!」
ハッと我に返る。ついつい語ってしまうところだった。
「とにかく、よくわかりませんけど・・・トリップしてきたことは間違いないんですか?」
「・・・はい」
―――――――――・・・・・・・。
「ほぉ~、赤い光か」
私は今までのいきさつをすべて話した。
「原因はなんでしょうか・・・」
うーんと考えるそぶりをする新八。
そこで軽く、酢昆布をしゃぶりながら神楽は
「どっちみち、帰るところがないっつーことネ」
と言った。
そうだ、うちに帰られない。こんな知らないところで一人ぼっちなんだ。私は・・・。
「そうですね、それじゃあ今晩は万事屋に泊っていったらどうですか?」
優しくそういう新八。胸が熱くなった。
「あ、ありがとうございます!!すいません・・・」
「しゃーねーな、今日は俺の部屋つかえ。俺はソファででも寝るから」
「いいんですか?・・・なんか、みなさんすいません・・・」
一気に申し訳なくなり、頭を下げる。
「気にすんなヨ!」
「そうですよ!一緒に元の世界への戻り方、探しましょう!
僕もトリップについて調べてみますから!」
新八の優しい言葉に救われた。
ほんとうに、優しい人たちだ。
「新八~ピヨ可愛いからって調子乗ってんじゃねーヨ。気持ち悪い」
ふいにでる神楽ちゃんの毒舌も、
「別に調子乗ってないんだけど!気持ち悪いってひどくない?」
すばやい新八くんの突っ込みも
「うるせーよお前ら。少しはテンション落とせねーのか」
気だるそうな銀さんも
みんな大好き
そう思えた。
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まだひより、万事屋に居候できるかわかりませんね・・・
どうなるのかは次のお楽しみです
って、楽しみにしてる人なんていんのかな・・・・←
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