2021年に公開された映画の中で最高の演技を見せたのは、間違いなく
上白石萌歌さん
だったと思います。
上白石萌歌さんは、
「子供はわかってあげない」で
水泳部員の女子高生を演じましたが、
その役作りがアカデミー賞ものでした。
上白石萌歌さんは今回の役のために、
髪を20㎝切り、
肌を真っ黒に焼きました。
今は美白が正義とされる世の中で、
特に女優さんは、「絶対に焼きたくない」「日焼けNG」という人がほとんどだと思います。
そんな中で上白石萌歌さんは、
日焼け止めを塗らずに、真っ黒になるまで肌を焼きました。
撮影が大河ドラマ「いだてん」の直後だったので、元々日焼けしていたそうですが、そこから更に焼いたそうで、
監督曰く「あり得ないくらいの日焼け」だったそうです。
その結果、半年くらい日焼け跡が取れなかったそうです。
そして、普通ならそこまで日焼けをしたら後悔しますし、すぐに美白したいと思うはずですが、上白石萌歌さんは違います。
「焼けた肌って、夏の象徴みたいでかっこいいなと私は思うんですよね」
「これが夏を生き抜いた証だなっていうか、夏を肌に焼き付けたような気持ちがなんだか清々しかったです」
「本当に真っ黒なので、そこをぜひ観てほしいし『夏だ!』って思ってほしいです」
とインタビューで答えており、
役のために日焼けしたことを前向きに捉えています。
この姿勢・考え方は本当に凄いと思います。
上白石萌歌さんは、
日本の若手女優では唯一と言える、
役作りのために過酷な肉体改造をする女優さんです。
髪を切るのは当たり前で、役のためなら日焼けもするし、体重も増やします。
「歯を抜いても良い」
「死ぬ以外なら何でもやる」
とインタビューで話すくらい、凄まじい役者魂の持ち主です。
まさに「女版・鈴木亮平」と言える存在だと思います。
中でも役作りが凄かったのは、
大河ドラマ「いだてん」です。
この作品で上白石萌歌さんは水泳選手の前畑秀子を演じたのですが、
その壮絶な役作りが大きな話題となりました。
このとき上白石萌歌さんは、
1日5回の食事で体重を7キロ増量し、
日焼けマシンで肌を焼きました。
若手女優で、ここまで過酷な肉体改造をした人は、過去に居ないと思います。
そして、「子供はわかってあげない」では、
撮影が「いだてん」の直後だったので、既に十分日焼けしていたにも関わらず、役に合わせて更に日焼けをしました。
健康的な小麦色の肌になるために、
日焼け止めを塗らずに撮影に挑み、太陽光で肌を焼くことで、自然な日焼けを実現しました。
その結果、撮影が進むに連れて上白石萌歌さんの肌はどんどん黒くなっていき、最終的には周囲が驚くほど真っ黒になったそうです。
上白石萌歌さんは「横道世之介」が大好きで、その監督である沖田修一さん大ファンを公言しています。なので今回、沖田監督の作品に出演できたということで、作品に懸ける想いが凄かったというのも有るとは思いますが、それでもここまで体を張った役作りをするというのは、他の女優さんでは考えられないと思います。
ちなみに、上白石萌歌さんは水泳が特技で、今回の「子供はわかってあげない」でも水泳選手を演じていますが、水泳選手役は「金メダル男」「3年A組」「いだてん」に続き4度目だそうです。
また、上白石萌歌さんは今後も話題作への出演が決定しています。
中でも、朝ドラ「ちむどんどん」のヒロインの妹役と、
「金田一少年の事件簿」のヒロイン・七瀬美雪役は特に注目です。
日本の芸能界で、
上白石萌歌さんほど過酷な肉体改造をする女優さんは他に居ないと思います。
日本の若手女優さん達には、上白石萌歌さんの役者魂を見習って欲しいです。
そして、真似できるものなら真似して欲しいです。
正直、日本の若手女優で上白石萌歌さんのような体を張った役作りが出来る人は、一人も居ないと思います。
というか、上白石萌歌さん以外の若手女優さんは、役のための肉体改造なんてやろうと思わないんだと思います。
なので尚更、上白石萌歌さんの役者魂はもっと評価されるべきだと思いますが、
日本アカデミー賞にノミネートすらされなかったことに、心の底から失望しました。
ただ、少なくともこのブログを読んでくれた方々には、上白石萌歌さんを正当に評価して欲しいです。