みなさま、ごきげんよう。

このブログにお立ち寄り下さり、ありがとうございます。


ブロードウェイ史上最高の天才

スティーブン・ソンドハイムさんが、

91歳で亡くなりました。

ということで、今回はスティーブン・ソンドハイムさんについて紹介したいと思います。


(Playbill Twitterから引用)


スティーブン・ソンドハイム

スティーブン・ソンドハイムさんは、

1930年生まれ、享年91歳

ブロードウェイ史上最高の天才と言われる伝説の作曲家です。

ソンドハイムさんの作る曲は、
世界で最も歌うのが難しいと言われており、
歌いこなせたら歌手として一流の証拠です。

メロディーは難解ですが、同時に非常に美しく、名曲ばかりです。

特に、アンジェラ・ランズベリーさん、故エレイン・ストリッチさん、グリニス・ジョンズさん、バーナデット・ピータースさん等のオリジナル版の名女優たちの歌唱は、圧巻の素晴らしさです。


代表作(舞台)
1957年 ウエスト・サイド・ストーリー 作詞のみ
1959年 ジプシー 作詞のみ
1962年 ローマで起った奇妙な出来事 作詞・作曲
1964年 エニワン・キャン・ホイッスル 作詞・作曲
1965年 ワルツが聞こえる? 作詞のみ
1970年 カンパニー 作詞・作曲
1971年 フォリーズ 作詞・作曲
1973年 リトル・ナイト・ミュージック 作詞・作曲
1976年 太平洋序曲 作詞・作曲
1979年 スウィーニー・トッド 作詞・作曲
1981年 メリリー・ウィー・ロール・アロング 作詞・作曲
1984年 日曜日に公園でジョージと 作詞・作曲
1987年 イントゥ・ザ・ウッズ 作詞・作曲
1990年 アサシンズ 作詞・作曲
1994年 パッション 作詞・作曲

代表作(映画主題歌)
1990年 ディック・トレイシー 作詞・作曲


Awards

トニー賞
・1971年度 作曲賞『カンパニー』
・1971年度 作詞賞『カンパニー』
・1972年度 作曲賞『フォリーズ』
・1973年度 作曲賞『リトル・ナイト・ミュージック』
・1979年度 作曲賞『スウィーニー・トッド』
・1988年度 作曲賞『イントゥ・ザ・ウッズ』
・1994年度 作曲賞『パッション』
・2008年度 特別賞

アカデミー賞
・1990年度「Sooner or Later」(『ディック・トレイシー』)

グラミー賞
・1970年度『カンパニー』
・1973年度『リトル・ナイト・ミュージック』
・1976年度「Send in the Clowns」(『リトル・ナイト・ミュージック』)
・1979年度『スウィーニー・トッド』
・1984年度『日曜日に公園でジョージと』
・1988年度『イントゥ・ザ・ウッズ』
・1994年度『パッション』

ピューリッツァー賞
・1985年度『日曜日に公園でジョージと』


ソンドハイム作品ベスト5

1位 日曜日に公園でジョージと


1984年初演

作曲・作詞 スティーブン・ソンドハイム

脚本・演出 ジェームズ・ラパイン

出演
マンディ・パティンキンバーナデット・ピータース


おすすめの楽曲
Move on (バーナデット・ピータース&マンディ・パティンキン)」
Sunday in the park with George (バーナデット・ピータース)」
Sunday (全員)」
Puttiug it together (マンディ・パティンキン)」


Awards
ピューリッツァー賞受賞
トニー賞10ノミネート、2部門受賞


絵画をテーマにした作品で、
ソンドハイム作品の中でも、曲もストーリーも特に難解です。

19世紀のパリを舞台にしたジョルジュ・スーラの物語と、
現代のニューヨークを舞台にした若手画家の物語を交差させ、

芸術とは何かという抽象的なテーマを描き出しています。

特にラストの芸術的な演出は、圧巻です。

個人的に、ブロードウェイの歴史上、最も素晴らしいミュージカルだと思っています。



2位 リトル・ナイト・ミュージック


1973年初演

作曲・作詞 スティーブン・ソンドハイム

演出 ハロルド・プリンス

出演
グリニス・ジョンズ /
レン・キャリオウハーミオン・ジンゴールド


おすすめの楽曲
Send in the clowns (グリニス・ジョンズ)」


Awards
トニー賞12ノミネート
作品賞音楽賞(スティーブン・ソンドハイム)主演女優賞(グリニス・ジョンズ)他、6部門受賞


20世紀初頭のスウェーデンを舞台に、上流階級の男女の恋の駆け引きを描いたコメディです。

主演は「メリーポピンズ」などで知られるグリニス・ジョンズさんで、

不朽の名曲として知られる「Send in the clowns(道化師を呼んで)」は、
グリニス・ジョンズさんが歌うことを前提として作られた楽曲です。

ちなみに、タイトルの「リトル・ナイト・ミュージック」は、
アイネ・クライネ・ナハトムジーク」の英訳です。


3位 カンパニー


1970年初演

作曲・作詞 スティーブン・ソンドハイム

演出 ハロルド・プリンス

出演
ラリー・カートエレイン・ストリッチ


おすすめの楽曲
Company (全員)」
Ladies who lunch (エレイン・ストリッチ)」
Side by side by side (全員)」


Awards
トニー賞14ノミネート
作品賞作曲賞(スティーブン・ソンドハイム)他、6部門受賞


ニューヨークを舞台に、独身男性その友人たちの日常を断片的に描いた作品です。

ストーリー性が全く無く、
かなり前衛的な演出が特徴です。

また、
2006年の再演では、
出演者が楽器を持って、劇中の全ての音楽を自分たちで演奏するという演出が、大きな話題となりました。



4位 スウィーニー・トッド


1979年初演

作曲・作詞 スティーブン・ソンドハイム

演出 ハロルド・プリンス


出演
アンジェラ・ランズベリーレン・キャリオウ


おすすめの楽曲
The worst pies in London (アンジェラ・ランズベリー)」
By the sea (アンジェラ・ランズベリー)」
Not while I'm around (ケン・ジェニングス&アンジェラ・ランズベリー)」
Johanna (レン・キャリオウ&ビクター・ガーヴァー)」
Pretty woman (レン・キャリオウ&エドマンド・リンデック)」
A little priest (アンジェラ・ランズベリー&レン・キャリオウ)」
Wait (アンジェラ・ランズベリー)」


Awards
トニー賞9ノミネート
作品賞音楽賞(スティーブン・ソンドハイム)主演女優賞(アンジェラ・ランズベリー)主演男優賞(レン・キャリオウ)他、
8部門受賞


19世紀のロンドンを舞台に、人の心を失った男女の狂気と破滅をコミカルに描いた、異色のコメディ・ミュージカルです。

ティム・バートン監督、
ジョニー・デップさんとヘレナ・ボナム・カーターさん主演で映画化され、大ヒットを記録しました。

曲の難しさはソンドハイム作品の中でもトップクラスで、
特に「By the sea」は息継ぎが存在せず、普通の人間には歌えない難曲として有名です。


5位 イントゥ・ザ・ウッズ


1987年初演

作曲・作詞 スティーブン・ソンドハイム

脚本・演出 ジェームズ・ラパイン


出演
バーナデット・ピータースジョアンナ・グリーソンチップ・ゼーントム・アルドリッチロバート・ウェステンバーグ


おすすめの楽曲
Into the woods (全員)」
Children will listen (全員)」


Awards
トニー賞10ノミネート
主演女優賞(ジョアンナ・グリーソン)他、
3部門受賞


おとぎ話の世界を舞台に、人間の本質をシニカルに描いた作品です。

ディズニーによって映画化され、
メリル・ストリープさん、ジョニー・デップさん、エミリー・ブラントさん、ジェームズ・コーデンさん、アナ・ケンドリックさん、クリス・パインさんの豪華共演が話題になりました。

冒頭14分間に渡る10重唱が圧巻です。



最後まで読んで戴き、ありがとうございました。
楽しんで戴けていたら嬉しいです。 

In case I don't see ya, good afternoon, good evening, and good night!

xxx