ここ10年ほどの間に急速に青物アングラーが増えた中で
つい先日も進和丸の船長と話した中で
船を利用した、それこそ「アングラー」と呼ばれる類の連中を回収すると船長は「どがんやった?」と尋ねるわな
すると「ヤズを2~3本」とか言ったそうだ
そして魚を見た船長は「そがんとはヤズって言わん」と言ったという話をオレにするので、まあ5kg程度の魚だったのかもしれん
オレもココ昨今・・・というか15年以上前から流行り出して「急に湧いて出てきた自称青物エキスパートアングラー」連中が各ポイントにちょろちょろ見かけるようになった頃
それこそ「どがんやった?」とか「どがん?」とかの会話の中で「ヒラゴを1本だけ捕りました」というので2~3kgかと思いきや
6~7kgもあるヒラスだ
ま~~こんなカッコつけのアングラーが湧いて来たのが目障りでね
それを常々感じていたので
「あ~、最近涌いとるルアー連中らはカッコつけるとですよ。普段はもっとデカイのを釣ってるよ。だからコレはオレにとっちゃヒラゴだよとかヤズだよ的にね。あとは周りが10kg近辺の釣果をよく聞くようになってくると自分の6~7kgを「ヒラス」や「ブリ」と自分で言うのはちょっとハズいから、わざとのように「ヒラゴ」とか「ヤズ」て言うとですたい」と船長に言ってやると
「そ~~そ~~」とうなずいていた、その声の大きさと張りがまったく同感なことを表す
カッコつけずに、素直になれよ・・・と思う
昨今のようにルアーアングラーなどがチョロチョロする遥か以前、漁師や魚市場の世界でも
5~6kgあるのを「ヒラゴ(コビラス)」や「ヤズ」とは言わない
そういう言い回しは、衣装に始まりカッコだけはいっちょ前で見栄を張りたがる「横文字大好きアングラー連中」が現れ始めてからだ
「カッコつけ」であり「見栄」から出てくる言葉です
ま~~~逆にカッコ悪い・・・
ヒラスやブリを飽きるほど釣った人間が「ヒラゴ」や「ヤズ」と口にするのは自然な感じもするが
5~6kgのヒラスやブリを「ヒラゴば1本だけ」とか「ヤズば1本だけ」と言う
見下すような言いぶりなんだが、その彼らが持参してる細長いクーラーボックスにはその「ヒラゴ」や「ヤズ」とやらが後生大事にキープされている・・・「大事やん」
オマエ、10kgや15kgを散々っぱら釣って来て5~6kgをちょっと物足りなさげに「ヒラゴですよ」と言うんならまだ解る
ヘタすりゃオマエの自己記録だったり自己記録近辺サイズやろ~もん・・・と言いたい
オマエにとっては立派な「ヒラス」じゃなかとや??
発泡スチロールに入れて魚市場へ出したって、もし4.8kgだったって「ヒラス4.8kg」って札が付くぞ
漁師仲間でもヒラゴやヤズは2~3kg(4kgあればヒラスでも十分)
5kgもあれば「ヒラス」や「ブリ」とオレ等の五島列島の漁師でもツッコミは無いはず
それと、同じ理屈で非常に違和感を感じるシャベリがある
「あ~コアラですよ」と言うビギナー君(シャベリのトーンまで散々っぱらアラを上げてきた人間が言うかのように)
ダサさの理屈は、まったく一緒じゃね?
本人はそのダサさに気付いてないのよ
ただの「コアラ」という「小型のアラを呼ぶ時のワード」くらいな意識で口に出してるのよ
しかし、喋りのトーンまでもベテラン勢のマネをしたがる
「初めてのコアラです。コアラでもウレシイです」のトーンで喋るなら素直でイイ子だなと思います
しかしね、30年、40年アラ釣りをやって来て10kgも15kgも20kgも釣ってきた人間が「あ~コアラやったよ」と言うんならイイんですが
当然ながら、どんな世界でもその世界の門口を叩いて入門した者は、身近な先人、周囲の先人、昨今では雑誌・TV・YouTubeなどの先人のやってること喋ってることの「模倣」から覚えていく
周りと同じように「10kgに届いてないならコアラ」と言ってるようなので「コアラ」と同じように言う
いやいや、アンタにとっちゃ「アラ」じゃなかとや!?とすらオレは思う
3kgだって初めて釣った者にとっちゃ立派なアラだろうし(アラ(クエ)という魚種というくくりでね)
5kgだって初めてそのサイズに届いた者にとっちゃアラでイイと思う(オマエそれ以上のサイズ捕ってもいね~じゃん、なハナシね)
8kgだって、9kgだって、初めて届く者にとっちゃ「立派なアラ」「自己記録のアラ」なのだ
ちなみにオレは子供の頃にクロ(メジナ)はよく釣っていたがチヌ(クロダイ)をなかなか釣れなかった(ポイントと棚もあってのことでなかなか出会わなかったのもあるだろうがね)
2kgオーバーの良型や、稀だが3kgオーバーのビッグママだって食ってくる島で竿を出しててね
あの顔つきといぶし銀の魚体をビチビチに張った背びれのトゲトゲと・・・「カッコイイな」と一時期釣りたくて釣りたくてね
遅ればせながら初めて釣ったチヌは200gにすら満たないチヌだった(呼び名すら違うようなサイズだ)
まずは辿り着いた喜びと、同じ量の「なんでよりによってこのサイズやねん」な複雑な気持ち
2kgが普通に釣れるトコ、っていうより釣れれば1.6~1.8kgがコンスタント2kgを超すのも珍しくない場所で竿を出しておきながら、150gを釣るほうが逆にムズいだろ、事実その時もオレの同級(そのポイントの地元)は1.6kgをあげていた
なぜか「初〇〇」ってのは「逆にムズいぞ」っていう小さいのを釣ったりする(その逆で、初から二度と釣ることはできんぞってサイズを釣る夢が消える釣人も居ますがね)
ものたりなさはあったが「初チヌ」を持ち帰ったら
お袋が次の日の弁当に入れてくれた・・・切り身じゃないぞ、お頭付きのまるまるもりもりだ
ごはんの上に一尾まるごと焼き魚になって入っていた
それが、冷えた焼き魚だし、魚はチヌだしで・・・臭くて食えなかった
そんな子供の釣師が150gから始まって3.2kgのビッグママまで釣果実績を積むようになる
それが「釣り」じゃね~の
子供の頃からとか、若い頃に始めた「釣り」という趣味を年金暮らしになるまでやって成長していくもんじゃないの
皆、「見栄」や「見映え」があって、どうしても1~2年で10~20年のような振る舞い&口から出る言い回しにしたって「映え」をつけたがる
「カタチ」から入りたがる
10kg以上も捕ったことも無い者が、30年のベテランが言うように「あ~コアラしか出ませんでした」って言う
いやいやいや、オマエにとっちゃそれが「上出来」やろもん!!・・・とオレは思う
シャベリのトーンまで30年やって来た者の「コアラのハナシ」のように語る
ダサッ・・・
またその事に自身で気付いてないのがまたダサい・・・
言ってる意味解るかな?
たとえ話に言い換えると
筑波を2秒台で走る者が(筑波って筑波サーキットね、2秒ってのは1分2秒ってことね)
「後半は、3秒台しか出らんかった。熱ダレが早いごた~な」(わかる人にはこの会話でわかる)
そんな中、筑波を2~3回走って10秒台だった者が10秒を切って来たのに「9秒しか出らんかった(トーンまでマネてね)」と言ってるようなもの
いやいやいや、オマエのベストやろ~もん・・・なハナシ
走り高跳びを1m50cmを普段から飛べる者が「1m45cmしか飛べんかった」とガッカリトーンで喋ると
1m40cmしか飛んだとこが無い者が1m45cmを飛んだのに「何センチ飛んだ?」と聞かれても「あ~、1m45cmしか飛べんかったです」と言ってるようなもの
3kgのアラしか釣ったことが無い者は3kgでも「アラ」です(魚種的にひとくくりでね)
5kgのアラしか釣ったことが無い者も一緒、9kgのアラしか釣ったことが無い者も一緒です
「オマエのMAXやっか」というツッコミしか出て来ない
10kgオーバーを、これまでに何本も捕った者が、9kgを「コアラ」と言う言い方やシャベリのトーンまでマネすんな・・・と思うのです
たぶん
「そ~そ~」とオレ以外にも似たような違和感を感じるベテラン勢は居るかと思います
竿でもそう
アライブは「テキトーにカタチにしたような竿じゃない、昼間のように視覚では得られない情報を、真っ暗な夜に情報を得るために作ってます」とブログで説明すると
それまでは「OC135ZG」を見た目がアラ竿にも使えそうなので、見よう見まねで「OC135ZG」をアラ釣りに使っていた者が
そしてその時にはなんも「これじゃダメだ」とは感じていなかったであろう者が
ブログで知識を得てからまさに後出しジャンケンで「アライブの穂先は絶妙ですね~~」とアラ釣りを30~40年やって来たかのようなことを言う者
じゃあこれまで何本の「クエ竿」と呼べる竿を使って来て比較して「絶妙」と比較してるのか?
初めて使ったクエ竿じゃないのか?
グラスの頃から知ってるのか?夜光尖閣を使ったのか?小笠原11を使ったのか?スーパージャンボを使ったのか?CW尖閣100号を使ったのか?奄クエを使ったのか?マークⅡを使ったのか?インパルスを使ったのか?FFクエを使ったのか?V2を使ったのか?現行モデルの他社の竿を使っている現在進行形なのか?
ウチを支持してくれるのはありがたいが・・・、誉めてくれるのはありがたいが・・・、その評価はなんでしょう?と思ってしまいます
「アライブ」のコンセプトをブログで知識を得るまでは「なんの疑いも無く135でアラ釣りして、その事にも気づいてないような者」が「イイですね~」と言う、「そのイイ」ってのは何をどう解ってるのか?何と何と何と何と比較して「イイ」と言ってるのか?今までは135がなぜダメかすら解ってもいなかったんでしょ?とツッコミどころ満載
その「わかった風なことを口にする」ダサさが解ってない
やはり人間ってのは、カッコつけたがる、ベテラン勢と同じようなシャベリをついついしたくなってしまう・・・それを解っちゃいるが「昨日今日のオマエが言うか?」と思う
そもそもあなたはマトモに「アラ」サイズすら釣ったことも無いし、スッポ抜けを何百回もやったことも無いし、それの原因を悩んだことも無いし、強烈なバラシをしたことも無いし、ドラグの締めすぎで海に落とされそうになったことも無い・・・無い無いづくしの、昨日今日、足を突っ込んできたビギナーアラ釣師であっても「いいですね~」とやはり言いたいのだろうね
これもたとえ話に変換すると
絵画なんて何の知識も無い、美術学校を出てきたような知識も無い・・・無い無いづくしの者が
誰かに「名画だよ」という知識を与えられると「イイ画ですねぇ~」「この街の空気感まで伝わってきますぅ~」とかカッコつけて「わかってる風」なことを言ってるダサさ・・・ということに気付いてない
ワインとかもそうだよ
己自身の口ではロクに判別すらできないくせに傍から「高級ワインです」と伝えられると
「美味い」だの「深い」だの、なんちゃらかんちゃら語り始める・・・(-_-;;
自動車学校出てきたばっかの葉っぱ付きのドライバーが初めて乗ったホンダフィットを
「いや~走りもイイし、車格と車重やエンジンパワーのバランスが絶妙ですね~。こんなクルマほかに無いですよ」ってフィットしか乗っていないヤツがフィットを語ってたら「はあ??」って気づく人がほとんどだよね
でも、モノや事が変わると、語ってる自分にすら気付かない
その後に経験を重ねて最新型のGT-Rが「サイコー」と思うかもしれないし、プリウスのような遊び心もなく守りにベクトルを振った車が「サイコー」と思うかもしれないし、とにかくスペースとカスタムベースでハイエースが「サイコー」と思うかもしれないし、エアコンもパワステも無いあるのはL28改3.1Lソレックス50φに80度カムの尖がったフィールのキャブ仕様と割増の税金という50年前の車が「サイコー」と思うかもしれない
こんな例え話をしたら、ようやく気付くんじゃないかと思う
チャラいとゆ~か、ダサいとゆ~か・・・(-_-;;
でも、世の中の大半はそっち部類なんだろうけどさ・・・