再現不能な仕様の方は意識してお使いください | ぎっちょ31  

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蒼き時代より共に生きる

ウチはオーダーメイドの釣竿屋ですが

その当時当時では普通に作れたが、数年後には部品が廃盤になってる、塗料が廃盤になってるなどで

破損などの修理の際に「同じように修理できない」場合があります

 

少し前には石鯛竿の#3と#1

2本を折るという修理依頼をいただきました

免責保証書も無く「2ピース」を製作となると「新しく買ったほうがよろしいんでは?」と一言メールに添えましたが

思い出や思い入れもあられるのでしょうね「直したい」とのことで預かっていますが

特別仕様のメッキの金ピンテープ仕様ですが

このメッキ金テープが今はなかなか入手が難しい

ピカピカ感が高級っぽく見えたりします

 

残量わずかのハンパもんで2つ、ウチに在庫で持ってますがが

この竿の2ピース分は「おそらく」巻ける(足りる)かと思いますが、足りないかもしれません

 

だから「破損した時は、お金掛かっても直す」と思っていても

「同じように」直せるとは限りませんので

「ムリなブリ上げ」「ムリなランディング」「知らず知らずの竿の立てすぎ(真上の90度どころか100度など)」「夜間の竿操作」「磯の移動の際の転倒」などなど・・・十分ご注意ください

 

最近では「OC135ZG-B泳がせSPL」の「トップガイド交換」の依頼がありました

 

その竿もね一般的な仕様ではなく、いわばオレが勝手にデザインしてキャス福岡さんから販売された特別仕様の「ゴールドガイド」仕様

 

これがね、中間の「MNガイド」のゴールドは今でも入手できるんですよ

でもね「MNトップ」が廃版になっていて入手できなくなってます

なんで中間はあって、トップだけ廃版にすんねん・・・なハナシなんですがね

「#8」や「#6」や「#5.5」は現行でも残してるんですが、「MNを使う」ルアー竿だと「#8」とかライトロッドクラスしか使えません

「石鯛竿」は「LCガイド」が現行でも「ゴールド」がありますので、トップの「#6」や「#5.5」はカタログ落ちしてないので石鯛竿は作れますがね

「OC135ZG-B泳がせ」のトップは「#12」です

 

メーカーに発注はできないので

同業者に在庫持ってないか確認してみましたがありませんでした

 

まあ、ご贔屓さんには「一応探すけど、無かったら通常の銀色のガイドで修理するしかないよ」って伝えてOKをもらっていましたので「PMNST(銀色のやつ)」で修理しました

遠目じゃまったくわからんでしょ!?

まして巻き糸がゴールドなんで反射のような感じで、あまりシルバーシルバーに見えません

ましてや釣りをしてる際中には周囲で気付く人はまず居ないでしょう

 

まあ、近くでみたらシルバーシルバーしてるんですがね

 

これが、リング抜けで交換したトップガイド

キャスティング竿ならよく地べたを叩いたりしてトップガイドを傷めたりしますが

「泳がせ竿」で・・・と思い、そうご贔屓さんにも言ったら

「よく堤防に立て掛けるんですが、何度もガシャンと倒したりしたんで、その時に叩いたのかも」と言うので

「あ~、そうだな。倒れる時には胴からムチ打ちのようにたわみながら倒れるからティップは地べたを叩くように当たるからね。叩いたのと一緒だよ」

 

その「立て掛けてる」使用感もかなりのもの

かなり愛用していただいてます

 

 

実はね「まるっきり無かった」わけではないのです

ウチも在庫としては持っていたのです

まあ、サイズが径が僅かに大きいので径調整してから使うことにはなりますが

まったく問題の無いレベルです

しかしね「ガイド1個」だけの「ただの修理」で使っちゃうと

コッチと数が合わなくなるんですわ

こっちは足りないサイズもありますが、コッチはまだカタログ落ちしてないので不足分は入手できるから

大事なのは「トップガイド」のほうなのです

これは「1本製作」以外では使えません

 

そんな「完全廃版&入手不可能」以外にも「持ってても使えない」というケースもございますので

希少モデルの竿の方は「破損させた時には、同じように直せないかも」という意識で

傷めないように心掛けて大切にお使いください