ウチの「OC135ZG-B泳がせSPL」をオーダーいただいた皆様が
アラ釣り(クエ釣り)にも流用していることがちょくちょく聞こえて来た時に
このブログで「見た目が底物竿っぽく見えてるだけで、アラ竿ではありません」
アラ竿にはアラ竿の設計でブランクから作る必要がある
ようは「使いモンになりません」というようなことを以前書きましたが
これも特に経験が浅い方は勘違いして理解します
「OC135ZG-B泳がせSPLをアラ釣りに使っちゃマズイんだ」とか
「OC135ZG-B泳がせSPLを使ったら影竿オーナーから怒られた」まで言う人も現れました
なんだかな・・・
100を100言わないと、上っ面でしか理解いただけない人が多いというかね・・・
まあ、それもすべて「経験不足」から来ているのだと思いますがね
だから、ここで追記しておきます
「OC135ZG-B泳がせをアラ釣りに使ってることがNGじゃないんです」
解りますか?
同じ理屈は石鯛釣りのハナシでも何度も書いてきました
そんなこともあるし、先人から「石鯛釣り」の延長線上に「アラ釣り(クエ釣り)」がある、先人たちもそうやってきましたが
昨今は強いルアー竿も登場し、昔は馴染みの無かったルアー竿だけ持って沖磯や男女などの遠征地の船に乗って来るルアーマンも増えました、増えたら増えたでルアーマンは夜が手持無沙汰になる、だからお遊びも兼ねてルアー竿にアラ仕掛けを結んでサバつけて放り込んでみたらアラが釣れた、こんな話が出回ってくると「オレも」「オレも」とルアー竿にサバつけて放り込むようなアラ釣師が現れます
オレが、以前から「アラ釣りは石鯛釣りの延長線上の釣り」と言ってるのは
その釣りをやる釣師の「スキル」や「ノウハウ」などは石鯛釣りで身につけるからです
身につけずにルアーしか放ってなく「周りがサバ付けたルアー竿を夜には放るからオレも・・・」的なウワベだけのマネゴトでは、いろんな「意味」を知らないまま、ただのマネゴトをして、そのよく解ってないマネゴトでも数うちゃアタるでアラを取れば「これで合ってる」としかならない
まあ、ちょっと余談が増えたが
なぜ、「OC135ZG」ではアラ釣りができない(やれることはやれる、でも本質を知らないまま進んでいってしまう釣師ができあがるという意味)
ウチのアラ竿は「入り(いり)調子」でバットからが強い設計で作っています
なんとなくでもか「影竿の石鯛竿」を知ってる人からしたら「影竿の石鯛竿ってピンピンの竿やちゃろ?」と言ったりします
ピンピンにはピンピンの意味があり
入り調子には入り調子の意味があります
これも以前、ブログに書きましたが
何人のビギナーの心が理解しているかわかりませんが
ウチの石鯛竿は一般的な市販の石鯛竿よりも穂先は張りを残すというか強めにしてるというか、言い換えると穂先を死なせにくい設計にしています
それは「仕事がしやすい」「情報が伝わりやすい」からそうしてるのです
これが石鯛竿でも「置き竿」となると竿に求める性質は変わってきます
それと一緒で「夜間がメインのアラ釣り」「置き竿で待つことが通常のアラ釣り」
これで「竿の向かうべきベクトル」を決めなければいけません
こっから先は以前もブログに書きましたよね?
覚えてますか?
視覚で情報が得られない夜のアラ釣り、穂先の調子は「石鯛師が二言目によく言うバカのいっちょ覚えの食い込みのイイ竿」とかもある意味は間違っちゃいないが、正確に言うと間違ってる
アラはスズキなどの捕食と同じように吸い込み体を反転させるような捕食をすることが多い
硬い竿っていうのは、「吸い込み」にしても「反転」にしても「〇〇しろ」が乏しい
理想を言うならある程度「しろ」が欲しい
それをちゃんと味付けした「入り調子」竿なら勝手に「しろ」を作ってくれます
そして、もっと大事なのは
そんな10のうちの1の時の優位性よりも
釣りをしてる間中関わって来る10回打ち返せば10回関わって来る「優位性」
それが「情報」です
戦争でも情報は大事
魚釣りでも情報は大事です
ましていつも話す「魚釣りは見えない海の中の魚の口に釣針を引っ掛ける高等技術の趣味」
いかに見えない海の中から情報を拾うか・・・で結果が大きく変わるのです
その「情報収集」が「入り調子の穂先」です
え!?石鯛釣りはピンピン穂先が情報収集って言ってなかったっけ?
はい、言ってました
「手に持ってるからね」
夜のアラ釣りは「潮」さえマトモに見えません
潮が見えなきゃ時合も予測できません
(まあ、ビギナーの方のほとんどが時合を予測などせずに「とりあえず放り込んで」くらいで釣果を出しているはずですが)
真っ暗闇で目に見えないハズの「潮」が、入り調子の竿なら見えるのです
ぶっ込んだ仕掛けのラインの潮受け抵抗のみでお辞儀の仕方が変わる穂先なら、真っ暗な闇の中から「今の潮の状況が穂先のケミを眺めてるだけで」予測が立てられるのです
しかし、「OC135ZG」をぶっ込んでてはそれも得られないというか、感じないまま成長する釣師が出来上がる
その10回放り込めば10回に響いてくる優位性と
10回放り込んでいたら1回アタった、その「1」の時をしっかり食わせる優位性で
話のスジが読める人や勘どころのイイ人ならおわかりでしょう
「OC135ZG-B泳がせSPLをアラ釣りに使うな」って影竿オーナーが言いよらした・・・
ってのは狭意義で言っているのです
もっとハナシを掘り下げたら「じゃあ、昼間の石鯛釣りのように手持ちでアタリを待ってれば硬い穂先でも情報は得られる」わけです
「OC135ZG」でアラ釣りをしたって十分にやれるワケです
このあたりの考え方も「石鯛釣り」をやって来た者だとそんな思考にも辿り着きますが
プラスチックを放る道しか知らなかったものが、マネごとでサバ放り込む・・・では「見た目が底物竿なので」という安易な判断で、安易な判断で見様見真似で竿受けに竿を置いてアタリを待つ
(いや、それでもアタる時はアタるし、掛かる時は掛かるよ・・・でもね・・・なハナシ)
だから「アラ釣りは石鯛釣りの延長線上」と言うのです
ルアーフィッシングからアラ釣りという延長線上には無いのです
「そうか石鯛釣りの情報収集が「手持ち」なら「OC135ZG」で手持ちでやればアラ釣りだって情報が得られるんだ「じゃあ」」ってことで手持ちでアラ釣り
そんな経験も実際にやってみないといろんなもんが見えてきません、こんな文章を読んで他人の知識を受け売り講釈するような頭デッカチで経験値無しの釣師にもなっちゃダメですよ
昼間の石鯛釣りってのは「目」からの情報があるので6時間の釣りで6時間竿を握ってなくとも「今は時合じゃない」という大雑把な判断もできる
なので、これも前にブログに何度も書きましたが「オレは手持ちが基本だが6時間なら6時間ずっと竿は握ってない」
「今だ」って時に2時間握ればイイのです(そういうと、またビギナー君が影竿オーナーは2時間って言ってたとウワベで読むので厄介ですが)、そのポイントに初で入る・・・というような時、そのポイントの性質、それこそ海底の状況、潮の入り方など「全般的な情報」を得たいと思ったら6時間ずっと握ってる・・・これもその釣師の状況判断です
いつでも1~2時間集中して握ればイイなんて言ってるワケではありません
こういったことも一緒で100は100全部言わないと読み取ってくれないビギナーも多いのです
昼間の石鯛釣りは「目」の情報で握ってる時間をしぼり込めたとしても
じゃあ、夜のアラ釣りも「手持ち」で・・・なら昼間の石鯛釣りと一緒か??ってハナシ
手持ちをやめた時点で「情報は途切れる」・・・でしょ?
握ってる間は、その竿の「もたれかかり具合」などで潮がどの程度動いているなどは解りますが
ピンピン竿を「置いて」しまったら、情報がほとんど途切れます
じゃあ、あなた「一晩中、竿握って夜を明かしますか?」ってハナシ
いや、せめて時合と思われる「片潮」(ポイントは大概「片潮」が多いしね、たとえば夕方にド干潮で深夜0時に満潮を狙う)の間は竿を握り続けます・・・なら別に「OC135ZG-B泳がせSPL」をアラ釣りに使うのもまったくノープロブレムなのです
「斥候500H」で昼間に石鯛釣りをするのと一緒なのです(斥候の情報源は硬い穂先なのですからね)
ただ、あなたたち、そんな6時間や一晩中竿を握るなんて「やらない」でしょ?「できない」でしょ?だから「目」で状況を判断できるようなアレンジで竿を作るのです・・・というハナシ
一晩中竿を握っていたくないなら「専用に設計」したアラ竿を使いなさい・・・ってハナシなのです
このあたりの意味が解ってないので
「影竿の山田さんがOC135ZG-B泳がせSPLはアラ釣りに使うなって言った」「邪道って言われた」ヘタすりゃ「叱られた」などと真意を理解しない人も現れます
そんな薄っぺらじゃないんですがね・・・