初雪とおふくろの味♪ | クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

TYPE Rの称号を与えられなかったもう一つの悲運の車

  先日。20日(日曜日)。

オヤジの住んでいる網走でもいよいよ初雪が降った。

 

 午前6時前。

「お父さん!!雪だ!!雪が降っている!!」

という、娘1号の声に飛び起きたオヤジである。

 

外を見たら確かにS2000のフロントが真っ白に。

(まあ、正確には霜であるが・・・・)

 ここで少しの間、考えるオヤジである。

 今日は会社である。

 正直な話、今日ほど会社に行きたくはないと思った。

 

 たぶん、今回は霜であり、このままにしておくと、出社時には完全に溶けるので、夏タイヤで充分に走行は出来るはずである。

 

 が、問題は会社が終った夜である。

 下手すると、濡れていた路面は凍り付き、夏タイヤでは家には帰ってこれない可能性が大であった。

 

 午前:6:30

 決意を決めたオヤジは直ぐに暖かい恰好をして外に出た。

 

 いままで車屋さんに任せていたタイヤ交換を、自分で行う事にした。

 

 若い頃はタイヤ交換代が惜しくて、自分で行っていたのだが、ここ数年はたった数千円でタイヤ交換をしてくれるなら、車屋さんに任せた方が良いと感じたのだ。

 

 ついでにタイヤのヘリ具合も車屋さんが判る為、タイヤを買うかどうかの判断にもなるからだ。

 

 すると・・・・アトレーのジャッキアップする位置がわからないのだ。

 

 いままでは大抵は車体のフレームや、ジャッキーを入れる位置がわかるのだが、アトレーに関しては、車体のフレーム自体が判らないのだ。

 ネットで調べたりして、悪戦苦闘の末、ようやく7:30分にはスタッドレスタイヤの交換が出来て、会社に向かうオヤジである。

 

 ちなみに娘1号は日曜日で会社は休みの為、一応、遠くに出ないように言って後にした。

 

 会社に行く途中・・・・・やはりスタッドレスタイヤにして正解!!

 いつも走っている峠道は雪道と化して、完全に夏タイヤでは走れなかった。

「良かった♪スタッドレスタイヤにして♪」

と、ホット一安心のオヤジである。

 

 で、その日、東京にいる娘2号が、北海道に帰ってきた。

 

 帰ってくるなり、友人と旭川に行ったり、翌日もまた別な友人と会う、アクティブな娘2号であるが、22,23日の2日間はオヤジ達と行動を共にするという事であった。

 

 娘2号は常に何事も、全力で頑張る子である。

 

 オヤジは母親が亡くなってから何かと手のかかる娘1号ばかり見て、優等生の娘2号の事はほったらかしにしてしまった、愚かな父親である。

 

 娘2号が高校時代の時には、大きな溝が出来ていたのを全然知らなかったオヤジである。

 

 そんな娘2号の本当の心の中を初めて知ったのは、奇しくもコロナが発生した時であった。

 

 

 当時の様子はここに記しているので良かったら読んでみてください。

 

  始めて娘2号の本当の気持ちを知って、オヤジは涙したよ。

 

 お陰でその後、娘2号は恩師に出会い、無事に短大を卒業、さらにその足で韓国に留学に行った。

 

 多分、この時に始めてオヤジと娘2号は、本当の親子になれたのではないかと思う。

 

 今では何でもオヤジに相談してくれるどころか、オヤジに対して人生のアドバイスまでしてくれる。

 

 人生の経験値は、単なる年齢を重ねるのではなく、どう生きたか?ではないだろうか??

 

 だからオヤジはオヤジと同年代だけど、大した苦労も無く生きてきた人よりも、娘2号と話しているほうが、ずっとタメになるのだ。

 

 娘2号に「帰ってきたら、何食べたい??」と聞くと、

「うーーん♪ジンギスカンとお父さんの作る豚汁かな??」という事で、22日は娘2号と夜食べる、ジンギスカンと豚汁の食材を買いに行くオヤジ達であった。

 

 ただ、やはり前回の登別の旅行が堪えたのであろう。

 

 4時ごろに家に帰ってきた途端、ソファでぶっ倒れるオヤジであった。

 ようやく起きたのが3時間後の、午後7時。

 

 その間、家に帰ってきた娘1号に、ジンギスカンと豚汁に入れる野菜の皮をむく下準備をしてもらった。

 

 若いうちに母親を亡くした子供たちは、あまりおふくろの味は知らない。

 

 たぶん、オヤジの作る豚汁を娘2号はおふくろの味として覚えてくれているのだろう。

 

 オヤジの作る豚汁はすさましく旨い♪(だ、そうだ。子供達から言わせれば・・・笑♪)

お店て使う寸胴にいっぱい作っても、大体2日間で全部食べ切ってしまう。

 

 特別な材料は入れていないのだが、秘密は1個丸々生姜を擦って入れる事と、出来上がる直前に、片栗粉を茶碗に少しだけ入れて、水溶きをして入れる事である。

 

 これは以前にTV放送で災害時の炊き出しをされる人が、被災された人たちに少しでも冷えにくい状態で豚汁を食べてもらう為と、量のかさ増しの為に入れると言っていたからだ。

 

 こうしてやや遅い夕食を、久し振りに家族全員で揃って食べることが出来た。

 

 翌日、娘2号がいよいよ帰る日である。

 

 飛行機の出発時間は夕方7時。遅くても6時迄には空港についていないといけない。

 

 偶然にも娘1号も休みの為、娘1号のタントカスタムでオヤジ達一家は北見に遊びにくり出す。

  久しぶりの娘1号のタントカスタム。

 なんとハンドルにオーディオの音量、モード切替、スキップ機能が付いている事が初めて知った。

 うーーん♪流石に今時の車。やはり細かいとこに高級感があるなぁーーー。

 

 少しばかり遊んでいるオヤジであるが、すぐに飽きて、今までどうりにカーナビの音量を本体から行う。

 

 古い人間は、カーコンポは今までの車は常にダッシュボードにある為、そこを通常の位置だと認識するんですよ。

だから全然いらない機能である。(笑♪)

 

 娘達の行きたい場所に色々連れて行き、昼食は最近はまっている、ベルコクラッシックのバイキングに行く。

 

 これだけ色々食べれて、1,200円は実にお得である♪

 

 しかも最後はデザートにアイスクリームも付いてくる。

 

 色々と見て回り最後はどこに行くかと聞いたら、娘2号は家族でスタバに行きたいと言う。

 

 まあ、都会の人間は、スタバみたいなオシャレな喫茶店で、時間を潰すことが楽しいのであろう。

 

 ちなみにオヤジは同じ時間を潰すなら、ネットカフェに向かってしまう。

 

 理由はもちろん、コーヒー・ジュース飲み放題、マンガ、ネットやり放題だからだ。

 

 外を見ると、もう秋を通り越して冬の気配がやってきている。

 

 やはり家族でスタバに入ると、何か楽しく良い感じである。

 他愛な話が、非常な貴重な時間となった。

 それがオヤジにとっては、新鮮な驚きに感じた。

 

 

 午後6:00過ぎ。空港到着!!

 こうして娘2号はあわただしくオヤジの元に現れ、あわただしく去っていった。

 

 たった2日間ではあったが、オヤジ家はとても大切な楽しい時間を過ごした。