リベンジ オブ ウポポイ!! ープロローグー | クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

TYPE Rの称号を与えられなかったもう一つの悲運の車

 

 2年前の7月。オヤジと娘1号は白老のウポポイ(民族共生象徴空間)を見にいった。

 その旅の様子はこちらからのぞいて見てね。

 

 

 そして、その様子を馴染みの車屋さんに話した時の事である。

「そうなんだ、そこ(ウポポイ)にいくなら、2階の展覧会の会場と、外が見える大きな窓の観覧場は外せないよね。」と、奥さんが言った。

 

 その途端「へっ。」と、オヤジは素っ頓狂な声をあげた。

 

 文中でも書かれているように、実は当時ウポポイはコロナの為、遠方の人は完全なネット予約制である為と、またその予約がかなり面倒であったために、2階の資料館と観覧場は見に行かなかったのだ。

 

  またまたやっちまったオヤジ。

 

 正に「仁和寺にある法師。」状態であった。

 

 そして2年の月日が流れた。

 

 今月の21日に少し早いが、娘とオヤジの車の夏タイヤをスタッドレスに交換した。

 理由は娘は朝早く出社するし、オヤジは夜遅く帰宅するからである。

 

 日中しか乗らない人なら全然問題ないのであるが、朝早くや真夜中で路面がぬれていたら、途端にスリップをひきおこすからだ。

 

 そしてスタッドレスに替えて一安心のオヤジは25日、26日の連休はどうしようかと考えていた。

 

 S2000は夏タイヤのままなので、当然、遠乗りは出来ない。

 通勤車のバモスは軽自動車でNAエンジン(要するにターボが無いんだよ。)の為、非力で長距離は無理である。

 

そんな時である。

(もしかして、これって最後の旅に出るチャンスなのかな??)

 

 バモスは以前、手に入れてから、真っ先に車中泊仕様にしているので、少しばかりの着替えと布団を持ち込んだら、一応、寝る所の確保は出来る。 

 

 今のバモスの後部座席の様子。


 

  問題はバモスは非力なため、一気に600kmぐらいノンストップで走り続ける、オヤジの走りについていけるのか??という事と、何処に行こうか??という事である。

 

 更にもうすぐ冬になる為、果たして車中泊をして、寒くないかという事である。

 

 これは寒かったら、どこかのモーテルに飛び込めば良いだけなのだが。

 

 

 いま迄北海道中、散々走り回っていたので、もうほとんど行くとこは無くなっていた。「また旭川にでも行こうかなぁーーー??」と、オヤジはつぶやいた。

 

 そう考えている中である一つの壮大な計画がオヤジの中に浮かび上がっていた。

 そしてそれは最初、バカげた考えであったが、段々と計画が本格的になっていった。

 

 前回、ウポポイの2階の部分を見なかったオヤジ。

そしてその心残りを払しょくさせるために・・・

 

①24日、仕事が終ってから高速に乗って苫小牧まで一気に走る。

②苫小牧で車中泊。

③朝一番で苫小牧から白老に走りウポポイを見る。

④昼からは苫小牧見学。

⑤そこでまた車中泊

⑥翌26日は下道を使って1日かかりでのんびりと帰ってくる。

 

 それは実にバカげた計画であった。

 

 網走から苫小牧まで約370km。高速をつかっても5時間以上かかる道のりである。

 

 更に仕事が終って疲れている中、一気に非力なバモスで400キロもの距離を走れるか??という事と、峠ではもうすでに路面が凍結が始まっているので、事故を起こさないか??という事である。

 これが夏にSで走るなら、全然問題ない事なのだが・・・

 

 そしてウポポイの入場料はネットで頼もうと思ったのだが、これがまた面倒なうえこの上なく、さらにもし注文しても、果たしてその時間にきちんとウポポイにたどり着けるか??という事であった。

(これは当日券が会場で買えるという事で済んだ。)

 

 

 普通に考えるなら仕事が終って一旦家に帰宅。

早めに就寝。

朝早くから苫小牧に向けて出発。昼にウポポイを見学。そこで安いホテルに宿泊。

26日。朝早くから帰宅。

 

 これが通常の人の考え方であろう。

 

 ウポポイに行くと考えたときに、急に用意があわただしくなっていった。

旅立つのが3日後だから当たり前である。

 

 

 そして当日の24日。

 

 オヤジは少しばかりの着替えと、布団と枕、更に防寒対策として毛布を2枚をバモスに詰め込んだ。 

 

 

 良かったら、今のオヤジの生き方に、多大な影響を与えてくれた、この二人のブログにも、遊びに行ってみて下さい。