24日、会社閉店後、オヤジは意の一番に食堂に入った。
今までは食事の時間も惜しんで走り出したのだが、やはり腹が減っては戦は出来ぬ。ということで、最近は一人旅の時は、しっかりと夕食を食べてから走り出すことにしている。
21:00
いよいよ網走から苫小牧に向けて走り出す。
苫小牧への道のりは、網走→北見→旭川→札幌→苫小牧。という、王道ルートと、もう一つ、網走→北見→帯広→苫小牧というルートがある。
そこでオヤジは今回、帯広ルートで行く事と決めた。
理由は単純明快!!
いままでこの60年間。帯広→苫小牧ルートを正式に走ったことが無いからだ。
過去に1回だけ、苫小牧から占冠までと、占冠から音更迄高速を使った事はあるが、帯広迄通しで走ったことは無いからだ。
また苫小牧までの長距離トラックに人たちの話を聞いても、帯広経由のほうが速いし、楽だという意見が多数占めていた。
で、今回の最大の問題点。
バモスは巡行走行距離は300キロまで走れない事である。
網走→帯広間は約200キロ。帯広から苫小牧間も約200キロ。
どう考えても、真夜中に走り出したら途中でガス欠を起こしてしまうので、オヤジはまず北見でガソリン給油。
そして帯広でガソリン補給を行う事に決めた。
真夜中にしかも、山間部でのガス欠は、死活問題となるからだ。
9時に出発してから約1時間。北見でまずは給油。
そしてバイパスを使って、小利別→陸別→足寄に到達。
そこから高速に乗って、帯広の隣町の池田に降りてそこから、真夜中でも営業を行っているガソリンスタンドを目指す。
25日:0:30分。帯広でガソリン給油。
午前1:00からいよいよ苫小牧に向けて走り始める。
簡単に考えたら、網走から帯広に向けて走って、すぐにトンボ帰りで網走に向かって戻る感覚である。
走り始めてから30分ぐらいで、「トマムから占冠間で路面凍結。夏タイヤ走行禁止」表示が表れた。
いよいよここから、事故を起こさないように慎重に走る。
深い霧のなか、路面は雨に濡れたようになっている。
もしかしてこれは本当に濡れているのだけなのか??
それともブラック・アイスバーンかもしれない??
後ろからスピードを出した、長距離トラックにあおられ、追い越し車線に来ると、さっさと道を譲る。
30分後、ようやく難関のトマムから占冠を抜けたときは、オヤジの精神はボロボロとなっていた。
2時過ぎの真夜中、特別眠くないのであるが、高速道路でもう完全に疲れ切って、60km以上出すことが出来なくなっていた。
どこか休憩するとこが無いか探したが、なかなか見つからなかった。
また見つかっても、すぐに通り越してしまっていた。
そうしてひたすら休憩場所を探しながら走っていたら、苫小牧まであと40キロ。という標識を発見!!
残り40キロという事は、時間的には後30分ほどである。
後もうひと頑張り!!
オヤジは最後の気力を振り絞って、苫小牧まで走り始めた。
午前:3:00程。
ようやく苫小牧市に到着!!
高速道路から降りた途端、いきなりモーテル街に突入!!
しかも宿泊は激安の5千円代。
モーテルに入るかどうかここでかなり迷ったが、一旦、苫小牧市に入ることに決めた。
苫小牧で宿泊先を探してみたが、やはりないので、苫小牧の道の駅に行く事に決めた。
※30年程昔、車中泊を先にトイレのある公園を探して泊っていたら、必ずパトカーが来て、職質をされたことがある。
またコンビニも今のように24時間ではないので、自販機はあっても食べ物が無くて、稚内で車中泊を行った時は、かみさんと1個しかないカロリーメイトを半分個にして食べて、飢えをしのいだこともあった。
そう考えたら、今は24時間営業のコンビニや車中泊が簡単にできる道の駅があって、とでも良い時代になったものだ。
苫小牧市は実に交通量が多くて、怖い街である。
3車線もある道を、何台もの陸送の大型トレーラーが、街の中を100キロから80キロで走り去っていく。
うろちよろしていたら、後ろからおかまを掘られそうである。
午前4:00
ようやく苫小牧市の道の駅のウトナイ湖、道の駅に到着。
回りから凄い勢いで走る大型トレーラーの音を聞きながら、その日は、バモスの中で車中泊。
周りのカーテンを全部閉め切ってからまずは靴下を脱ぐ。
開放感があふれ出て、凄く気持ちが良い。
そして毛布を2枚を重ねていつもの布団を掛けて眠る。
布団に潜り込むと同時にそこで意識は途絶えた。
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良かったら、今のオヤジの生き方に、多大な影響を与えてくれた、この二人のブログにも、遊びに行ってみて下さい。