(N204)東急こどもの国線 | BLUEのブログ

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今日は東急なのか横浜高速鉄道なのかよく分からないこどもの国線を取り上げてみます。

 

 

こどもの国線は長津田から北へ向かって進んでいき、こどもの国へ至る路線です。種別は各駅停車のみですが、イベント時には特別列車が走る事もあります。路線データは次の通りです。

 

【路線データ】

  • 書類上は東急電鉄が第二種鉄道事業者、横浜高速鉄道が第三種鉄道事業者である。
  • 首都圏の私鉄では珍しく全線単線であり、恩田駅に交換設備があるのみ。

【全体マップ下矢印

 

車庫は長津田駅の西側にあり、東急田園都市線と共通とされています。ただし、恩田駅の近くには長津田車両工場があり、東急の車両が検査をする際は必ずここに運ばれます。

 

ワンマン運転は通勤路線化以前の1989年から実施されています。ただし、ホームドアは設置されておらず、今後も設置予定はありません。

 

  こどもの国線について

 

こどもの国線の線路は1942年から存在しており、かつての日本軍(陸軍)田奈弾薬庫への専用線を流用したものです。

 

田奈弾薬庫は1945年の終戦以降に米軍へ接収され、1961年に敷地が返還されました(旧弾薬庫の内部は一般公開時を除いて立入禁止である)。そして、その返還された敷地こそが現在の「こどもの国」であり、1965年に開園しました。

 

「こどもの国」へのアクセスは当初バス輸送でしたが、東急の支援によって前述の専用線を活用する形で整備されました。そして、1967年にアクセス路線としてこどもの国線が開業しました。

 

こどもの国線の開業当時は長津田~こどもの国がノンストップであり、ダイヤも「こどもの国」の開園時間に合わせられた変則的なものでした。

 

施設自体は社会福祉法人こどもの国協会が所有し、東急の車両が線路を「借りて」運行していました。その後、人口増加を背景に1997年に通勤路線化する際、施設を横浜高速鉄道(みなとみらい線を管理する会社)に譲渡しました。そして、2000年には中間駅となる恩田駅が開業して現在に至ります。

 

【鉄道事業者の変遷】

  • 鉄道事業法が施行されたのは1987年から。
  • 1942年当時の保有者は国鉄ではなく日本軍(終戦以降は米軍)だと思われるが…。

通勤路線化する前は小田急線の鶴川駅あるいは玉川学園前駅まで延伸する話もありました。ただし、当時は社会福祉法人であり、公益法人としての目的から逸脱するなどの理由で見送られた経緯があります。

 

 

  

 

次はこどもの国線における駅の一覧となります。なお、ホームは恩田駅が4両対応、長津田・こどもの国の両駅が5両対応です。

 

【KD-01】長津田駅

  • こどもの国線のホームは西口に近い7番線に位置する。
  • 長津田駅自体の詳細は以下のブログを参照の事。
【詳細ブログ下矢印

 

【KD-02】恩田駅

  • こどもの国線では唯一交換設備がある。
  • 1番線はこどもの国方面、2番線は長津田方面となる。
  • 出入口は西口しかなく、周辺はあかね台の新興住宅地が広がる。
  • 駅からすぐ南に東急電鉄の長津田車両工場があり、東急の車両が回送される事がある。
  • 西口から青55(東急バス)を使うと、田園都市線の青葉台駅まで行く事が可能。

 

【KD-03】こどもの国駅

  • 頭端駅となっており、出入口は北口しかない。
  • メインとなる「こどもの国」は東側に位置する。
  • バスを使うと、以下の各駅に行く事が可能。

【バスで行ける駅】

 

  車両

 

 

車両配置は次の通りです。古くから3ドア車で運転されていますが、現行では18m車ではなく20m車となっております(JRだと211系や323系で見られる)。

 

【2両編成】

Y000系:3本

  • 通常は2両編成での運用だが、多客期は連結して4両になる場合もある。
  • Y001Fは「うしでんしゃ」、Y002Fは「ひつじでんしゃ」として運行している(本来なら上の写真のようなデザインだが、現時点ではY003Fだけが残る)。
  • かつては田園都市線内を走行する場合があり、その際は「待ってました」と言わんばかりに110km/hで走行し本気を出していた。

Y000系のスペックは次の通りで、東急3000系をベースとしています。

 

 

  ダイヤ

 

イベント時を除けば全て長津田~こどもの国の折り返し運用です。

 

こどもの国線単線なのでこれ以上本数を増やせません。それでも旧7000系が走っていた頃と比べれば格段に便が良くなりました。

 

【日中時間帯】

20分間隔の3本/時で、時間も固定されたものとなっています。

 

【朝ラッシュ時】

最大で5本/時となっております。上りは通勤客、下りは遠足に行く子供たちが多いでしょうか。

 

【夕方~夜】

(平日)

平均4~6本/時で、時間帯次第では朝よりも多く走ります。

 

(休日)

平均3~4本/時程度の運行で、日中とほぼ同じですが少し時間がズレております。

 

  運賃・所要時間

 

長津田~こどもの国の所要時間は7分です。なお、この路線は世田谷線と同様に、長津田駅で田園都市線に乗り換える際は別料金が必要となり、その逆も同様となります。

 

【停車駅】

 

【運賃】

 

また、恩田・こどもの国の両駅から、長津田駅を挟んで以下の各駅を利用する場合は通常の運賃より大人20円・子供10円引きとなります。

 

 


 

なお、終点のこどもの国駅から北へ20分ぐらい歩くとあのSASUKEで有名なTBS緑山スタジオに着きます(バスで行くと5分ぐらい)。……なので、一部のSASUKE挑戦者はこの路線に乗車する事でしょう。流石にSASUKEオールスターズはリムジンか青葉台駅から出ている専用直行バスに乗車すると思いますが(笑)。


つづく