(N162)東京メトロの車両 | BLUEのブログ

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スケールのでかいオレの投稿

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今回は東京地下鉄の車両に関する内容を投稿していきます。

 

東京メトロでは異系列でも設計思想が同じなので、同時期にいくつもの形式が量産されるのも珍しくありません。他の私鉄では珍しく、相鉄の8000系と9000系が同時に導入されていったぐらいです(他にも異系列を同時生産した例はあるが、いずれも使用用途が全く異なるものである)。

 

基本的にはアルミ製の車体で、起動加速度は3.3km/m/sに合わせられています。なお、最後の抵抗制御車だった5000系・6000系(試作車)が2014年までに引退し、チョッパ制御車は全て廃車またはVVVF制御へ更新されたため、東京メトロだけで考えればVVVF率100%を達成しております。

 


 

◆営団時代に作られた車両

【8000系】

 

 

日本初のボルスタレス台車を導入した形式。当初は8両編成であったが、東急田園都市線の混雑に耐えきれなくなったため1994年までに順次10両化していった経歴を持つ。そのため、6次車(8101~07Fの6・7号車)は0x系ベースとなり、当初より大窓ドアとなっている。また、8110F以降は爆弾ドアではなくゆっくり閉まるドアになっており、一部は東西線で走っていた時期もあった。LCDは16:9タイプとパッとビジョンの2種類が存在する。

 

落成時のチョッパ制御の特性でリミッターが設置されているため最高速度は100km/hとされており、VVVFへ更新後も他の系列と比べると緩やかな速度で走っている印象がある。また、6000系・7000系とは異なり、全編成が同じVVVF装置となっている。

 

【9000系】

 

 

営団初のVVVF制御車両で、当初は4両編成(2M2T)であった。やがて6両編成となり、最終的には8両編成となるように設計されている。デビュー当初からATO装置・2段LED案内装置・側面LED装置・戸閉力弱め制御機構といった新機軸を次々と導入していった。また、5次車(9122・23F)は新製時よりLCD案内装置が導入されている(4:3タイプ)。この形式は小窓及び爆弾ドア搭載車は1両も存在しない。

 

9108Fまでの編成は6両のままB修繕が施された。この更新による三菱SiC化に伴いデハ9300形がサハ化されたほか、LCDのサイズが16:9にパワーアップした。今後も順次B修繕が施され、こちらは9108Fまでとは異なり8両化と同時に施工される(5次車を除く)。ただし、今後相鉄線へ直通する可能性は現時点では不明。

 

  0x系シリーズ

 

【05系】

 

 

0x系シリーズ初の20m車であり、16年もの年月をかけて増備された。そのため、東京メトロになってから増備された編成も存在する。第1編成と最終第43編成ではもはや別形式であり、05N系として別扱いにするページまで存在する。第18編成まではチョッパ車で落成し(現在はVVVF化された)、そのうち第14~18編成が1.8mワイドドア車となっている。上記のスペックを見ると分かる通り、大まかには北綾瀬支線用(1~4次車)と10次車以前・11次車以降の3種類に分ける事ができる。

 

かつては全編成10両であり、第18編成までの車両は解体されたのもあれば、インドネシアで走ってたり、PMSMが搭載されてたり、3両化されて北綾瀬支線で走っているのもある。

 

【07系】

 

西武有楽町線の練馬延伸時に導入された車両。かつては有楽町線だけでなく西武にも東武にも姿を現していたが、ホームドア設置の際に20m車でありながらドアの位置が合わず、さらにたったの6編成しかない事から転属を余儀なくされた悲しい過去を持つ。その中で第1編成は一時的に千代田線に転用しJR対応を行い、改めて東西線に転属する形が取られた。

 

東西線転属時に3号車と8号車が入れ替えられている。2021年までにB修繕が施工され、これは全編成が対象となっており、当分の間は東西線で走る姿が見られるだろう。

 

【08系】

 

 

半蔵門線の押上延伸時に導入された車両。営団地下鉄が2004年に民営化されたため、営団最後の形式となっている。基本的には05系と同じだが、ワイドサイズの車内LCDが設置されている。8000系とは車体長こそ20mで同じだが、落成時より完全10両編成である点が異なる。

 

現時点で0x系シリーズでは唯一、営業運転で110km/hを出す。現在は側面LEDがフルカラー化された。2021年からは18000系が登場したが、当形式は車齢が若く転配対象外となっており、CBTC導入の際にB修繕施工の可能性が高い。

 

◆東京メトロ発足後に出た車両

  第三軌条方式

 

【1000系】

 

 

今後予定される600⇒750Vへの昇圧に対応した車両。形式は11000系ではなくあえて1000系の2代目とした。そのためか、車体黄色いラッピングで覆われている。初代1000系を忠実に再現したのだという。01系とは違い側面の方向幕(白色LED)があり、浅草駅の到着番線まで案内する(最近では駅番号も表示するようになる)。また、車内照明は蛍光灯ではなくLEDとなっているほか、LCDによる案内表示(1034F以降は3画面に増強)も行う。なお、1039・40Fは特別仕様車となっており、銀座線開業時のレイアウトに合わせられているため車内が暗く感じられる。

 

この形式はPMSM搭載かつ全電動車(M)で制御車(T)は存在しない。最近になってクハ1600形が改番されクハ1000形となったが、メトロ車の改番は営団時代を含めて9000系以来となる。2017年までに01系を全て置き換え、銀座線はこの形式で統一された。

 

【2000系】

 

 

今後予定される600⇒750Vへの昇圧及びCBTC方式の導入に対応した車両。形式は12000系ではなくあえて2000系の2代目とした。そのためか、車体がグローイング・スカーレットと呼ばれる赤色で塗り潰されている。また、02系にはないサインウェーブ(更新車を除く)と白帯がこの形式で完全復活し、ホームドアの関係で旧型車とは異なる車体上部の位置となった。1000系や02系更新車と同様にPMSMを搭載するが、制御装置が変更となり、より新型のものが搭載されている(これにより02系より2割の省エネとなる)。なお、車端部の仕様が大幅に変更され、窓が丸型となってテーブルやコンセントが設置された。

 

最終的には52本まで増やし、2024年までに02系を全て置き換える。02系の更新車はB修繕からまだ10年程度なので廃車は非常にもったいない。まあ、02系にはない防犯カメラが設置されるだけでも安全性向上になるって思えばいいのかな?

 

  架空電車線方式

 

【10000系】

 

 

東京メトロでは初の新形式車両。オールダブルスキン構造(日立A-Train)、LCD案内装置、連結面の全面ガラスドアといった新機軸を導入。このため営団時代に作られた車両とは見た目が大きく異なり、まさしく東京メトロとしての再スタートにふさわしい車両となっている。なお、最近になって側面LEDがフルカラーになった編成が登場した。

 

全て10両編成であるが、10101~05Fは8両で運転する事も可能なので、2012年の時点ですでに東急東横線で営業運転を実施していた。ただし、現時点では新横浜線への入線はなく、相鉄線への乗り入れも実施されていない。

 

【13000系】

 
 
日比谷線用の新型車両で、従来の18m3ドア(8両)ではなく20m4ドア(7両)で作られている。この形式は東武70000系との共通設計となり、車体の色で判別する形となる。側面LEDの表示がナンバリング対応のためかやたら広くなっているのが特徴的で、新製時よりLCD3画面となっているのが見どころ。モータは1000系と同様に全車両に搭載されているが、出力的には3.5M3.5T相当とされている。

 

最終的には44本まで増やし、03系より2本多くなった。これは東武線直通が南栗橋まで延長した事と、ホームドア設置及びCBTC導入に伴う本数の変化に対応するためのものである。まあ、03系を全て置き換えた事には変わりないが。

 

【15000系】

 

 

東西線の混雑に対応するために作られ、設計時は05系14次車とされていた。この形式は全車両1.8mのワイドドア車。それ以外は10000系をベースとしている。10000系との違いとしては連結面のドアが通常タイプに戻っていたり、LCDが10000系の4:3→16:9に拡大されたり、側面がフルカラーLEDになってたりするところか。モータは10000系より出力が強化されており、その結果東京メトロの中では最も強力な編成となっている。

 

この形式の導入で05系の初期車を置き換えた。ワイドドア車という特性から主にラッシュ時に集中的に投入されている。

 

【16000系】

 

 

千代田線用の新型車両で、06系2次車ではなくこの番号となった。この形式は全編成PMSM車で、これは新車としては日本初とされている。それ以外は10000系をベースにしているが、室内を青色系統に統一したほか、フルカラーLEDと「凝った」LCD(セサミクロというらしい)を搭載した。16106F以降は全面デザインを少しだけ変更しているが、同形式でデザイン変更が施されているのは他には05系と9000系ぐらいである。

 

小田急線の複々線完成後は伊勢原まで運転区間を延長した。現行ダイヤでは主に急行の運用に就いているが、この低速用スペックだと多少無理させているのでは!?と思うのはオレだけだろうか。

 

【17000系】

 

 

従来の7000系置き換えを意識した車両で、10000系の増備ではなく新形式の導入となった。10000系とは細かな違いが見受けられ、椅子やつり革で路線カラーを取り入れた色が使われているほか、先頭デザインや側面幕など13000系の要素を取り入れた部分も随所で見られる。モータはやはりPMSMが使われているものの、【Fライナー】の運用を考えてかギア比が16000系の7.79ではなく7.07とやや高速向けに振り切っている。

 

副都心線での運用もあるためか、10両と8両が両方作られた。そのうち、8両編成は番号が80番台となり主要機器も異なる。本数は7000系と同じであるが、今後の相鉄線直通を考えて10両編成の追加増備が出る可能性がある。

 

【18000系】

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今後予定されるCBTC方式の導入に対応した車両で、08系2次車ではなくこの番号となる。全体的には17000系と似た感じ(ライトが違うかな?といった程度)だが、これは近く着工される豊住線を意識しているものと思われる。下回りは4M6Tという機器配置から分かる通りほぼ17000系に合わせられている。室内は自分が見る限りでは08系や8000系を踏襲したものになっているが、外観はややラインカラーが濃くなった印象を受けた。

 

2025年までに順次導入される。予定本数は8000系と同じであり、これは半蔵門線からの8000系引退のカウントダウンに入った事を意味する。

 


 

写真は徐々に投稿していく予定で、車両の本数は置き換え等によって変化する事があります。

 

今日はここまでです。なお、東京メトロの車両本数一覧については以下のリンクを参照して下さい。