(N161)首都圏「3環状9放射」ネットワーク | BLUEのブログ

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今日は3環状9放射ネットワークについて投稿します。

 

国土交通省では「3環状9放射」という首都圏の道路ネットワークを構築する予定があり、すでに全線開通しているものもあれば、ほとんど繋がっていないものもあります。

 

【全体マップ下矢印

 

 

※Googleマイマップでは表示スペースの関係上、概ね大都市近郊区間までしか表示していない。

 

  3環状

 

中央環状線

 

首都高速の2番目の環状線として2015年までに東側から順次開通していった(最初の環状線は都心環状線)。そのうちの大井jct~高松出入口の18kmは「山手トンネル」であり、高速道路としてのトンネルの長さはもちろん世界最長である。山手トンネルという名前の通り、「山手通り」の直下30mぐらいに道路が通っている。ほぼ4車線だが、他の路線との重複区間は片側4車線となっている。

 

東側区間は開通から40年以上が経ち、川沿いを通っている事から老朽化が進んでいると思われる。ただし、首都高速全体では後の方に開通したため改修工事をするとしても大分先になると思われる。また、2019年に小松川線とのジャンクションが開通し、上野線との接続準備工事も施行されている。

 

【外環】

 

計画自体は昭和30年代には出ていたそうだが、現在開通しているのは大泉IC~高谷jctのみ。だが、防音壁で覆われた高架はシェルターのようで周辺地域では一番目立つ。その他の区間は現在工事が進んでいるが、東名jct以南は未着工であり、ルートも決まっていない。美女木jctを境に西側が6車線、東側が4車線となっている。

 

西側区間(東名jct~大泉IC)は大半が山手トンネルのような地下構造になる予定。南側区間は前述の通りルート未確定で、とりあえずは起点を川崎浮島jctとした。現時点では川崎縦貫道路と一体になる可能性が高く、起点が東京都(東海jct)か神奈川県(川崎浮島jct)になるかで第三京浜との接続地点が変わってくる。

 

【詳細マップ下矢印

 

圏央道

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東京から50km圏を1周する環状道路。当初は国道16号のバイパスとされたが、1993年に釜利谷jct~木更津jctが新規認定の国道468号となっている。現在開通しているのは並木IC~釜利谷jct、藤沢IC~大栄jctと松尾横芝IC~川崎浮島jctである。久喜白岡jctを境に西側が4車線、東側が暫定2車線(アクアラインは4車線)となっている。

 

大栄jct~松尾横芝IC及び釜利谷jct~藤沢ICは2026年以降に開通する予定となっている。このうち栄jct~藤沢ICの大半は地下構造となる予定。この圏央道が開通する事で放射する高速道路からの都心回避が可能となり大幅に渋滞が減るものと思われる。また、松尾横芝IC~東金jctでは4車線化工事が進んでいる。

 

【詳細マップ下矢印

 

  9放射

 

※終点の位置は関東地方整備局管内で概ね6車線区間が終わるポイントを基準としている。

 

東京湾岸道路】

 

 

東京湾岸道路の西側区間。並木IC~釜利谷jctは圏央道と重複する。馬堀海岸IC以東は東京湾口道路(国道16号の「最後の」未開通区間)の計画があるが、実現する可能性はほとんどない。湾岸線が全線6車線以上、横浜横須賀道路が4車線となっている。

 

何だかんだ言っても羽田空港と直結するというメリットは大きく、空港リムジンバスの大半がこの湾岸線を走行する。

 

【詳細マップ下矢印

 

第三京浜道路

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戸越出入口~玉川ICは都市計画未決定。9放射の中で最も距離が短い。横浜新道を除けば大きな渋滞は少ない。玉川IC~新保土ヶ谷ICが6車線で、それ以外が4車線。

 

本来ならば戸塚道路の一般部も横浜新道に再指定して、圏央道の戸塚ICと直結させたいところだが、やはり箱根駅伝のコース一旦無料開放した道をいじる事はできないようだ。

 

【詳細マップ下矢印

 

東名高速道路】

 

 

日本の大動脈の1つ。アジアハイウェイ1号線(江戸橋jct~トルコ・ブルガリア国境: AH1 )の一部とされている。現在、海老名からバイパスとなる新東名高速道路の建設が進んでいる。全線4車線以上で、東名の一部区間が8車線となるように現在工事が進んでいる。

 

「3環状9放射」が関東地方整備局管内における通称であるため、終点は静岡県に入る手前の大井松田ICとした。別に川勝県知事に対する恨みがあるわけじゃ…(ry

 

【詳細マップ下矢印

 

中央自動車道】

 

東京都内を通る区間が長いにも関わらず、6車線になっている区間は山梨県の上野原IC~大月jctのみ。そのため、渋滞にハマると中々抜け出せない。実は東名よりも早い段階で構想されていたという。

 

構想段階では南アルプスをぶち抜くはずだったが、当時の技術では無理という判断となり、東名中央道の2つを作る事になったらしい。大月jct~富士吉田ICの「富士吉田支線」が存在するのはこの名残である。

 

【詳細マップ下矢印

 

【関越自動車道】

 

関越道は首都高速との接続がない。それを繋ぐ練馬線は都市計画未決定で、今後建設されるかは不明。池袋線の早稲田出口は練馬線とのjct準備工事とされ、ランプウェイが長い。

 

スキーシーズンになると渋滞が恒例となっており、バブル全盛期には122kmの渋滞があったとか。そのため「スキーよりもミッキー」というCMまで流れていたという伝説が残っている。

 

東北自動車道】

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上野線に該当する入谷出入口~本木jctが未開通。東北自動車道は日本の高速道路で一番長く、東名と並ぶ日本の大動脈として機能している。全線を通してかなりの高規格で作られており、川口線は首都高速では珍しく80km/h走行が可能であり、東北道の一部は120km/hで運転できる場所もある。

 

ちなみに、かつて館林ICを越えたところにあった「仙台280km 盛岡460km」という看板は間違いなく絶望感を与えた事だろう。

 

常磐自動車道】

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常磐道はつくば科学博の前後に整備され、1988年にいわき中央ICまで開通した。首都高速6号線は所々で渋滞があるが、常磐道は水戸ICまで6車線なのが良かったのか現在でもあまり大きな渋滞は発生しない。

 

利根川の前後でつくばエクスプレス(TX)と並行するが、TXが130km/hに対して常磐道は100km/h制限を受けるため、デットヒートしようものなら高確率でスピード違反で捕まるだろう(笑)。

 

東関東自動車道】

 

東京~湾岸千葉ICは東京湾岸道路の東側区間に該当する。元々は成田空港へのアクセスを重視しており、1979年までは「新空港自動車道」と名乗っていた。成田ICを境に交通量が大幅に変化し、東側では車線も減少する(6→4車線)が渋滞はほとんどない。

 

東関東道は潮来IC以北は鹿嶋市方面と茨城町jct方面に分かれる予定であり、現在は潮来IC~鉾田ICで建設が進んでいる。

 

京葉道路

 

意外にも東京湾岸道路とは重複していない。ほとんどが4車線で、館山道の木更津「旧道」は国道16号(湾岸道路)で終点となる。伸ばそうと思えば東京湾口道路と一体化する事もできるが…。

 

なお、京葉道路の0kmポストは国道14号の一之江橋にある。また、館山道の起点は国道16号と分かれる地点で、かつては千葉南仮出口が存在していた。

 

今日はこれで終わります。なお、3環状のうち央道アクアラインは以下のリンクを参照して下さい。