(N160)「都心部・臨海地域地下鉄構想」とは | BLUEのブログ

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スケールのでかいオレの投稿

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今回は東京都が計画する「都心部・臨海地域地下鉄構想」に関する内容を投稿してみます。

 

 

要は東京~有明への地下鉄建設で、2040年前後の開通を目指します。さらに、つくばエクスプレスを秋葉原から南へ延伸して、東京駅で当路線と直通する計画があります。路線データは次の通りです。

 

【基本データ】

※2024年2月2日更新

 

 

【全体マップ下矢印

 

ルートの詳細を簡単に書くと次のような感じになります。

 

【東京~有明(東京ビッグサイト)
 
基本計画で、途中駅は新銀座・新築地・勝どき・晴海・豊洲市場の予定となっている。東京駅はJRよりもやや北東部(八重洲中央口付近)に作られる予定。外堀通り→環二通りの下を通っていく。

 

なお、この路線は答申路線です。答申に掲載された24路線は以前書いた下記のブログを参照して下さい。

 

 

 

  超妄想的地下鉄延伸計画?

 

この「都心部・臨海地域地下鉄構想」は中央区が2014年に検討を開始したのが始まりとなります。2015年には以下のPDFにて区議会に報告しています。

 

【リンク下矢印

平成27年度地下鉄新線検討調査報告書(概要版)

 

ただこれを読み進めていくと、38~49ページにかけてもはや妄想というしかない壮大な地下鉄延伸計画が突如として出現して来ます。

 

上記のPDFはX(旧Twitter)や鉄オタのサイトから落としたものではありません。東京都中央区の「公式」なもので、現在でもホームページでリンクが添付されております。正直、自分の妄想でも到底思い付かない内容を公的な文書で残すという中央区の大胆さに驚いた次第です。

 

詳細ルートを簡単に書くと次のような感じになり、東京都の「事業計画案」にあるルートも含めて紹介してみます。

 


 

【詳細マップ下矢印

 

 

◆事業計画案にあるルート

【秋葉原方面

(有明方面~)東京~秋葉原(~TX直通)

 

東京からさらに北へ延伸して秋葉原へ至る路線。開通した場合、東京駅がTXとの境界となるはず。なお、東京都と首都圏新都市鉄道はそれぞれ相互直通運転を示唆しているものの、一体整備はしない方向で調整している。

 

【羽田空港方面

(銀座方面~)有明~東京テレポート~羽田空港

 

当初計画では新線を建設した上で、中央防波堤を経由して羽田空港第1・第2ターミナルへ至るものだった。ただ、2031年開通予定のJR東日本の羽田空港アクセス線でりんかい線から羽田空港へ行く事が可能であり、結局は有明での接続を検討する形となった。

◆当初の報告書にあったルート

【渋谷方面

(有明方面~)新銀座~虎ノ門~六本木一丁目~六本木~渋谷~桜新町(→東急田園都市線直通)

 

前述の有明方面からの分岐線。虎ノ門~渋谷は環二通り⇒六本木通りの下を通っていく。渋谷~桜新町は実質的な東急田園都市線の複々線化となっているため二子玉川まで入れても良かったのでは…?

 

【新宿方面

(銀座方面~)六本木~西武新宿(→西武新宿線直通)

 

前述の銀座方面からの分岐線。西麻布交差点付近~千駄ヶ谷は外苑西通りの下を通っていく。西武新宿線の地下鉄直通は悲願であるが、高田馬場以東の東西線直通計画との兼ね合いもある。

 

【豊洲及び品川方面】

豊洲~晴海~品川(~横浜方面)

 

リニア始発駅の品川駅直結を重視した路線。ちなみに、晴海駅は東京~有明の新線とは異なるホームになる。なお、豊洲駅は下記の矢切方面へ向かう路線とのスイッチバック構造になるかもしれない

 

【横浜方面】

(豊洲方面~)品川~五反田~(東急池上線と共用)~雪が谷大塚~新丸子(→東急東横線直通)

 

品川からそのまま直通するルートで、かつてあった東急泉岳寺線計画の復活と言える。このルートが建設されると東急池上線で残る雪が谷大塚~蒲田は東急多摩川線とルートが近接しているため廃線の可能性もある。なぜ終点が多摩川や武蔵小杉じゃなくて新丸子にしたのかは不明。

 

【成田空港方面

(品川方面~)晴海~(JR貨物線経由)~矢切

 

前述の品川方面からの分岐線で、総武本線の貨物線である越中島支線及び新金線の旅客化。晴海~越中島貨物駅及び新中川の三和橋付近~矢切は新設する。なお、JRと北総では軌間が異なるため、成田空港方面とあるものの北総線との直通運転は実施しない。一部は貨物線の旅客化であるが単線なので複線化工事が必要となる。

 


 

以上が中央区が発表した新たな地下鉄計画の全てです。こうなると大まかなルートは次の2つとなります。

  1. 渋谷・新宿・東京方面~新銀座~有明~羽田空港方面
  2. 新丸子~(東急池上線経由)~品川~晴海~豊洲・矢切方面

車両は20m4ドア車で1.が10両(TX直通は8両)編成、2.が8両編成になるでしょう。軌間はJR(りんかい線を含む)とTXに合わせて1067mmとなります。

 

 

  運賃・所要時間

 

東京~有明の所要時間は15分と見込まれています。運賃・所要時間は次の通りです。

 

【所要時間予想】

 

【運賃】

 

なお、この「都心部・臨海地域地下鉄構想」の建設主体は鉄道建設・運輸施設整備支援機構(JRTT)で、運行主体は東京臨海高速鉄道になります。路線名は東京臨海高速鉄道都心線にでもなるのでしょうか!?

 

今日はこれで終わります。なお、つくばエクスプレスについては以下のリンクを参照して下さい。