ケフェウス座も高く見える季節になってきました。猛暑の中、100mmカメラレンズでクエスチョンマーク星雲を撮って見ました。

正方形にトリミング拡大して表示してみました。はてなマークにみえますか?

クエスチョンマークの上の方(Sh2-171、NGC7822付近)は、昨年も撮影しましたが、まとめて全体を撮るのは初めてです。普通のカメラレンズだと、星が膨らんでしまうので、画像処理(BlurXTerminater)で小さくなってもらいました。そしたら、輝星の周りが暗くなってしまいましたが、これはご愛嬌と言うことでお許しください。

 

トリミング前の全体像(フルサイズ換算焦点距離150mm)もご覧ください。

宇宙に浮かぶはてなマークがわかるでしょうか。カブリ補正が不十分ですが、秋の天の川には、こんな赤い星雲も埋もれているのがわかっていただければ幸いです。

 

もうすぐ8月7日は立秋となります。

まだまだ堪える残暑が続きそうですね。ご自愛ください。

 

 

 

備忘録: (以下、個人的な覚書 専門的な内容なので、綺麗な写真の鑑賞が目的の方はスルーしてね)

 

撮影データ:  

SXP赤道儀 + N.I.N.A. コントロール

オートガイド PHD2 + QHY5L-II + KOWA LM100JC

レンズ: キャノン EF100mm F2.8L マクロ IS USM (焦点距離 100mm F2.8)

光学センサー: ASI2600MC_Pro  ( cooling 0℃) 

フィルター: サイトロン Quad BPフィルター

gain100  300sec  38コマ (露出時間  190分間)

2025年7月27日の夜 自宅にて  

画像処理: PixInsight (BXT、NXT、SXTを含む)、Photoshop 使用

北アメリカ星雲〜ペリカン星雲は有名スポットです。NGC5068星雲から南に続く散光星雲を含めて、ハップルバレット撮影に挑戦しました。普通に撮ると、紅一辺倒になってしまうので、今回は、ナローバンドで撮影して、ハッブルパレットで挑戦しました。

はくちょう座のデネブ近傍に、明るい散光星雲があって、紅く輝いている名所です。北アメリカ星雲やペリカン星雲は、OIII輝線で青っぽく、北アメリカ大陸の太平洋岸付近やペリカンの鶏冠付近には、SII輝線で、黄金色〜赤胴色に表現される場所があて、とても美しいです。

 

ペリカンの南にも散光星雲が広がっていて、なかなか素晴らしい領域だと、今年6月のブログにて、広角な画角で報告させてもらいました。そのNGC5068星雲から南に続く散光星雲を拡大して見ましょう。

縦横に生じた層状の構造に、とても興味を惹かれました。オーロラみたいで、なかなかの見応えと思います。でも、北アメリカ星雲やペリカン星雲の影に隠れて、NGC5068星雲も、忘れられた星雲と表現されることがあるようです。

 

 

 

備忘録: (以下、個人的な覚書 専門的な内容なので、綺麗な写真の鑑賞が目的の方はスルーしてね)

  

撮影データ:  

AXP赤道儀 + N.I.N.A. コントロール

オフアキシスオートガイド PHD2 + ASI 220MM mini

鏡筒: タカハシ FSQ-106EDP + 645RD QE0.72×(焦点距離 380mm F3.6)

光学センサー: QHY600M  ( cooling 0℃) 

SII、Hα、OIII 各 32、29、33コマ、gain 60、300sec(SHO露出時間  470分間)

6月29日、7月3日の2夜 自宅にて撮影  

画像処理: PixInsight(BlurXTerminator、NoiseXteminatoreなど含む)、FlatAidePro、Photoshop 使用 

 

連日の酷暑で、自宅でインターネットが使えなくなった家庭内LANが止まってしまった  

どうも、無線ルーターの1つが故障したため、家庭内LANが使えなくなったためのようだ

故障部分を分離して、インターネット環境は復活したが、天体望遠鏡の遠隔制御ができなくなっている

せっかく新月期に晴れている夜があるのに.....

ようやく昨日になって当地でも梅雨が明けました。6月初めに試写した彼岸花星雲(NGC6357)〜 出目金星雲付近(NGC6334)に再挑戦し、から梅雨の6月後半になって、連夜に渡り撮影し、時間をかけてようやく現像できました。

いろんなバージョンで遊んだので、まずは、短時間撮影のRGB現像です。

星の色をブロードバンド撮影から流用しようと、短時間撮影ですが、お月様が沈みかけた時間帯に撮ってます。低空でもあり、ノイズに埋もれて、淡い部分は見えて来ませんね。また、星の色も白っぽくなってしまいました。

星なしHOO画像を少し混ぜ合わせて見ましょう。

構造もかなり詳細に見えて来ました。RGB画像のノイズのために、あまり強い強調処理はできてませんが、ブロードバンドの色調の深みがあって、HOO画像よりも、好みの雰囲気です。

 

さて、本命のハッブルパレット現像です。

なかなかオシャレな色合いになった気がしますが、いかがでしょうか。

カブリ補正や、カラーシフトに、何回も試行錯誤してみました。天の川の微光星を残しつつ、明るい星は、RGB画像から流用して追加しました。Sh2-10 も存在が確認できるようになりました。

 

カタログ番号説明図も追加しておきます。

  ← クリックで拡大

 

拡大画像も添えておきます。

まず、出目金星雲( NGC6334)を拡大してみましょう。

天の川の中を泳ぐ琉金? ただの金魚?

 

こちらは彼岸花星雲(NGC6357)。欧米ではロブスター星雲と呼ばれることが多いです。

紅くなくなったら、彼岸花にもロブスターにも見えなくなりました。

天の川のなかなので、ザリガニかも?

 

酷暑が続きますが、天の川の水辺で、涼を楽しんでください。

 

 

 

 

備忘録: (以下、個人的な覚書 専門的な内容なので、綺麗な写真の鑑賞が目的の方はスルーしてね)

  

撮影データ:  

AXP赤道儀 + N.I.N.A. コントロール

オフアキシスオートガイド PHD2 + ASI 220MM mini

鏡筒: タカハシ FSQ-106EDP + 645RD QE0.72×(焦点距離 380mm F3.6)

光学センサー: QHY600M  ( cooling 0℃) 

Red、Green、Blue 各 10コマ、gain 26、60sec(RGB露出時間  30分間)

SII、Hα、OIII 各 19、15、22コマ、gain 60、300sec(SHO露出時間  280分間)

6月17日、18日、19日の3夜 自宅にて撮影 20日も挑戦したけど、薄雲で全滅!

画像処理: PixInsight(BlurXTerminator、NoiseXteminatoreなど含む)、FlatAidePro、Photoshop 使用 

 

Sh2-34は、周囲の華やかな星雲たち(干潟星雲や三裂星雲など)の影に隠れて、目立たない存在です。忘れられた星雲と呼ばれる天体の一つですね。先日、バンビの首飾り付近を広角撮影したときに気になったので、じっくりと、ナローバンドフィルターを使って撮って見ました。

Sh2-34 のみをハッブルパレットで見てみると、なかなか面白い表情をしています。ブロードバンド画像とは、ずいぶん印象が変わりました。そこそこ OIII が強いようで、青くなりました。SII の輝線も少量含まれているところがあるようです。

シャープレスカタログは、パロマーの103a-O(青色)と、103a-E(赤色)の写真乾板を比較して、赤色の写真のみに写っている星雲状天体をHII領域の候補として選ばれたところなので、OIII 成分は少ないのかと思ってました。なかなか奥が深いシャープレスカタログです。

380mm画角ですので、トリミング前も見て見ましょう。

バンビの首飾り(Sh2-37)から、M21散光星雲付近までが写ってます。Sh2-34 〜 Sh2-35 が、なんとなく青い部分で弧状に連なっているようにも思えますね。

説明画像も付け加えておきます。

  ← クリックして拡大できます

今回も、PixInsightでカタログ表示を加えてます。

 

 

備忘録: (以下、個人的な覚書 専門的な内容なので、綺麗な写真の鑑賞が目的の方はスルーしてね)

  

撮影データ:  

AXP赤道儀 + N.I.N.A. コントロール

オフアキシスオートガイド PHD2 + ASI 220MM mini

鏡筒: タカハシ FSQ-106EDP + 645RD QE0.72×(焦点距離 380mm F3.6)

光学センサー: QHY600M  ( gain 60、300sec、cooling -10℃) 

SII、Hα、OIII 各 22、16、11コマ (総露出時間  245分間)

6月4、5日の2夜 自宅にて撮影

画像処理: PixInsight(BlurXTerminator、NoiseXteminatoreなど含む)、Photoshop 使用 

 

我が家のQYH600Mは、古くなって来たためか、冷却能力が低下してきている

熱帯夜が続く最近の夜は、冷却カメラでも、-10℃までは冷却できなくなってきた

最近は、冷却0℃にて撮影中

今回のSh2-34と同じ条件では、撮影できなくなってしまった

追加撮影しても、WBPPのみでは、簡単にインテグレーションができない(^^;;

前回の、北アメリカ星雲付近の広角撮影に気をよくして、同じ撮影セットで、網状星雲付近も広角撮影して見ました。

画面右端に、サドル付近から続く散光星雲が重なりました。でも、網状星雲の周りには、あまり目立った構造物は確認できませんでした。

カタログ番号の説明図も作って見ました。

 ←クリックで拡大

星を暗くする前の画像に書き込みました。少し文字が小さかったでしょうか。

シャープレスカタログでは、網状星雲はまとめてSh2-103なんですね。NGCでは、西と東に分かれていて、東はさらに分割されています。網状星雲付近を拡大して見ました。

さらに星を暗くして、散光星雲を強調して見ました。輝線フィルターありですが、お月様の残っている時間帯ありの3時間弱の写りです。100mmマクロのカメラレンズでも、これぐらい見えてくるようです。

梅雨の合間のお楽しみでした。

 

 

備忘録: (以下、個人的な覚書 専門的な内容なので、綺麗な写真の鑑賞が目的の方はスルーしてね)

 

撮影データ:  

SXP赤道儀 + N.I.N.A. コントロール

オートガイド PHD2 + QHY5L-II + KOWA LM100JC

レンズ: キャノン EF100mm F2.8L マクロ IS USM (焦点距離 100mm F2.8)

光学センサー: ASI2600MC_Pro  ( cooling -10℃) 

フィルター: サイトロン Quad BPフィルター

gain100  300sec  34コマ (露出時間  170分間)

2025年6月20日の夜 自宅にて お月様の残っている時間帯もあり

画像処理: PixInsight、Photoshop 使用