未修・既修の近接化傾向 | 司法試験情報局(LAW-WAVE)

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前回前々回 のエントリーをまとめると、

 

◆既修入学者の法学のレベルは下がってきている。

◆未修入学者の法学のレベルは上がってきている。

 

ことが近年の傾向として言えると思います(あくまでも私見です)。

 

つまり、法学の実力という点については、未修・既修の近接化傾向がみられる

これが、本当に当たっているのかどうかわからない私の見解です。

 

そして、旧司経験者を吸収し終えた既修者のレベルがこれ以上上がっていくことが考えられない一方で、司法試験の厳しさが今以上に周知されれば、未修者のレベルは今まで以上に上がっていくことになるかもしれません。

 

今回の話は、ロースクール志願者がこのまま横這いで推移することを前提としています。

ローの志願者が目立って減少していくなら、話はまた別になるかと思います。

 

このことから何が帰結されるかといえば、10年後には、未修・既修の司法試験合格率の差が、今より縮小しているということがデータで確認されることになるのではないかということです。

 

ちなみに、現在のデータは、ロースクール創成期から数年前までにローに入学した学生のものです。

この頃までの未修と既修の法学レベルには、今よりもずっと大きな開きがありました。

 

既修者のほとんどは旧司組であり、その実力は圧倒的でした。

未修者は未修者で、法学の勉強を全くせずに入学する「強者」も数多くいました。

 

このように、未修・既修の間で法学レベルに圧倒的な開きがあったのが、今までの司法試験です。

両者の合格率に圧倒的な差があったのは当然のことですし、また仕方のないことだったと思います。

 

いずれにしても、未修で合格された方は、入試に合格したあとは、長い人は半年あるわけですから、できる限り法学の勉強を前に進めておくべきです。

 

 

 

★上記の10年後には、未修・既修の司法試験合格率の差が、今より縮小している」との記述は完全に間違いでした(2019年記)。なぜ間違えたのかを、こちらのエントリーで分析しています。