ロースクール「未修者」の実態 | 司法試験情報局(LAW-WAVE)

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前回、ロースクールの既修者のレベルが低下している、と書きました。

同じ調子で未修者の法学レベルまで低下している、と考えると痛い目を見ます。

 

①未修で入学をお考えの方で、

②ローの実態をあまりご存じない方は、

どうかよくよくご注意ください。

 

ロースクールの未修者といっても、そこにいる方の9割~10割(←大袈裟ではありません)は、何らかの形で既に法律の勉強をしている実質的既修者です

 

上位ローとか下位ローとかは関係ありません。これはほぼすべてのローに該当する現象です。

予備校の入門講座を受講済みetc…人によって形は違いますが、ほとんどが実質的既修者です。

 

実際に入ってみれば分かります。

 

数年前までのロースクールでは、法律知識ゼロの人を3年で受からせるというローの理念を、ベタに真に受けて入学してきたいわゆる純粋未修者が一定数存在していました。

 

しかし今は違います。

 

ロースクール制度の実態が明らかになってきたこともあるでしょうし、全体の志願者減少によって本気の人だけが残ったということもあるでしょう。いずれにしても、一定程度法律の勉強をした上で未修に入学することは、今では当然の常識となっています。

 

本当の意味での純粋な未修者は、どんなに多くても1割 といったところです(普通はそれよりはるかに少ないはずです)。

 

未修志望の方で、この点を存じなかった方は、どうか、事前に法学の勉強をきちっとした上で未修に入学してください。

 

ローの教授は、講義のレベルを上位(=できる人)に合わせてしまいます。

大学教授はレベルの高い教育は得意ですが、レベルの低い(基本的な)教育は苦手です。

 

入ってからどうにかしてもらおうなどとと考えていると、あっという間に1年が過ぎてしまいます。