GET LOST! -19ページ目

断片化された情報

視界が霞む視界が霞む
眠らなければ人は壊れる
朝日に狂った体内時計
刻一刻と精神を蝕む
乾ききった心の奥底
求め求めて彷徨い歩く
行き着く場所がアナタなら
それはそれで幸せかもしれない


望まれない存在
私は架空の人物です
ノンフィクションは存在しない
そんな風に謂えたら楽だ
荒れた唇は触れるたび
君の唇を傷つける
何度繰り返しても忘れてしまう
些細なことで壊れる君を
行き着く場所がアナタなら
その時はその時だ


時間が分からずあたりを見回す
時計の無い部屋と鳥の声
凛と張り詰める下弦の月と
闇を深める日食の陽
叫ばずには居られない
精神の開放
身体は此処に置いて行こう
いつか腐り朽ち果てて
又新たに生まれるだろうから
その時までさようなら


軽く手を上げ左右に振れば
視界が歪み地面が波打ち
身体は浮いて地球に沈み
声は連続した早送り
やがてまぶたを開ければ
僕はいつもと同じように
アナタの隣で眠っていた
行き着く場所がアナタなら
まだ救いようがあるかもしれない

呼び声

呼び声とは謂わば死の約束
私の名はいつも
遠く背後からかすかに聞こえる
振り返れば誰も居ない
しかし見知らぬ世界が口を開けている
それはまるで夢のよう
風は渦を巻きやがて朽ちる
その音に身を任せ
また前を向き直る


呼び声とは謂わば死の宣告
私を呼ぶ声はいつも
正体を見せてはくれない
しかしながらそれは
物体の声では無いことを示す
地球の遥か片隅で生まれた声が
私にその終わりを告げるため
じわりと歩み寄り
そっと声をかける
その声に耳を澄ませば
やがて身体は滅ぶ


世界とは脆い

白昼の戯言

交錯する思考と
錯覚を見る僕
僅かだけれど死臭がする
蠅の飛び交う音
体の奥をざらりと撫ぜる


背筋が凍る?
そんな表現は僕に必要無い
引き金はこの身体
さぁ神の言うがままに


血は静かに流れる


さぁ神の求めるがままに