発毛・育毛も、その原点から考えると、
毛包幹細胞の視点が必要だ
(5)この真皮層に食い込む、
表皮細胞塊が作った杭のもっとも下部部分は、
徐々に真皮細胞を囲い込む。
この際の細胞増殖は、
表皮基底細胞内に存在する毛包幹細胞の分化
が主体と思われるが、
表皮細胞もこの頃は内外毛根鞘細胞に
分化する可能性は捨てきれない
成人の表皮分化細胞は、
表皮有棘層細胞に分化する。
胎児期も同じと考えるのが無難だが、
誕生までの数カ月で、
からだ全体で500万本ほどあるといわれる
体毛が、
表皮基底細胞にいる少数の・・・
それも基底細胞層の真皮層の乳頭層頂点に
接するあたりにいる毛包幹細胞の数は
確認されていないが、
バルジ領域のニッチにいる毛包幹細胞の
数が1個から10個といわれており、
それと大差ないだろう・・・、
そんな少数の毛包幹細胞と
脂肪にいる間葉系幹細胞だけの分化力で、
ある時突然に、それこそ瞬時に、
一斉に内外毛根鞘細胞に分化し、
毛乳頭と内外毛根鞘との間の毛母体をも構築する
ような状況はあり得ない
数カ月かけて、
一定のスピード感の素、
徐々に毛根は造られると考える方が自然。
となると、
表皮基底細胞内や造られつつある外毛根鞘細胞層内
バルジ領域にいる少数の毛包幹細胞、
および間葉系幹細胞だけの力で、
毛根の原型が造られるとするのは
そのスピード感を考えると違和感を感じる
2014年11月17日
元気髪(genkikami)