毛根は生まれたときには、
その総数が決まっている。
幹細胞の視点から考える
胎児期、
(4)外毛根鞘の成長とともに、
立毛筋細胞も成長している。
→立毛筋細胞の親細胞は筋幹細胞。
脂肪細胞に多く存在する、
間葉系幹細胞は平滑筋細胞にもなる。
幹細胞のさらに親細胞は、
受精1週間後にできる多分化能細胞だが、
その多分化能細胞が、
間葉系細胞や、
皮ふになる上皮系幹細胞、
筋肉や骨になる筋幹細胞等に分かれるときの
トリガーはまだ未解明。
さらに、
幹細胞の表皮と真皮の分岐となる仕組みも未解明
未解明ばかりだが、
立毛筋細胞もこの頃同時に生まれ、
真皮組織を貫き、
外毛根鞘細胞組織体と表皮細胞組織体を
がっちりと結び付ける。
そのためかこの接点部分は隆起している
(5)この立毛筋と外毛根鞘の接点あたりに
毛包幹細胞のニッチである
バルジ領域が生まれ、
表皮基底細胞にいた、
もしくは間葉系幹細胞の一部が
毛包幹細胞として
ここに住み着き始める
ニッチの基準は、
外部衝撃を避け、比較的安定した場所が多い。
立毛筋と外毛根鞘ががっちり結び付いた隆起部は
表皮から遠く、外部衝撃に対して強く、
且つ隆起形状からスペースありと見込まれ
選ばれたか?
いずれにしても、毛根組織ではないが、
周辺組織の立毛筋もこの頃生まれるとした方が、
毛包幹細胞の活動拠点ともなり、
今後の毛根の成長を考えると
納得しやすい
2014年11月14日
元気髪(genkikami)