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M-tower レポート01

この家具はパソコンを中心とした電子機器を内蔵できるデスクをデザインして欲しいとの依頼から考えられた。
与件として与えられたのは次の通りである。


・1200×630の平面スペース内に収まること。

・ベッドを椅子の代わりに利用すること。

・内蔵する物は、パソコン・モニター・キーボード・スピーカー・プリンター・メディア関係等。

・デスクとして利用するため足下は伸ばしたい。


以上が要求されたことであった。

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ベッドに腰掛けてパソコンをすること、足下を空けること等から必然的に内蔵する物を上部に浮かせる必要があり、そこから内蔵する物を上部より吊り下げる構造にした。
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建築の壁からリブ状に縦板を出し、その縦板により吊り下げる。
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しかし、部屋に大きな箱を入れると言うことは空間に違和感のある物を存在させる可能性が予測された。そこで、家具を斜めに切りとることにした。
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切り取り部分はもっとも出っ張る内蔵物から吊り元へ結んだ斜線を使うことで、無駄のない斜線が空間の圧迫感を回避している。

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山中コ~ジ

家具家 OPEN HOUSE

京都市上賀茂にあります「家具家」がまもなく完成いたします。

オープンハウスをいたしますので、興味のある方は参加下さい。
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日時:2/19(土)20(日)
場所:京都市北区上賀茂
交通:地下鉄北山駅より徒歩15分


設計/監理:GENETO
構造設計 :コンパス一級建築士事務所
施工   :山下組


駐車場はございません。

上履が必要な方はお持ち下さい。

参加希望の方は事前に連絡をいただけましたら詳しい場所を
お教えいたします。 

家具家 レポート-06

明けましておめでとうございます。

岩本邸は、いよいよ我々が特に注意をはらっている家具工事の部分へと入ってきました。

今回の大きなテーマでもある家具がどこまで建築と等価な物になりえるか。

それは建築の代用品としての家具ではなく、あくまでも家具らしい物で建築に働きかけてみたいということ。

大きな家具の上に人が乗る状態があっても良いんじゃないかという好奇心から、家具で構成される大きなスラブを作ってみた。
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我々はその家具を「ボックススラブ」と名付けた。
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実際と近い環境を工房で製作しボックススラブのスタディーを数台作り実験を繰り返し現在の物へと行き着いた。
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求めた物はあくまでも家具でありたいと言うことから軽量(ポータブル)・強度(耐久力)・使い勝手(収納力/転用)の三点であり、それらを満たしたボックススラブは梁から外す事も可能で、床を作ったり無くしたりという作業が簡単にできるのである。
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そうして、建築に起こる時間の経過からくる家族構成の変化や使用目的の変化に対応しようとしている。
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こうした建築や家具に対する新たな実験が、我々の目指す方向性であることは言うまでもないが、貼り上がるボックススラブを見ていると物作りに対する責任感や充実感が沸き上がってくる。

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山中コ~ジ