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N-tower レポート by山下麻子

今回のN邸子供家具は姉妹が使うワンルーム空間の為の間仕切り兼収納家具である。

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また、子供家具ということで『成長における変化』という点に着目し、『変化対応』をテーマに今回の計画はスタートした。

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可動式の大中小の3体から成るこれら家具が部屋の中に置かれることで、ワンルームから姉妹各々の空間を作るまで、その時々の年齢に合わせて対応していく。

家具自体は予め設定した収納物(本、CD、服など)に合ったサイズの箱とフレームで構成されている。

将来収納物が増えた時には新たに箱を挿入していくことで時間軸における変化にも対応していく。

制作現場ではまず無数の箱を作る作業から始まり、それを徐々に組み立てていくという流れで作業は進んでいった。これは大変労力を伴う作業で夜通しの作業が続いた。

クライアントの要望も取り入れつつ自分達の提案を形にするのは容易な作業ではないが、クライアントの意見にはいつも重要な鍵が隠されている。

変化対応という時間的なロングスパンを見据えての設計作業にはクライアントである御両親の意見が大変重要で、改めて子供家具の担う役割の大きさに気付かされた。

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子供の持つ可能性が無限であるように、この家具も無限の使い方が姉妹達によってされるであろう。

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これら家具が置かれた部屋で姉妹達は一体どのような使いこなしを見せてくれるのか期待する気持ちでいっぱいである。

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山下麻子

家具家 レポート-03 by山中コ〜ジ

サッシが付き始めた。

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現場へ行くと図面と違うサッシの付き方を発見。

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監督や大工さんと打ち合わせをして、位置を少しずらしてもらうことにした。

良い気はしなかったようだが、話すうちに快く引き受けてくれた。

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色々注文をつけては現場監督や大工さんに度重なる無理を言っているが、この現場に関わる方々は非常にまじめで、打ち合わせはいつも実のある時間が共有できる。

その事は仕事をしていてとても嬉しいし、彼らにいつも襟を正されている気分である。

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工事の進行状況は躯体関係がほぼ終わり、これからは内装や外装に入る。

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山中コ~ジ


家具家 レポート-02 by山中コ〜ジ

I邸が着工されてから2ヶ月、やっと上棟式まで来た。

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何時間もの打ち合わせを繰り返してきたが、構造体が現れて来ると何とも言えない嬉しさがこみ上げてくる。

二階リビング部分まで上がると、期待していた通り大文字山や京都市内、特に上賀茂周辺の町並みが眼下に広がる。

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はたして施主はどんな生活を送るのだろうか・・思いを巡らせる。

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家自体はけっして満足のいく大きさではないが、視界を内ではなく外に出すことにより、体感できる広さはかなり贅沢である。

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一年を通して京都市内の四季の色を感じてくれることだろう。

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山中コ~ジ