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ri-ped type06 レポート

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クライアントは20代のご夫婦で、今月中には待望の第一子が産まれる予定。

本来はクローゼットを作ってほしいという依頼から始まったプロジェクト。

計画を進めるにつれ、クローゼットではなく部屋のコアとなるような物をクライアントは求めているのではないかと気づいた。

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ri-ped type06の機能としては、クローゼット的でありつつ、室内で間仕切りの役目を果たしたりする。

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全方向が正面のように作る事で、部屋のどこへでも置け、視線を遮る板部分を適所に分散して配置する事で視線の抜けを作りました。

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また、同時にそこへ服・本・AV機器等を配置することで視線の抜けを調節でき、空間の間仕切りにも寄与するものとなりました。

クローゼットと言う、隠すべきネガティブな物を、透明性のある物として室内におくことで、ポジティブなクローゼットへと変化する。

室内全体が、ポジティブに使われるようになるのではないかと、考えて作りました。


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山中コ~ジ

スウェーデンより

お久しぶりです。山下麻子です。

ここストックホルムに来てようやく1ヶ月ちょっとが過ぎました。

夏、といっても私にはかなり肌寒かったですが、その夏も過ぎ、既に秋に差し掛かっております。もう朝夕は寒いですね。

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ストックホルムはいくつかの島が集まって形成されていますが、街並は中世の面影を残した所がほとんどで、どこも緑が多く公園でひなたぼっこをする人や、スポーツをする人、食事をする人、読書をする人、各々が好きに時間と空間を満喫しています。

よく時間がゆっくり流れているといった表現をしますが、まさにその通りに感じます。

基本的にこの国の人は自然と身近に関わっていくということを、常に大事にしているようです。それは長く暗い、かつ寒い冬の生活の反動からくるものかもしれませんが、自然と触れ合うことは、まるでお茶を毎日飲む行為のように自然に行われています。

また北欧デザインは街の至る所で見ることが出来ます。

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スーパーで売っている物のパッケージからチラシまで意識してデザインされているというのがよくわかります。

もちろんインテリアショップも多くありますが、こちらはテキスタイルのお店も数多くあります。

冬の間長く家の中で過ごすため、室内を明るく快適にするための要素としてテキスタイルは重要な位置を占めているようです。

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まだまだこちらでの生活が始まったばかりでとまどうことが多いですが、次回は学校でのことについてレポートしたいと思います。

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山下麻子

T邸椅子 レポート

今回は、GENETOがこれまでやってきた仕事の中で、初めて完成まで漕ぎ着けた仕事です。

これまで、家具を中心に作ってきました。

住宅も作りました。だいたいの物は、作ったつもりでいましたが、一つだけ作っていなかった物があります、それは椅子です。

ソファーとかスツールではなく、普通の椅子だけは、まだ作ってなかったのです。

GENETO初の椅子は、私のデザインです。

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デザインのコンセプトは、宙に浮かぶクッションです。

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少し大きめのボリュームが串で刺されて浮いている。

それが椅子になっている。
そのため、足はボリュームの中から生えています。

試行錯誤の末、曲面を使った椅子ができました。

試作品が、以前のコラムに載っていますが、実際にクライアントに渡ったものは、いろいろな変更を加え非常に軽く、強度もあり、良い物ができたと思います。
試作品は、足が3本でボリューム部も木を貼っています。

実際のものは、足は4本でボリューム部の側面にクッションが貼られてソフトなデザインです。

これからも、どんどん色々な物をデザインしていきたいと思います。


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山中悠嗣