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scan レポート

進行中のプロジェクトである"scan"の仮組み立てを行った。

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"scan"はカーディーラーのショップのための内装計画で、全長15メートルほどもある本体はショップ内部を取り囲うような形状の造形となる。

今回はその一部分を、クライアントの空き倉庫に場所を借りて組み立てさせて頂くこととなった。

ほんの一部分ではあるが、実際に組み上がったものに事務用のイスやファイルなどを入れてみて、使い勝手の確認をすることで、図面や模型では把握できなかった部分が見えてくるのである。

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そして今回の重要な課題は、商品陳列棚に仕込むLED(発光ダイオード)照明の検証であった。

LEDは蛍光灯や白熱灯に対して輝度(光の明るさ)が著しく弱いことが始めから問題とされいて、ショップ内に設置されるスポットライトなどと比較したときの明るさを心配していた。

しかしLEDには、初期設置費用は非常に高額ではあるが、省電力でランニングコストは削減されるという効率の良さがある。

また、寿命が長く取り替えの手間が省けるのも特徴だ。

" scan"は連続する縦のフレームが左右に弧を描いて伸びているので、そのフレームのラインを損なわないためにも、商品を並べる棚に取り付ける照明器具は出来るだけフレームの中に納めてしまい、本体の表面を平らに仕上げたいという思いがあった。

コンパクトで薄型なLEDであれば厚み24ミリメートルという棚板の中に埋め込むことが出来るのである。

調べると、輝度の高いLEDが色々と開発されていて、ひとつの棚に対して何個かそのLEDを取り付けることによって心配していた明るさも十分もの足りる量を出せることがこれまでの実験でわかってきた。

心配していた明るさの問題もこれで解決できそうだ。

ショップ全体は白熱球の電球色で雰囲気がまとめられるので、商品陳列棚も出来るだけ近い色の光で統一感を出したいと考えている。

そのときに、色温度の低いLEDが必要となってくるのだが、規格がなかったり国外で生産されていたりと、これがなかなか簡単に手に入らない商品なのである。

なにはともあれ、部品の取り寄せから実験サンプルの制作まで、LED照明の計画に積極的なクライアントには大変感謝している次第である。

LEDの埋め込み方のデザインや回路設計など、照明の計画はまだまだこれから何回か実験を重ねて確実なものにして行かなければならないだろう。

一方、内装計画の本体そのものは工房で着々と制作が進行されている。


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岡田拓也

日経アーキテクチャー 2005 11-28号

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春日苑の家

建築設計 関谷昌人アトリエ

家具(作品名:ri-ped type06)

p22-p26GENETO

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プロジェクト

現在進行中のプロジェクトを紹介します。

近頃はほとんど計画ばかりで、実際に現場が動いている物件はほとんどありません 。

我々GENETOが計画を進める手法は、ほとんどの場合がスタディー模型を制作し、その模型を中心に検討を重ね計画を進めていく手法をとっています。

建築でも家具でも模型をとにかく作るので、現在は沢山の模型が事務所の至る所に溢れています。

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我々の抱える計画内容は様々で、建築の計画(写真2)・ショールームの計画(写真1・3)・家具の計画等(写真1・2)従来の計画に加え、本来なら専門分野外かもしれない計画まで幅広くデザインする機会を与えられています。

現在計画中の物件も年明けからほとんど着工するため、年末中に基本設計を終了させる作業に追われています。

同時に、年末ということもあり、GENETOのデザインテーマと来年の目標を設定することにも近頃は時間をかけています。

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2006年は今までに計画を進めていた物件がいろいろ着工される年です。

今から来年が待ち遠しいです。

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山中コ~ジ