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現場で感じる神様の存在 by 山中コ〜ジ

大学時代に受けたある講義をたまに思い出します。
それは、建築家の先生が実作の現場を通して完成までを詳しくスライドで解説されていた時の事です。

解説の中で「現場へは極力頻繁に足を運びます。足を運ぶ事で様々な事柄に気づき、現場でその都度変更して行きます。気づきは現場に落ちている物であったり、大工さんの助言であったりと様々です。」と言った趣旨のものでした。
当時の僕は、その手の話は全く信じていなかっと言いますか、そんなにコンセプトが無いのかと、解説をしていた建築家の考え方に疑問と言いますか、作品に対する曖昧さを感じていました。

勿論、その手の考え方は大筋では変わったとは言えません。
現場で気づく前に極力多くの可能性をスタディー模型や、CGで検討しておこうしています。

そんな中、どれだけ検討を重ねても思いつかなかった事に気づかされる時が数回ありました。
その時は現場に神様の存在を感じると言っても過言ではないくらいに、自分の想像力を遥かに上回る物事を体験し遭遇します。


そんな体験がJDYの現場でありました。

$GENETO-JDY

ある日の現場管理でした。
現場へ行くと、一階の天井が大きく抜けていたのです。
2階では床の間部分ですが、何故かそこだけ天井が無くなっていました。

後日談で、無くなった理由は現場監督から聞いたのですが、全くの偶然に近い状態でその開口は現れました。

$GENETO-JDY

2階には大きく南に空いた開口があり、そこから一階へ明るい光が差し込んでいました。
こんな光が一階に入る事はおろか、床の間の床を抜くという発想すらこれまでの僕には無かったことです。
確かに、機能上減る物も無いままに、空間のポテンシャルを更に引き出す事ができます。

$GENETO-JDY

こんな時、僕の思考にとっては血となり肉となる程の衝撃的な事件として、今後も記憶に残っていきそうです。

そう思うと、TANADAピースギャラリーでも同じ様な経験があります。
$GENETO-tanada

それは、3段目と4段目の壁面にあけられた洞窟状の開口です。
この開口は、基本設計から実施設計に至るまで、全く考えもしなかったものです。
ある日、型枠職人をしていた武田氏が「使い勝手が悪いからここに穴あけたらどや」と現場で僕に薦めてきました。
最初はあまり重要視していなかったのですが、よくよく考えると、開口がある事はこの空間の使われ方すらも大きく変える可能性を持っていることに気づきました。
実際には、その穴の重要性はTANADAでの作品展等、回を増すごとにより気づかされる事が多い存在となりました。

このような経験をする度に、自分の建築を設計する事に対する思考力や経験値の深さが増すと同時に、建築には神様がいるんじゃないかと真剣に思ってしまう訳です。

$GENETO-屋根裏御幣さん

今回はJDYの屋根裏にあった御幣さんが教えてくださったのかもしれません。
非科学的な考え方ですが、建築ってどこまでCGが発達してもどこか土着的と言いますか、ローカルでアナログで神事ありの古い文化が根強く残っています。
この文化は文化として、大学で教える必要は無いにしても、現場では大切に守って行ってもらいたい物です。




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山中コ~ジ

京都の秘境百井と”とり幸”さんにて食事会 by 山中コ〜ジ

$GENETO-百井 とり幸

京都在住の人も、あまりご存知でない秘境の地である百井(ももい)に行きました。

車から降りると、昔からある集落の風景を見ることができます。
空気は美味しく、時間がすこしゆっくりと流れている様で非常に良い雰囲気です。

$GENETO-百井 とり幸

今は廃校になっている小学校(当時 分校)が百井には残っています。
少し朽ちては来ているものの、当時の小学校を連想させるにはちょうど良い風情を醸し出しています。

$GENETO-百井 とり幸

僕たちが現在町中で見る小学校のほとんどは、近代化して新しく綺麗な小学校に建ち替わっており、僕たちの記憶している”学び舎”とは大きくかけ離れていますが、ここは潜在的な記憶に残っている小学校でした。

$GENETO-百井 とり幸

色々とドラマが日々起こっていたのだろうと、教室を歩くとイメージが湧いてきます。

$GENETO-百井 とり幸

とり幸さんは鳥料理で有名なお店です。
この日は鳥肉のすき焼きを頂きました。
日頃すき焼きと言えば牛肉を使いますが、鳥肉を使っても非常に美味しい。
鳥肉は牛肉に比べさっぱりしているので、食感を楽しみながら味わうことができます。
地元でとれた鳥肉と、お野菜を鉄鍋でいただくという、非常に贅沢な一時でした。

$GENETO-百井 とり幸

今回は僕の義理両親がGENETOメンバーの山下、白さんも連れて来てくれたのですが、2人とも大喜びでいただいていました。
特に外食と言えば牛丼かラーメンという木工部の白さんにとっては、美味しいすき焼きを頂きながらビールを飲むという最高に幸せな一時だった事でしょう。



$GENETO-百井 とり幸

鳥肉は色々なお料理に使われますが、すき焼きも想像以上に美味しく大満足な食事会でした。
義理両親に感謝です。
ありがとうございます。


・・・・・
最近やたらに外食をする機会が多い僕です。
ブログにもそこそこ載せていますが、建築の設計もしっかりしております。
外食しながら、そのお店の設えを拝見しYOC-projectや、今後入るかもしれない類似建築物の勉強をしてます。
和食は勿論ですが、イタリアンやフレンチ、中華等それぞれのお料理に合わせた空間の設えが必要になってきます。
そこで僕たちGENETOが、どういった方向性からデザインテイストを調整して行けるか。
そこは非常に重要なところで、求められると達成して行かなければならない部分です。
そう言った意味で居酒屋も良いですが、それぞれの料理スタイルを確立されているお店に足を運ぶ事も重要な仕事の一つだと考えています。
そうやって自分を納得させています。


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5月におこなわれる小山幸容展にむけ、TANADAでミーティング by 山中コ〜ジ

$GENETO-小山幸容展

5月28日からTANADAピースギャラリーで開催される小山幸容展にむけ、小山幸容氏(中)と小山フラワーデザインアートスクール チーフインストラクター敷山法子氏(左)の二名で会場の下見とミーティングに来られました。

$GENETO-小山幸容展

小山氏は華道の家元をされていますが、これまでにも様々なアート作品を手がけられており、今回は華道とは離れ、インスタレーションをおこなわれるとのこと。
インスタレーションと一言で行っても、非常に時間と労力のいる作品のジャンルです。
それはTANADAピースギャラリーで展示する作品展期間だけの為に作るからです。
非常に贅沢で、見所のある作品展になる事と思います。

$GENETO-小山幸容展

小山氏は物事を表現する作家として”華道”という絶対的な一つの軸を持ちながら、そこでは表現できない分野についてアポローチを変え、新たな表現の可能性を見つけようとしている小山氏を見ていると、やはり華道という絶対的な側面を持つからこそ出来る事なんだという事がわかります。
つまり、自らが一つの分野を極めるという事が、異なった分野に挑むときにも、何かしらの糸口を見つけ出すことができるということでしょう。
極めるという事の大切さを今更ながらに痛感させられました。



小山氏関連のご案内
$GENETO-小山幸容展

第62回 華道京展が今年も大丸 京都店にて開催されます。
この展覧会は非常に大々的なもので、京都の35流派が一同に介すものです。
もし、華道にご興味を持っておられる方は、是非とも会場まで足をお運びください。

2011年3月31日(木)→4月5日(火)

前期展:3月31日(木)→4月2日(土)
後期展:4月3日(日)→5日(火)
●会期中無休

【入場時間】
ご入場は午前10時から午後7時30分まで(午後8時閉場)
4月2日(土)、最終日は午後6時30分閉場

【入場料<税込>】
800円(600円)、高校生以下無料。

詳しくはコチラ

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その他にも、東山花灯路フィナーレ「花咲想」にも作品を出されます。
詳しくはコチラ

思い返すと昨年の華道京展にて、小山氏にTANADAピースギャラリーの作品展を打診しました。
それから一年、作品展を開催される事が現実的になってきました。
非常に楽しみです。

$GENETO-TANADA


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