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失われ行く文化 「ピクニック」 by山中悠嗣

「ピクニック」というと誰しもがすぐに思いつくことであり、これから春真っ盛りと言うこともあり、ピクニックに出かけるという方も多いかも知れません。
失われつつあるのは、ピクニックに欠かすことの出来なかったピクニックセットです。
東京ピクニッククラブの主宰であり、東京理科大学准教授の伊藤先生に色々とおしえてもらいました。
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僕もこの日初めて見せて貰いました。
この革でできた箱がアンティークのピクニックセットです。
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開けてみるとこんな風です。四人分のセットがはいるとのこと。
この箱の中に所狭しと入っている感じがたまらなく格好良くて、考えられたモノになっています。
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これは、珈琲を沸かす為のポットです。下にはアルコールランプが設えられていて、この場所で珈琲や紅茶を沸かせるようになっています。
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これは、ティーカップとは別に入っているコップですが、積み重ねて入れられるようになっています。
この他、サンドイッチを入れるモノや、薄いティーカップが四段重ねに入っている場所があったり、この箱の中に計算され尽くしたモノの配置が見て取れます。
こういった、セットは完全にフルオーダーで作られているそうです。ピクニックはもともとイギリスの文化ということですが、イギリスというと紅茶文化なので、珈琲のポットが付いていると言うことは、イギリス以外の富豪の為に作られた物だろうとのことです。
こうした豪華なピクニックセットは、1900~1930年代に多く作られたそうです。その後、小さなモノになり、大衆化していったそうですが、1980年頃にもう売れなく成ってしまったと言うことでした。
(間違っていたら訂正をお願いします)
しかし、当時の貴族や富豪の文化がピクニックにあったとは、驚きでした。
この日は、たまたま見せて頂けたのですが、東京ピクニッククラブでは、こうしたピクニックセット、小さいモノから大きなモノまで含めて120個ほど所有しているとのことです。これは、コレクターとして世界一の所蔵量だろうとのことです。
この日、もう一つ小さめの二人用のものも見せて頂きました。
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これも、外見だけ見ていると、女性が持っている化粧箱の様な大きさです。見た目も何となくそう思わせるモノでした。
しかし、開けてみるとこれもこんなに綺麗に並べられています。
一つぐらい欲しくなる気持ちもありますが、もちろん値段的に不可能なのと、あとなんといっても重量がもの凄いので、これを持ってピクニックに出かけるのは、召使いでもいないと無理だと思います。
そう言った意味で、富豪や貴族だけが楽しむことができる文化でもあったのでしょう。
ピクニックの奥深さに触れた日でした。
伊藤先生ミニレクチャーありがとうございました。

東京ピクニッククラブのHPはコチラ

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山中悠嗣

4.25 GENETO設計 変身舞妓JIDAIYA ARASHIYAMA(時代や嵐山)オープン

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GENETOが設計をしておりますJIDAIYA ARASHIYAMA(時代や嵐山)プロジェクトネームJDY-projectが、4月25日京都嵐山にてオープン致します。

時代やとは変身舞妓など、時代衣裳の着付けと専用スタジオにて写真撮影をおこなう店舗です。
建築は45年前(昭和41年)に建てられた古い住宅ベースにリノベーションしたもので、ファサードやインテリアなど、GENETOが設計からその他のディレクション全般をおこないました。


建築設計
GENETO

施工
株式会社 上原工務店
pivoto
etc

家具製作
pivoto

間仕切りカーテン
堀田ふみ

詳しくはJIDAIYA ARASHIYAMAホームページをご覧ください→コチラ


時代やオープニング関連イベント

スウェーデン在住のテキスタイルアーティスト 堀田ふみが、JIDAIYA ARASHIYAMAの為に作った間仕切りカーテンのお披露目作品展を、TANADAピースギャラリーにて開催いたします。

GENETO-堀田ふみ展
GENETO-堀田ふみ展


























TANADAピースギャラリーでの作品展では、山下麻子(GENETO)空間構成によりカーテンをインスタレーション仕立てで展示いたします。

詳しくはコチラ




$GENETO-openshop

※現在オープンに向け、急ピッチで現場が進められています。
新規出店を考えておられる方、GENETOの建築に興味のある方は、事前に連絡をくだされば日時調整の上ご案内致します。
ご希望の方はコチラからご連絡ください。











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山中コ~ジ

本場薪窯でピザを焼くDA YUKIさんへ by 山中コ〜ジ

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この日は、料理人修行をされているM君がご推薦ということで、京都で本格的な薪窯を使ってピザ焼くお店として有名なDA YUKIさんへ行きました。

お店は岡崎の疎水沿いにあり、通りに面して釜が見えるユニークなお店の作りとなっています。

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店内は程よく良い感じのスペースで、僕たちは一番奥の席に通してもらいました。

お店では2種類のピザと数種類のお料理も頼み、料理界のお話を色々と聞いていました。

料理人修行は、本当に大変そうです。
料理学校を卒業する人数は毎年かなりの人数ですが、料理人として生き残る人は、ほんの一握りだけです。
しかも、和食となると更に少なくなってきます。

イタリアンやフレンチ、中華料理等ありますが、M氏が弟子入りしている和食のお店はかなり厳しいお店で、日本らしい”道”を極めるという性格が非常に強いお店です。
そのお店の裏でおこなわれている努力を聞けば、流石は和食だと言わざるをえません。

そこまで和食とはこだわるんだと、値段とサービスのバランスの良さを感じさせます。

それに比べ、建築家業界はどうなのだろうと考えると、流石にそこまでは厳しくない気がします。
少なくとも、建築家の中に”建築道”なる説を説く人はなかなか居ないはずで、居るとしたら宮大工の業界なのでしょう。

そこまで厳しい理由は何かと考えると、それは料理を作るということは、一瞬一瞬の積み重ねが一つの作品となり、客が口に入れると消えてなくなってしまう。
そんな瞬間を大切に緊張感を持って過ごす必要があるからだと思いました。
それに引き換え、僕たちの建築は基本設計に始まり、実施設計、現場管理と何度も考えている建築について、振り返る時間があります。
そのため、瞬間的な緊張感を持つ必要は無い。
その分、色々と大変な事柄も反面ある事は確かなのですが。。
また、他にもダンスも瞬間瞬間の積み重ねで、作品が作られていると想像できます。
しかも、発表会までに何度も練習をして、与えられた数分に全てをかける。
これも、相当な緊張感でしょう。
おまけに、昨今ではビデオやカメラの媒体で保存され、建築と同じく半永久的に残ってしまう。
これも、非常に緊張感が必要な作品作りです。

その後も、色々な話をしながらお料理を楽しみました。

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異業種の分野で頑張る同世代の人と話す事も、自分に刺激が与えられます。
自分が日々おこなっている仕事に対し、足らない部分を示してもらえるからしょう。

それにしても、京都和食業界はかなり熱い事が分かりました。
文化が少しずつ薄らいでいる近年ですが、京都の片隅でここまでストイックに料理道を極めようとしている人が居ると分かっただけでも、すこし勇気づけられる思いを持ちました。



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