本場薪窯でピザを焼くDA YUKIさんへ by 山中コ〜ジ | GENETO

本場薪窯でピザを焼くDA YUKIさんへ by 山中コ〜ジ

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この日は、料理人修行をされているM君がご推薦ということで、京都で本格的な薪窯を使ってピザ焼くお店として有名なDA YUKIさんへ行きました。

お店は岡崎の疎水沿いにあり、通りに面して釜が見えるユニークなお店の作りとなっています。

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店内は程よく良い感じのスペースで、僕たちは一番奥の席に通してもらいました。

お店では2種類のピザと数種類のお料理も頼み、料理界のお話を色々と聞いていました。

料理人修行は、本当に大変そうです。
料理学校を卒業する人数は毎年かなりの人数ですが、料理人として生き残る人は、ほんの一握りだけです。
しかも、和食となると更に少なくなってきます。

イタリアンやフレンチ、中華料理等ありますが、M氏が弟子入りしている和食のお店はかなり厳しいお店で、日本らしい”道”を極めるという性格が非常に強いお店です。
そのお店の裏でおこなわれている努力を聞けば、流石は和食だと言わざるをえません。

そこまで和食とはこだわるんだと、値段とサービスのバランスの良さを感じさせます。

それに比べ、建築家業界はどうなのだろうと考えると、流石にそこまでは厳しくない気がします。
少なくとも、建築家の中に”建築道”なる説を説く人はなかなか居ないはずで、居るとしたら宮大工の業界なのでしょう。

そこまで厳しい理由は何かと考えると、それは料理を作るということは、一瞬一瞬の積み重ねが一つの作品となり、客が口に入れると消えてなくなってしまう。
そんな瞬間を大切に緊張感を持って過ごす必要があるからだと思いました。
それに引き換え、僕たちの建築は基本設計に始まり、実施設計、現場管理と何度も考えている建築について、振り返る時間があります。
そのため、瞬間的な緊張感を持つ必要は無い。
その分、色々と大変な事柄も反面ある事は確かなのですが。。
また、他にもダンスも瞬間瞬間の積み重ねで、作品が作られていると想像できます。
しかも、発表会までに何度も練習をして、与えられた数分に全てをかける。
これも、相当な緊張感でしょう。
おまけに、昨今ではビデオやカメラの媒体で保存され、建築と同じく半永久的に残ってしまう。
これも、非常に緊張感が必要な作品作りです。

その後も、色々な話をしながらお料理を楽しみました。

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異業種の分野で頑張る同世代の人と話す事も、自分に刺激が与えられます。
自分が日々おこなっている仕事に対し、足らない部分を示してもらえるからしょう。

それにしても、京都和食業界はかなり熱い事が分かりました。
文化が少しずつ薄らいでいる近年ですが、京都の片隅でここまでストイックに料理道を極めようとしている人が居ると分かっただけでも、すこし勇気づけられる思いを持ちました。



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