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石塀小路 和田で開催している玉村咏展へ by 山中コ〜ジ

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京都東山の石塀小路にあるギャラリー和田で開催されている”玉村咏展 「色う」~色が美しくなる。色づく。彩りを加える。”へ行きました。

玉村咏氏とは、昨年取り組んだあるプロジェクトでご一緒した事がきっかけでした。

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玉村氏といえば着物の染織家で、とても美しい作品を多く作られています。
特に「色」をテーマにされた作家で、少しずつ違った色を丹念に作りだし、一枚の布で100色もの色を表現するといった手法を使われます。
見ていると、DICカラーガイドの様にも見えますが、一つずつに意味を持った色のグラデーションなので、違った見方が楽しめます。

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前回は、自身が染められた着物の展示会にお誘い頂いたのですが、今回はインテリア小物等に取り組まれた作品群でした。
写真は掛け軸。
夏期に床の間を彩るものでしょう。
見る角度によって色味が変化し、風や水の様な有機的で豊かな表情を見せてくれます。
織物と染めを組み合わせる作品で、繊維素材だからできる表現の可能性をしっかりと熟知しているからこそできる表現だと感じました。

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照明器具も展示されています。
こちらは染めには関係なく、陶器や鉄といった素材を使っての作品。
眺めているとシルエットがなんとも柔らかく、常に布の様な柔らかい素材を扱っているからできる作品だと感じます。

他にも、色々な作品にチャレンジされており、玉村氏のチャレンジ精神と表現媒体の多彩さには刺激を受けます。
玉村氏と話していると、芸達者になるという事は本職を見つめ直す切っ掛けとなるんじゃないかと感じました。
確かに、自分が作る表現媒体を一つに決める事は重要ですが、時にはその技術や考え方を利用して他の表現媒体にトライすることで、気づかなかった物事の可能性を見つ出す事ができるのかもしれません。


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同行した樽家紀治氏と記念撮影。
樽家氏と玉村氏は世代こそ違いますが、互いを認め合っている仲らしい。
お二人とも着物の染織家として、京都の伝統産業を支えておられる数少ない人物です。
お二人に共通するのは、一般的ないわゆる着物らしい図案ではなく、クールな図案を基調とされていることでしょう。
そういった意味で、お二人の作品は前衛的です。

$GENETO-玉村咏

帰り際に玉村氏の鞄を見せて頂きました。
赤と黒を基調とした、全てオリジナルの財布やタバコケースばかり。
携帯電話は黒いストッキングを改造したケースだったりと、実に面白い。

最後に、玉村作品の基本とも言える”色”について、DMに書かれている玉村氏のテキストを書かせて頂きます。

「色」に関する様々な美しい言葉が日本にはありました。
それぞれの響きに色思いを馳せながら創りました。
染絹、照明、風炉先、掛軸等ご清覧を願いつつ、、、、
玉村咏

作品展は、ギャルリー石塀小路和田にて、19日まで開催されています。
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山中コ~ジ

AS2 special ー東北のためにーが無事終わる by 山中コ〜ジ

$GENETO-AS2 SPECIAL

4月から取り組みだした企画”AS2 special -東北のために-"が、6月11日に無事終わりました。
長いようで短かった2ヶ月ですが、自分やメンバーなりにそれぞれの想いを巡らし、考え続けた時間だった事と思います。

開催するにあたり、それなりの逸話もありましたが、色々な意味で個人的に学ぶ事が多かったAS2 specialでした。

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嬉しかった事は多く有りますが、思いつく事を書き連ねると、先ずは被災地でボランティア活動している方々の後押しです。
彼らは復興ボランティアであると同時に被災者なわけで、それなりに震災についてや復興支援についても持論を持っておられるでしょうが、AS2のような活動を認めてくださった事は、僕達への励みとなり、推進力となりました。

2つ目は、京都アートカウンシルの協力体制でした。
以前のブログにも書きましたが、京都アートカウンシルは老齢化が進み、若い人の意見が通りにくい組織と化しています。そんな中、京都アートカウンシルの志ある方々のお力添えを頂けた事、そして奔走してくださった幹事には感謝です。

3つ目は、お忙しい中会場にお越し下さった皆様です。作品を購入してくださった方は勿論ですが、来てくださるだけでも何らかの思いがあればこその行動だったはずです。
そんな皆様と色々なお話ができ、時間を共有出来たことは本当に嬉しい事でした。

4つ目は、AS2のアーティストやカウンシルのアーティスト、その他にも、色々な地域から企画を知り、作品を送ってくださったアーティスト達の存在です。
アーティストにとってはどれも大切に作った作品です。
大企業の様に大金を出す事はできないし、政治家や学者の様に震災復興について、社会的なプログラムを考える訳でもありません。
また、評論家のように復興について饒舌に語り上げる訳でもありません。
しかし、人々の心に豊かさをもたらし、結果的に義援金へと還元し、食事をする事も危うい被災者の胃袋まで満たせるという、本当に彼らだからできる役割を証明してくれました。


そんな事を考えていると色々あったAS2 specialでしたが、開催出来て良かったと振り返ることができます。

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購入して頂いた作品は、いつまでも震災の事を思い出させるきっかけにもなります。
2011年3月11日に大災害があった事、沢山の悲しみがあった事、そして復興へ向かって日本中の人々が様々な方法で支援している事をいつまでも記憶させるものでもあります。


関わって頂きました全ての方々に感謝したいです。
ありがとうございました。
これからもGENETOとしてAS2として、震災復興を何らかの形で支援していけるよう努めていこうと考えています。

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山中コ~ジ

毎年恒例となった上野周辺探索 アメ横編 by 山中悠嗣

現在教えに行っている専門学校で、毎年恒例の上野でのスケッチ会にいきました。
この界隈には、名所旧跡がたくさんあり一日いても楽しい場所です。
そんなところで感じさせられたこと。
去年に続き今年も書きます。

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現在、教えに行っている学校の授業で毎年、上野周辺を探索する授業があります。
授業内容的には、光の状態などを観察するものです。
学生たちは、昼間の光と夜の光を写真に収め、デッサンをします。 同じ授業で去年も上野にきました。日頃このあたりまで来ることすらないのに、この日はお昼から夜まで界隈を歩き倒しました。 アメ横上野といえば、ここアメ横がパワフルな街で凄く惹かれる場所があちこちにありました。 このあたりの街の雰囲気は、アジアな空気感に包まれています。

通りに対してお店をせり出して展開することで、街行く人に商品が働きかけてくる感じがします。
所狭しと店舗が入り込んでいるこの辺りでは、お寺の足元に店舗が入っている光景もありました。
何度かアメ横には来ていましたが、こんなところにお寺があったとは知りませんでした。 様々なプログラムが入り組んで街を形成していることがわかります。70年代頃には、こういった外壁の建物はいっぱいあったのでしょう。今ではタイルで絵を描く外壁なんて無いと思います。 こういった部分もアメ横らしさを感じさせてくれます。

そして、ガード下のこの光景もアメ横ならではの感じです。 ゴミゴミしていて人の力が溢れかえっている街です。こんな通路の中にもお店が展開しています。 なれた人じゃないとなかなか入って行きにくいですが、魅力たっぷりです。

アメ横を歩いているうちに、スカイツリーが見えました。
もう立派なランドマークとして自分のいる位置を自覚させてくれます。
商店街が未だに活気を失わずに残っているものの一つとしてこの街もあります。
このようなパワフルな街でも建物の更新が少しずつ進んでいます。新しくなりすぎると街が壊れてしまいそうな。

きれいであることは、良い反面魅力まで綺麗サッパリなくなってしまうこともあります。
京都で取り組んでいるYOC-projectは、もと商店街のシンボル的な料理屋さんです。
現在では、商店街も衰退しきってこの料理店しかのこっていないような状況です。
そういった街が、アメ横の様になることは期待していませんが、違った新たな商店街として復活するための起爆剤にYOCがなってくれることを考えています。

詳細はまたいずれかきます。 アメ横のパワーに触れることで考えさせられることが多かったので書きました。

YOC-projectの詳細はコチラ

去年の上野についてはコチラ



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山中悠嗣