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 ​読んでから見るか、見てから読むか


映画と本を宣伝するのに

こんなに上手い表現はないと思うのです。


これは角川映画『人間の証明』(1977年)の

キャッチコピーだそう


今回私は

見てから読みました


『君たちはどう生きるか』





先日

映画の方を見て



理解出来ないなりに

とても良いものを見たという気持ちと


もう少し理解を深めたいという気持ちから


読んでみました



 ​原書と映画のつながりは


本を読んでみて

映画の理解が深まったかと言えば


深まりませんでした…


宮崎駿監督がこの本に

強い印象を受けたということは

朝日新聞のwebコラム

「読書好日」を読んで知りましたが



本と映画のストーリーは全くの

別物


だけど映画の中で2度

この本が登場することと


映画の主人公が印象的なシーンで

本から影響を受けたと思われる

言葉を発していることから


読んでから見た人も

見てから読んだ人も

それぞれの解釈で関連を考え

悩むのが良いと思います。



 ​本の紹介を少々


この本は

15歳の少年コペル君(あだ名)が

学生生活を通して知る

社会のこと


経済格差、勇気ある行動、生産者と消費者、

いじめ、自分の過ちなど を


周囲の人との対話(特に叔父さん)によって

深めていく様子が書かれています。


発行されたのは1937年(昭和12年)

日中戦争が起きた年で

思想の弾圧事件があった年です。


そのような背景があったなどと

知って驚くほど

そんな時代だったからこそでしょうか


人への尊敬と

歴史を歪めずに伝えようとする

姿勢がうかがえる

普遍的な内容の本です。


「日本小国民文庫」シリーズに

収められたという本書


著書の吉野源三郎さんは

少年少女に向けて書かれたのでしょうけど


大人もこの本を読んで

叔父さんがコペル君に出した質問


君は、毎日の生活に必要な品物ということから

考えると、たしかに消費ばかりしていて、

なに一つ生産していない。

しかし、自分では気がつかないうちに、

ほかの点で、ある大きなものを、

日々生み出しているのだ。

それは、いったい、なんだろう。


答えを考えてみませんか?








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