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ソフト部


ひょんなことからこの本を知りました

『たいせつなきみ』


たいせつなきみ [ マックス・ルケード ]

児童書です。


木彫りの小人パンチネロは

どんくさくて

上手いこと喋れない

何をやってもさえないタイプ


仲間の小人たちから

ダメな証として

灰色シールを貼られます。


一方で

運動神経がよく

スマートな小人は

金色シールを貼られるのです。


金色シールをもらった者は

誇らしい気分を味わって

もっともっとシールが欲しくなり

金色シールをもらうために

次々と何かをやってみせます。


村に暮らす小人たちは

明けても暮れても

互いにシールをはりつけ合って

過ごしていました。


無地マットゴールドロールシール-1(W25×H13 ゴールド): シール|ギフト ...


ある日パンチネロは

ルシアという女の子(小人)に

出会います。

ルシアには灰色も金色も

どちらのシールも付いていません。


誰かがシールを貼り付けようとしても

シールは剥がれてしまうのです。


どうしたらそうなれるんだい?


毎日エリに会いに行くといいわ



木彫りの小人たちを作っているのは

丘の上に住む彫刻家エリです。


パンチネロはエリに会いに行くことに

しました。


エリは灰色シールだらけのパンチネロに


おまえをこしらえたのは、この私だ


私にとってかけがえない、

たいせつな存在なんだよ


毎日私に会いにおいで。

どんなに私が、おまえのことを

たいせつに思っているか

気づいていけるようにね


そしてなぜ ルシアにシールが

付かないのか話してくれます。


ハートハート音符ブルー音符むらさき音符ハートハート


この本が出版されたのは1998年

まだ世の中にSNSもなかった時代です


だけど

金色や灰色のシールを貼り付け合い

一喜一憂する姿は

今の世の中の承認欲求と重なって

自分のことを見ているような

気持ちになる


シールが付かないルシアの存在も

SNSに疲れた人には

羨ましく映るのではないのかな


長く読み続けられるのも

分かります。


自分が灰色シールだらけの

ダメな存在だと

思ってしまった時に

読んでみることをおすすめします。




たいせつなきみストーリーブック 全6話 (フォレストブックス) (Forest・Books)


2019年に出版されたストーリーブックもあり

ティーンエイジや大人が読んでも

身につまされそうです。






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