中高一貫校の数学 (中堅校での理数系の可能性) | アラフィフ親父の戯言

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文系学部出身ですが仕事は理系寄りです。アラフィフで中高年転職しました。妻と中高一貫校に在学中の娘の3人家族です。

中学受験の勉強をしていた時、娘は算数よりも国語が得意だったので、将来は文系に進学するのかな、なんて6年生の夏頃までは思っていました。
 
しかし、6年生の秋頃から、突然算数と理科の成績が上がり始めました。
6年夏までの合不合で毎回白紙回答していた物理と化学の計算問題が、秋以降に突然解けるようになりました。
算数の成績も秋以降上昇。そのまま勢いに乗り、2/1午前の四教科入試だけでなく、2/1午後の算数一教科入試にも合格。
 

中学入学後の定期テストも、理数系の成績は割と好調です。本人は、中学受験の時とは打って変わり、自分は理数系が得意だと思い込んでいます。
 
我が子の学校の場合、シラバスを見る限り、中2の終わりまでに、中学課程3年分を「体系数学」にて終了することになっているようです。


問題集は「体系問題集 標準」です。


上位校では「体系問題集 発展」を使っているようなので、それよりは易しめの教材、ということになります。


理数系が得意といっても、所詮は中堅女子校での話。難関校の男子とかに比べればお話にならないレベルだというのは分かっています。


が、このレベルの女子の場合に一番困るのは、あまりに早くから難問を解かせ過ぎたために理数系アレルギーになってしまい、ただ理数系科目の勉強をしたくないという理由だけで安易に私立文系コースを選択するパターンです。

 

今一番やるべきなのは、数学の難問をガンガン解かせることではなく、着実に基礎力を身につけ、数学を好きになってもらうことです。
落ちこぼれなければそれで十分、難関大対策みたいな余計なことを中学のうちからやってほしくないのです。


なので、「体系問題集 標準」くらいでちょうどいいと思っています。

 

高校は、数研の「4プロセス 」を高2までに終わらせるカリキュラムのようです。

「4プロセス」は、難関校で使われている「4ステップ 」よりは易しめのようです。



私には、かつて「4ステップ」で数学の学習そのものを放り投げてしまった辛い過去があるので、むしろ「4ステップ」を使って授業をやらないことには感謝すらしています。



私が学校に期待するのは、「塾に行かなくても超難関大に行ける実力を身につけさせる」ことではなく、「まずは共通テストを5教科揃えて受けられるレベルにしてもらう」ことです。


東大を熱望しているわけでもないわけですし、国立二次試験(なんて受けるかどうかも分からないけど) の対策なんて高3になってからでも十分です。


が、難関校でそんなゆるい授業をやるはずがありません。

我が子に「理数系」の門戸を開いてくれた「中堅校」に心から感謝しています。


ちなみに、ジュクコ先生の記事では、

  • 難関校でも中堅校でも、学校で教えること自体にそれほど差はない
  • 能動的に勉強を始めれば、中堅校からでも東大を含む難関大学への合格は十分可能

と言っていますが、まさにその通りだと思います。



 

能動的に勉強をさせるためには、

  • そもそも中学受験時に無理をさせすぎない
  • 定期試験の成績に一喜一憂しない (中高6年間は長いのだから、時には「寄り道」をし、試行錯誤や思索に耽る時間も必要)
  • 「こなす」だけではなく、「考える」時間の確保(中高6年間は長いのだから、「じっくり考える」勉強をする時間は十分にあるはず)
  • 安易に「課金」に依存しすぎない (「課金」に依存しすぎすると、大学受験時までずっと「学校の授業を聞かない」「課金しないと勉強しない」になってしまうリスクがある)

という視点も大切なように思います。