書くのを忘れていましたが、11月の定期外来の話をば…

 

私の連れ合いはVAD植込み後の状態が安定しているので、

月1回の外来通院のみです。

(但し、近所の歯科医には定期的に通って、出血しないように治療してもらっています)

 

レントゲンも採血も特に大きな変動はなし。

前回、カルシウムの値が基準値下限よりも低かったので、

ここひと月の間はやたらと食卓には「スキムミルクで味付けした何か」が上がっていました。

チンゲン菜とベーコンのスキムミルク煮とか…

そのお陰なのか、11月外来時にはカルシウム値が元に戻っていました。

(ありがとう、スキムミルク!)

 

週1回コアグチェックでのINRが少し変動しているので、

調整用ワーファリンを適宜服用しながら様子を見ています。

今までは調整用ワーファリンが0.5㎎ずつだったのですが、

11月外来からは0.25㎎刻みになりました。

0.5㎎だと連れ合いの体にとっては多すぎたり少なすぎたりするようなので、

その半分の0.25㎎で管理してみよう~ということになりました。

体調や変動幅を見て判断してもらっているんだなあ…という[オーダーメイド感]を感じました。

 

あと、いつ来るかなあと思っていた、

「移植前に主だったワクチン接種しておきましょうね」という勧告、

ついにやってきました。

次の定期検査入院で具体化していくことになりました。

 

それと、今回、主治医とCEさんから

「すすめハタラキモノ(=連れ合い)さんって復職してますよね?

在宅勤務だけでなく、職場にも通勤してますよね?

VAD装着者を受け入れることについてのインタビューを職場の人にしたいのですが、

職場の人から許可をもらえそうでしょうかね?」

と打診をされました。

 

VAD装着した後に復職への道がなかなか進まずにいるVAD装着者さんが多いので、

医療者側が、復職しているVAD装着者の職場の人に聞き取り取材をして、

「VAD装着者が職場にいても大丈夫ですよ、普通に働くことができますよ」

という根拠にしたい、との医療チーム側の意図あっての打診でした。

 

そうはいっても私の連れ合いは週1-2日の通勤なので、

私の連れ合いの事例がVAD植込み後に復職を希望している人の

[手本となる前例]になりうるのかなあ…と思っていたら、

後日、職場の総務の許可が出ず、連れ合いはお役に立てない結果となりました。

 

残念ながら私の連れ合いはお役に立てませんでしたが、

医療の側の人たちが「VAD植え込んだ」だけでなく、

「VAD植え込んだ後の生活、職業」について踏み込んで考えようとしてくれている姿勢を

知ることができて、とてもとても嬉しく感じました。

 

連れ合いの職場では快諾いただけなかったけれど、

他のVAD患者さんで復職している方の会社が取材を快く引き受けてくれて、

VAD装着しながら復職しようとしている人たちのよき規範となることを祈ります。

 

個人的な希望ですが、

ダイハツの事例が「職域における植込み型補助人工心臓装着者の復職支援経験」というタイトルで職場安全の専門誌で報告されていたように、

ダイハツ以外の他の会社も

VAD装着者さんご本人のプライバシーを守った状態で、

ダイハツのような事例報告を何らかの学会誌に報告すればいいのに…と願っています。

(私の連れ合いがお役に立てなかったくせに、他力本願な願いではありますが…)

 

 


願以此功徳 普及於一切 我等與衆生 皆共成仏道

 

===[自分的には傑作だと思っている拙ブログエントリー]===

<論文ハンターシリーズ>

投稿時期はやや古い(2021年1月9日から)ですが、

心不全、VAD、心臓移植に関わっている各専門学会のウェブサイを巡って

論文(研究報告)を読んで感想を書いた「論文ハンター」企画の記事たちが、

カテゴリー「学会誌」の中にあります。私の中では渾身の作!

<日本臓器移植ネットワークで臓器移植の件数を調べる方法>

<医療器械(VAD)の安全性情報の調べ方について投稿した記事>

<VAD装着者の復職に関する投稿>

投稿タイトルが、「復職に関する情報」をネットの海から見つけ出した歓喜にあふれて、

前のめってトチ狂っていますが、投稿の中で紹介しているURLは一読の価値ありです。