私が注目している学会を紹介していこうかと思います。
連れ合いがVAD入れる前に読んでいた研究報告は、
●補助人工心臓と共に生きる:心臓移植待機患者の 体験と看護支援への示唆(日本クリティカルケア看護学会誌 Vol. 10, No. 1 2013年8月受理)
●在宅医療に移行する植込型補助人工心臓患者および主介護者の体験と看護支援の検討(日本クリティカルケア看護学会誌Vol.12, No.3 2016年7月受理)
この研究報告をした研究者さんたちのその後の研究報告を待っていますが、
見つけることができずにいます。
このお二方の現在の所属は存じ上げませんが、もし通院先の病院にてお二方を見かけたら
「すすめナマケモノという輩が、その後の研究報告ってあるの?
あるなら読みたいって熱望してるらしいですよ」とお伝えください。
それとも、彼らの所属を突き止めて、
「私は今辛いんじゃ―、闘病患者とその家族のグリーフケアみたいなことを研究して
論文書いてくれー」と書面に連綿と綴り、送り付けるか?(苦笑:しないけど)
(そういえば、拙ブログ2020年2月5日の
上記2本の研究報告については書いてましたね)
最近見つけた2008年の日本クリティカルケア看護学会の研究報告
(「渡航移植」という検索語を入れて探した)は、
渡航心臓移植を選択した患者家族の意思決定プロセスと影響要因で、
移植の道に進むと決断するまでの心の葛藤は
(引用 始 from page20 表3)
まさか移植なんて
移植以外で助けられないのだろうか
移植は避けたい
移植後は抑制剤を飲み続けなければならない
どうにか心臓がもってくれるのではないか 奇跡を信じ続ける
他の治療法はないのか
どんどん悪くなる 患者の状態はよくはならないが悪くなるばかり
何もしてあげられない 何もできないやるせなさ
見ているのが辛い
いつまで心臓がもつのだろう
移植しかない/選択がない 生きる道は移植しかない
(引用 終 from page20 表3)
という部分においては、
渡航移植を選んだ人も、国内で移植待機者の家族となった私も変わらない心の動きでした。
願以此功徳 普及於一切 我等與衆生 皆共成仏道