へちまとろん

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怖いもの見たさで生きている2人のブログ。

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久世



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(カクヨムで毎週連載している怪談レポートに加筆・修正して各エピソードにタイトルを付けて投稿しています)





忌木



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7月14日から奈良町にある無人書店ふうせんかずらの貸し棚をお借りすることになりました。とりあえず2ヶ月です。

 

 

 

IDないと入店できない日と、カギ解放デーでIDなくても自由に出入りできる日があるので、興味のある方はホームページをご覧ください。

 

初めての出店なんでなんか思ったより棚が地味になってしまったとか、消費税のことすっかり忘れていた(笑)とかまだまだ戸惑うことばかりですが、ちょっとずつ手を加えていきますのでよろしくお願いします。

 

出店物は

・「鬼娘の百物語(人魚・テケテケ・大禿・がしゃどくろ)」(妖怪怪談小説)

・「鬼娘の百物語(雁木小僧・獏・べとべとさん・小豆洗い・釣瓶落とし・タンコロリン・座敷童)」(妖怪怪談小説)

・「エンマ帖」(他人の悪口を書く専用ノート)

・缶バッチ

・ポストカード

・その他古本

など。また商品の出具合によってラインナップも変えていこうと思います。

 

お店はとても落ち着いた雰囲気でゆっくり本を見て回れるので、奈良に旅行などで来られた際是非お立ち寄りください。

『牛首村』の予想記事をあげたのに、答え合わせ記事を書いていなかった。

 とはいうものの、実際見たら判るので詳細をここで語る必要はない気もするので、ざっくりと「私的にはちょっとかすったかな、やったね、でもモルフォチョウちゃうんかい」という気分である。
 

 今回語りたいのは、この映画に出てきた奇子についてだ。タイトルにも書いたとおり、ネタバレありの記事になるので、まだ映画を見ていない方はご鑑賞後に読む事をオススメする。
 

 この映画の核となるのが奇子だ。
 ざっくり奇子のストーリーを振り返る。
 7歳の時、双子の姉妹妙子が「牛の子」とされ口減らしの対象となった。しかしそれを知らない奇子は妙子の首に被せられた牛の首を自分でかぶってしまい、妙子の代わりに穴蔵に落とされてしまう。
 奇子はそれでも生きていた。そして他の牛の子の死体を食べて生き続けた。何年後かに村の男たちに生きている事を知られ、そのとき降りてきた梯子に必死にしがみつく。だが怯えた男たちによって棒で打たれ再び穴に落とされ、一緒に落ちた灯りから引火した火に焼かれ、絶命する。

 奇子視点だと穴蔵から脱出するストーリーだ。
 口減らしが7歳でされるのは「7つまでは神のうち」ということわざと、さらに牛首村の守り神が牛の首をした神様だとされていることにより、「牛の子」とされて返されるということらしい。妙子も牛の首を被せられる日の祭りで御輿に乗せられていた。神様扱いである。
 しかし実際に牛の子にされたのは奇子であり、さらに奇子は7歳を超えてから他界した。祀られもせず、神の元にも返されず、魂はずっとあの穴蔵に居たのだろう。

 奇子が最初に目を付けたのが奏音だった。そのきっかけとなったのが奏音、詩音の捕まえた蝶が死んでしまったエピソードだ。

 2人は同時に蝶を捕まえたが、片方が死に、それを見て自分の捕まえた蝶も殺して埋めてしまうのだ。子どもの残酷さにぞっとさせられる最初のシーンだ。
「ころしちゃったの?」
「だって、ひとりぼっちじゃ可哀そう・・・・・・」
 これを双子のどっちが、どっちの台詞を言っているのか判らないが、奇子は「可哀そう」と言った方を連れていったのではないだろうか。これは霊感のある人に聞いたのだが、幽霊は優しい人に取り憑くらしい。と言うわけで、奇子は「可哀そう」と言った奏音を連れていった。
 奏音は詩音によって見つけ出され助かった。
 

 奇子はその時どんな気持ちだったんだろう。また一人になった事を悲しんだだろうか。それとも双子の片割れが救い出した事をうらやましく思っただろうか。
 

 双子の妙子は奇子が穴蔵で生きている事に気づいていただろう。しかし奇子を出したら今度は間違いなく自分が牛の子として殺される。罪悪感にさいなまれ、駆け落ちをして村を出る。村との因果を断ち切ったかに思えたが、奏音と詩音を見て罪から葉逃れられない事を悟ったのかもしれない。寝たきりの妙子の部屋にはこけしや牛頭明神の札などが置かれ、罪悪感にさいなまれている事がうかがえる。
 逆に奇子には妙子が迎えに来ない事も気づいていただろう。奏音と詩音が双子で生まれてきたのはやはり何かの因果なのかもしれない。奇子は詩音に取り憑き、あの時のように奏音に救い出させたのだ。

 奇子の生に対する執着や、牛首村の風習に対する怒りの念はすさまじい。これは生まれ持っての気性かもしれないが、後から穴蔵に落ちてきて生きる糧になった牛の子たちの執念も合わさっているのだろう。奇子は一つの人格ではあるが、幽霊としては牛の子たちの怨念の寄せ集めなのかもしれない。

 私はこの映画の魅力はこの奇子にぎゅっと詰まっていると考えている。なんなら奇子がヒロインと言えるのではないだろうか。

 最後に、蛇足かもしれないけど一つ私の考察を聞いて欲しい。
 「牛首村」で印象的なシーンはいくつかあるが、双子が次々に現れるのもそのひとつだろう。あれはもう一つの牛首村だ。牛首村は二つある。

 現実にあり双子を引き裂く牛首村と、あの世とこの世の狭間にある、双子が再開する牛首村だ。

 神として穴蔵に落とされた子どもは、片割れが他界したときにこのもう一つの牛首村で再会するのではないか。そして果たせなかった二人の時間を取り戻すのではないか。
 

 しかし奇子と妙子はその牛首村で再会する事は出来ない。奇子は7歳までに死ななかった。そして詩音の体を借りて外に出た。映画の最後のシーンで亡くなっていた妙子の魂はどうなっただろう? 7歳で神様の元に返されるはずが生き延び、あちらで迎えてくれる片割れはいない。妙子が奇子を見捨てた報いを受けるのはここからなのかもしれない。

 

終わり

 今年もKAC2022 ~カクヨム・アニバーサリー・チャンピオンシップ 2022~が開催されております(すでに折り返し地点を過ぎましたが)

今回も私、久世空気はホラー縛りで全お題(11作)に参加します。

 

 

 

①お題「二刀流」

 

②お題「推し活」

 

③お題「第六感」

 

④お題「お笑い/コメディ」

 

⑤お題「88歳」

 

⑥お題「焼き鳥が登場する物語」

 

⑦お題「出会いと別れ」

 

⑧お題「私だけのヒーロー」

 

⑨お題「猫の手を借りた結果」

 

⑩お題「真夜中」

 

⑪お題「日記」

 

 

3/30 追記

無事完走しました!ありがとうございます!

 

※カクヨムのコレクションにもまとめてあります

 

 

去年の分も

 

 

 今月18日から全国(ロケ地のある富山県と石川県は先行11日から)上映される恐怖の村シリーズ第3弾「牛首村」。とっても楽しみなので予告編等の公式広報情報から、弟とどんな物語か妄想し、予想したのでまとめてみた。

 まず、公開されている情報から重要そうなフレーズや言葉などを抜き出してみる。 
・煽り文「あの事故も、失踪も、すべてアノ風習のせい。」
・牛の首(怪談)
・坪野鉱泉(心霊スポット、失踪事件)
・牛首トンネル(心霊スポット)
・双子
・ヨリシロ
・青い蝶

 煽り文からも判るが、牛首村の風習がネックになっているのがわかる。
 

 「牛の首」という怪談は、恐ろしすぎて聞いた人は死んでしまうという都市伝説的な怪談だ。それ自体は江戸時代からあるといわれているが、内容が伝わっていない(皆死んだんかな?)ネット都市伝説では飢餓で人間に牛の首を付けて殺して食べたとかいう話があるようだ。公式Twitterに牛の首を付けた映像もちらっと公開されていたので関わりがあるかもしれない。
 

 公式HPに牛首トンネルの説明がある。それによると正式名称「宮島隧道」、牛首トンネルという名の由来は、牛首村にある八坂神社の神様「牛頭大王」からきているとある。牛頭大王は頭が牛、体が人間の神様だが、ホラー映画なんだからここは地獄の獄卒、牛頭馬頭の事なんじゃないかと思う。(ちゃんと勉強している方は「いや、別物だろ」とご立腹されるかもしれませんが、楽しい妄想と思って読み流してくださるとありがたい)

 
 ホラーだから、というのもあるけど、もう一つ引っかかるのが次のキーワード「双子」だ。牛頭馬頭は牛の首の鬼と馬の首の鬼のセットだ。
 

 そしてこれは考えすぎかもしれないが、予告編の冒頭で坪野鉱泉跡で何かが落下?する。その時に壁に下矢印が書いてある。これは坪野鉱泉の地下に何かがあるということを指し示しているのではないか。それが「地獄」、もしくは「地獄のような物」、なのではないかと考える。
 
 上記から、牛首村の風習について妄想してみる。
 牛首村では地下の「地獄」が出てこないように、牛頭を神様(牛頭大王)として祀る事にした。牛頭とセットの馬頭を消す事で「地獄」との関わりを断たせようとした。そして同様に2人セットである双子も忌み嫌われ、存在を消された。
 ・・・・・・が、公式発表した中に「馬」に関する物は全く見えてこない。消されたから当たり前なのか、予想がまったく外れているか・・・・・・。

 キーワードにヨリシロも気になるところだ。公式では「ヨリシロとは心霊が取り憑く対象」と説明している。

 予想した風習とつなげると、対象に牛頭大王か馬頭を取り憑かせて・・・・・・という話になる。

 ヒロイン役のKōkiさんと牛の首をかぶった誰かが背中合わせに立っているビジュアルが公開されている。美しく神々しいその姿は本当に神のヨリシロなのかもと思わせてくれる。

 ところであのビジュアルで顔を見せている方は奏音なんだろうか?詩音なんだろうか?

 最後にどうしても判らない事がある。HPやポスターにも使われている青い蝶。虫をよく知る弟に聞いたところモルフォチョウという蝶らしい。「生きた宝石」「世界で最も美しい蝶」と言われているそうだ。自分でも調べてみたが、今回使われているのはペレイデスモルフォチョウという種類で、花の蜜より腐った果実を好み、中米に生息する。熱帯雨林だ。日本にはいない。でも牛首村にはいるってことなんだろうか? 綺麗だから使っただけなのか・・・・・・。

 

 

 

9/26の文学フリマ大阪に参加してきました。

 

久々のイベントーー!と思っていました、

大阪開催は一度も中止してないんですよね。

なんだかすごく懐かしさを感じましたが。

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なんとなく、出展者も参加者も元気な気がしましたね。お子さんも多かった。

無料配布本も午前中で半分以上なくなってしまって戸惑いました。もうちょっと作れば良かったかな。

※内容はこちらでも読めます

 

 

 

 

 

 

 

同人誌を買ってくださった方にプレゼントした「バッドエンドしおり」はまだ少し残っています。文学フリマ京都にも持って行きますね。

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さて今回感動してしまった作品があったので紹介します。

J-11の中村ヒカルさんの作品です。

 

 

まさか文学フリマで陶器を買うとは思いませんでした!

スペース見てびっくり、陶器が並んでる!

そこだけ何か世界観が違う!

コップや鉢にそれぞれ一文が書いてありました。

私が購入したものには

「進んでも引き返しても海」とあります。

おもしろい!

この言葉が書いてあるコップで何を飲もうか。

いや、青色のペンを立てるのも面白いかもしれない。

なんて想像するのも文学?

 

そんな感じで一年ぶりの文学フリマ、大変楽しめました。

本作りすぎてスペースに入らねぇ!となっています。

助けてください。

次は文学フリマ京都でお会いしましょう!

 

久世空気