だ べ や
名古屋芸術大学打楽器アンサンブル演奏会
天気はあまり良くなかったのですが、月初の「打・カーポ」の演奏会が良かったこともあり、別の演奏会の予定を変更してこの「だべや」の演奏会に出かけました。こちらは通称で、正式には「名古屋芸術大学打楽器アンサンブル演奏会」といいます。この「だべや」の演奏会には2022年に出かけています。
アンコール 6月の風
ステージは1曲目の「Fractalia」の様子です。この曲は2011年の作品でグループのThird Coast Percussionのために作曲されています。幾何学的文様を音で表現した作品で、4人の奏者が万華鏡のようなアンサンブルを繰り広げます。
2曲目はビブラ、グロッケン、マリンバ、ティンパニ、ドラムで演奏する「光の隙間」という曲です。オーロラをモチーフにしたダイナミックなプラズマの変容の様子を表現しています。
3曲目は二人のドラム奏者のために書かれた「Wildings」という作品です。ソロと即興で演奏する部分から成り立っていて、ワイルドでエネルギッシュな響きが特徴です。下は作曲者のIvan Trevinoの演奏です。なかなかかっこいい演奏になっています。
プログラムはやや短めで、これで前半は終わりです。後半の「Ghanania」は元々はマリンバのソロの曲のようですが、今回はアフリカのリズムに合わせて民族打楽器の加わったバージョンで演奏されました。最初は奏者が客席の通路を左右上下から登場して民族楽器の音色がホールを満たすという演出で開始されました。元々のマリンバが主役ですが、他に3人のパーカッションが加わり、4人で演奏されました。8分の12拍子というリズムがアフリカ色を引き出していてバーバリズムのアンサンブルを引き立てています。
最後は6人の打楽器奏者と美兄ストのための作品で、「Passege to an Uncharted World」という作品が演奏されました。マリンバ2台とヴィヴラフォン2台にピアノとパーカッションが加わります。なかなか変化のある曲でSFアクション映画のサントラのような響きがします。下の演奏が一番バランスの取れた音で収録されていますので取り上げました。
そして、最後は「6月の風」という曲が演奏されました。この曲はもともとはフルート・カルテットのために作曲された作品ですが、のちに打楽器アンサンブルの皆さんのために、リアレンジされています。そして、演奏されたのが下のものです。今回の演奏ではここにコントラバスが加わりより獣飛行な演奏になっていました。
最後の曲の演奏メンバー
さて、この名古屋芸術大学、音楽だけでなく舞台芸術、美術、デザインなどの領域も含んでいるのでロビーの至る所に芸術作品が並んでいます。北名古屋市の大学周辺の道路沿いには至る所に彫刻作品が並んでいます。