中日交響吹奏楽団演奏会 | geezenstacの森

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中日交響吹奏楽団

第55回定期演奏会

曲目

 

 26日の日曜日は名古屋の新栄にある「アマノ芸術創造センター名古屋」へ出かけてきました。ここは今年の1月からネーミングライツにより、化粧品・医薬品販売や調剤薬局を手掛けるアマノ(名古屋市)が取得しています。

 

昨年の様子。

 

 

 

 今回のプログラムは第1部はアルフレッド・リードの作品を特集していました。リードは1981年に東京佼成ウインドオーケストラの招きを受けて初来日。1988年からは洗足学園音楽大学客員教授を務め、また数多くのアマチュア楽団を精力的に指導しました。200曲以上の吹奏楽作品があります。さしずめ、現在ではヤン・ヴァンデルローストがその跡を継いでいるようです。

 

 冒頭の曲は1980年に作曲されたもので、カナダのオンタリオ州ウィンザーにあるジョン・L・フォースター・セカンダリースクール・コンサートバンドと、その指揮者ジェラルド・A・N・ブラウンから委嘱され、献呈されています。下はそのリード本人の指揮する演奏です。

 

 

 次のルロイ・アンダーソンの曲は無理やり前半に組み込んだという印象です。なんとなれば後半に彼の作品が2曲も演奏されているからです。まあ、名曲ですからいいんですけどね。それにしても、「フニクリ・フニクラ」や「グリーンスリーブス」をリードが編曲したバージョンがあることをこの日初めて知りました。

 

 

 

 リードの作品の最後は「吹奏楽のための第3組曲」でした。リードはこの吹奏楽のための組曲を7曲残していますが、その3曲目のこの作品には「バレエの情景」という副題がついています。曲は4つの部分から手゜きています。

Ⅰ.Fanfare and Intrada ファンファーレと序奏

Ⅱ.Pas de deux パ・ドゥ・ドゥ

Ⅲ.Polla excentrique 風変わりなポルカ

Ⅳ.Dance genefale 全員の踊り

 

 

 休憩後の第2部は服装もリラックスになり、ルロイ・アンダーソンの曲が演奏されました。思うにライトクラシックとしてはオーケストラのコンサートでよく演奏されますが、吹奏楽ではあまり聞いたことがありませんでした。

 

 

 

  楽しい演奏の後は今度は編曲家の岩井直溥氏にスポットを当てた選曲でした。氏は吹奏楽ポップスの父と言われた名アレンジャーです。2014年5月に90歳で亡くなるまで、精力的に作品を発表し続けていました。今回演奏されたのはその第1作で1989年に発表されました。曲目は悲しき片想い~恋の片道切符~オンリー・ユー~ミスター・ベースマン~ヴァケイションで構成されています。

 

 

 岩井氏の編曲はかなりユーモラスで冒頭は列車の発射音を模した音型が楽しいです。「A列車」とは、ニューヨークの、ブルックリン東地区からハーレムを経てマンハッタン北部を結ぶニューヨーク市地下鉄A系統(別名「8番街急行」)の名称なんですねぇ。

 

 

 こちらはセルジオメンデスのご機嫌なナンバーですが、年代にディズニーのパレードに使われていたから知っている人も多いのではないでしょうか。

 

 

 岩井編曲ではありませんが最近の吹奏楽でのコンサートではよく取り上げられています。

 

 

 プログラムとしては以上でしたが、恒例のアンコールが2曲披露されました。その一曲目は昨年ブレイクしたこっちのケント氏の「はいよろこんで」でした。

 

 

 そして、締めも昨年の紅白で登場した「ジ・アルフィー」の「星空のディスタンス」という具合に、可なり、高齢者を意識した選曲がなされていました。

 

 

 さて、次回のコンサートは6月22日に開催されます。半田市福祉文化会館だそうですが、場所がちょっと遠いからなぁ。