中日交響吹奏楽団第54回定期演奏会 | geezenstacの森

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中日交響吹奏楽団

第54回定期演奏会

 

曲目/

 

アンコール/

1.かわいくてごめんね

2.昴

 

指揮/西谷容一

演奏/中日交響吹奏楽団

 

 生憎の雨となった土曜日でしたが小雨がぱらつく程度で会場となった「ウィルアイチホール」へは市役所からも近いのでほぼ濡れずに行くことができました。ここのホールでコンサートを聴くのは久しぶりです。

 

 この吹奏楽団は学生の頃何回か聴きに行った記憶があります。名古屋では草分け的な吹奏楽団です。設立は古く昭和37年、名古屋・ロサンゼルス姉妹都市提携3周年記念行事の一環として、中部日本新聞社(当時)が派遣した「名古屋学生吹奏楽団」が母体となり、翌昭和38年6月常任指揮者に神納照美氏(故人)を迎え、「中部日本交響吹奏楽団」が創立されれています。その後、新聞社の社名変更に伴い、「中日交響吹奏楽団」と名称を改め現在に至っています。

 

 

 54回も演奏会を重ねているということで実に王道のコンサートでした。冒頭はフィリップ・スパークの「ジュビリー序曲」で開始されました。もともとは金管バンドのために書かれた曲で後にこの吹奏楽版に編曲されています。まぁスパークと次のヤン・バンデルローストは今の吹奏楽界では常連と言って良い作曲家でしょう。

 

 

 当初のチラシでは、この曲は掲載されていませんでしたが、当日のプログラムでスーザの「美中の美」が演奏されて大いに喜びました。やはりマーチは吹奏楽の中では王道の中の王道です。先日もフィリップジョーンズ・ブラス・アンサンブルのレコードで取り上げましたが、小生の原点はスーザの行進曲でしたので、こういう曲がかかるとたまりません。

 

 

 さて、そのヤン・バン・デル・ローストの作品です。彼の作品の中では、コラールということで、比較的静かな作品ですが、しっとりしていて良い曲です。今年も、彼の指揮するコンサートがあると嬉しいんですけどねぇ。

 

 

  次の作品はちょっとふざけたタイトルですが、楽譜がバンドジャーナルと言う雑誌の付録についていたということで、吹奏楽の世界では比較的知られた作品のようです。この作品の中で登場するバスクラリネットのちょっとおどけた活躍が楽しい曲です。

 

 

 後半のプログラムは、ユニバーサルジャパンのアトラクションで使われている音楽の数々が演奏されました。その筆頭は「ドラゴンクエスト序曲」です。今となっては、すぎやまこういち氏の代表作と言っても良いでしょう。オリンピックの会場でもこのテーマが流れたほどですからね。

 

 

  ゲームはやらないので、あまり知らないのですが、次に演奏されたのはモンスターハンターの音楽でした。今の若い人には、こういう作品の方が合っているのでしょうね。

 

 

  「マンシーニ!」と題された曲は、なんとアルフレッド・リードが編曲した作品です。ただヘンリー・マンシーニへのオマージュ作とはいっても使われているのは、映画「ティファニーで朝食を」のムーン・リバーと映画「ハタリ!」の子象の行進の音楽だけと言うちょっと中途半端な作品でした。

 

 

 こちらも変わったタイトルの曲ですが、エリック・サティの作品をアレンジした面白い作品になっています、これはなかなかの聴き物でした。

 

 

 プログラム最後は、やはりユニバーサルスタジオのアトラクションの中でも1番人気のある「ハリーポッターと賢者の石」組曲が演奏されました。ジョンウィリアムズの作品ですから、オーケストレーションが巧みで聞かせてくれる演奏になっていました。

 

 

 アンコールで演奏された可愛くて、ごめんねという曲はどこかで聞いた事はありますが、タイトルは全然わかりませんでした。今の若い人ならこういうアンコールの方が嬉しいんでしょうかね。

 

 

  とにかく、レベルの高い演奏会で、久しぶりに吹奏楽で満足のいく演奏会でした。