レイモン・ルフェーブル レイン・レイン | geezenstacの森

geezenstacの森

音楽に映画たまに美術、そして読書三昧のブログです

レイン・レイン、愛遥かに

レーモン・ルフェーヴル

     

<A面>

 1. レイン・レイン Viens Viens   2:40

 2. 幸わせへの旅路 Nous Irons A Verone   3:13

 3. マイ・ラヴ My Love   3:01

 4. 愛の復活 Reviens Mon Amour Reviens   3:24

 5. わが人生のひと J'Ai Rencontré L'Homme De Ma Vie   2:34

 6. 失われた愛を求めて Un Grande Amore E Niente Piu   3:08

<B面>

 1. 愛遥かに Da Troppo Tempo   3:24

 2. 想い出のカーニヴァル Fio Maravilla   2:42

 3. 恋は優しく La Dolce   2:47

 4. 果てしなき世界 For Ever And Ever   2:56

 5. いつわりの涙 Rien Qu'Une Larme   2:46

 6. 愛は美しく Tu Te Reconnaitras   2:35

 

演奏 : レーモン・ルフェーヴル・グランド・オーケストラ 

 

発売 1973

 

キング GP−320  (原盤リヴィエラ)

 

 

 

 1973年発売のレコードです。前回「レイモン・ルフェーブルがいっぱい」という記事を書いた時にも触れましたがこのレコードは「バークレイ」ではなく「リヴィエラ」レーベルで発売されたものです。のちになるとリヴィエラはプロダクション名となって残りますがレーベルは「バークレイ」に変わります。

 

 

 この頃はイージーリスニングブームで、このレイモン・ルフェーブルも1972年に初来日をしています。亡くなるまでに11度来日していますし、その間に日本公園のライブアルバムを7枚も発売していて、ポール・モーリアと共にブームを牽引していたことがわかります。それにしても、レコードジャケットはこの通り、外国人女性をあしらった従来のムードミュージック路線のデザインになっていました。表面のジャケットは硬めを髪の毛で隠す写真でちよっと落ち着いた感じですが、裏面は全面顔見せでやけに女性のそばかすが目立ちます。この頃と現在では女性の毛しょぅ方法も随分変わったのでしょうなぁ。昔は外国人の女性はこのようにそばかすだらけだったイメージがあります。

 

 

 1969年のヒット曲「シバの女王」で一躍人気アーティストに躍り出てからは押しも押されぬ人気アーティストになりヒット曲を〇発しています。このアルバムではA面トップの「レイン・レイン」がヒットしています。日本語表記は「レイン・レイン」ですがアルパムはフランス語の「ヴェイン・ヴェイン」と表記されています。まあ、この曲はヨーロッパ各国でヒットしましたからいろいろな呼び名があることは下の記事で紹介しています。オリジナルの「レイン・レイン」は実際には「Lain Lain Lain」とlainが3つなんですけどねぇ。

 

 

 3曲目はポール・マッカトニーのヒット曲です。この1973年には全世界でヒットしましたからこのアルバムに収録されたのでしょうが、その他の曲はユーロヴィジョン・コンテストやお国のフランスでヒットした曲が網羅されています。この時代はいい意味でアメリカナイズされていないヨーロッパの香りがぷんぷんする曲で校正されていますから新鮮です。この頃はポップスの本流はもうアメリカでしたからイージー・リスニングの世界はちよっと異質であったことが窺い知れます。

 

 このアルバム、タイトルは「レインレイン」と「愛遥かに」がチョイスされています。なぜこの2曲かというとB面1曲目の「藍春から」はこの年のサン・レモ音楽祭にレイモン・ルフェーブルが招かれそこで指揮をしてこの曲も伴奏をつけていたのです。曲自体は3位入所ぅにとどまりましたがそういう思い入れもあってチョイスされています。ちなみに優勝曲はA名6曲目の「ういなわれた愛を求めて」でした。そして、B面6曲目の「愛は美しく」はこちらはこの年のユーロヴィジョンコンテストの優勝曲です。こんな具合にヨーロッパのヒット曲を散りばめた実に優雅で楽しいアルバムになっています。