1000円で買えた
ルロイ・アンダーソン名曲集
曲目/ルロイ・アンダーソン
1.そり滑り 03:10
2.ブルー・タンゴ 03:03
3.トランペット吹きの子守歌 03:00
4.舞踏会の美女0 03:00
5.ラッパ吹きの休日 02:42
6.忘れられし夢 02:24
7.シンコペイテッド・クロック 02:33
8.プリンク・プレンク・プランク 02:40
9.フィドル・ファドル 03:44
10.サンドペーパー・バレエ 03:40
11.タイプライター 01:49
12.サラバンド 04:00
13.ベルの歌 03:46
14.ジャズ・ピチカート 01:43
15.セレナータ 04:03
指揮/モーリス・アブラヴァネル
演奏/ユタ交響楽団
トランペット/ウィリアム・サリヴァン 3
ウィリアム・サラヴァン、シェルドン・ハイド、キース・スミス 5
フルート/ユージン・フォスター 6
キング GT-1137(原盤 ヴァンガード)
図書館に陳列してある物、キャプションをつけてあります
先日、愛知県図書館で夏休みに開催する「子供と楽しめるレコードコンサート」のことを記事にしましたが、その時に展示するレコードを探していた時にこのレコードに行き当たりました。このルロイ・アンターソンの曲集はいわゆるライト・クラシックと呼ばれるもので多分一度はどこかで耳にしたことがあるものでしょう。
1970年ごろの1000円盤ブームで最初の名曲シリーズが所有すると各社は持ち駒をフルに使ってそれまで1000円盤にはなかったレパートリーが続々と投入され出しました。コロンビアはエヴェレストやヴォックス、ムジディスク、ムザなど、キングは負けじと本丸のデッカに加えてヴァンガード、テレフンケン、ウェストミンスターなどの原盤を使い発売していました。これもその一枚で、それまでレパートリーになかったルロイ・アンダーソンが投入されたのです。この当時はルロイ・アンターソンの曲はアーサー・フィードラーがまとまって録音していましたがRCAは絶対に廉価版には投入しませんでしたから、このレコードが出たときは飛びつきました。ジャケットデザインは日本独自のものですが、内容はオリジナルの15曲を全て収録しています。曲名を見ても有名どころが網羅されています。
このアルバムは15曲が収録されていますが、彼の作品だけが収録されているものとしては画期的でした。このアルバム、CD化された時もこの15曲がそのままこの曲順で収録されていました。そのトップを飾るのが「そり滑り」です。毎年クリスマスシーズンにはこのメロディがどこかで流れています。比較的初期の作品で1948年に作曲されています。だガック類に特色があり、終始スレイベルが鳴り続け、曲の雰囲気を特徴づける。再現部では主題がジャズ風に変奏される。曲の最後では、トランペットのバルブを半押しにして吹き込むという特殊奏法によって、ウマの鳴き声が表現されています。当時は馬そりが一般的だったんでしょうなぁ。
アブラヴァネルの指揮はあまり特色がありませんが、その癖のなさがこういった曲には最適なのかもしれません。次のブルー・タンゴは1951年の作品で、モノラル時代にむLeroy Anderson and His "Pops" Orchestra" の演奏で発売されると、1952年にビルボードシングルチャート1位に計5週にわたって入っています。
ルロイ・アンターソンの曲で「トランペット吹きの休日」とともにセットで演奏されることも多い「トランペット吹きの子守歌」という作品も彼の代表作の一つです。
まあ、こんな感じで楽しい曲が次々と披露されていきます。
ルロイ・アンダーソンは普段使わない打楽器?を取り入れてユーモラスな曲もたくさん書いています。紙やすりやタイプライターなどはその最たるものでしょう。でも、タイプライターなんて、今の人は知らないでしょうなぁ。小生はまだパソコンなんてない時代は、外国と取引をしていた時にこのタイプライターを使っていました。「オリベッティ」というイタリアのメーカーのもので懐かしく思い出されます。
次の「トランペット吹きの休日」は本来は「ラッパ吹きの休日」と以前は訳されていました。多分一番有名な曲でしょう。
彼の作品の特徴はほとんどの曲が3分前後の演奏時間になるように作曲されています。まさにオーケストラのアンコール・ピースにはうってつけの作品です。
最初期に作曲した「ジャズ・ピチカート」はボストンポップスの指揮者アーサー・フィードラーに認められそれ以降ほとんどの作品を彼が演奏しています。