aホルン会第17回アンサンブルコンサート | geezenstacの森

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aホルン会

第17回アンサンブルコンサート

 

この週末は雨に祟られたということで、天気は良くなかったですが、今年も「aホルン会」の演奏会に出かけてきました。今回の会場は我が家からも程近い西文化小劇場で開催されました。

 

 

曲目

 

 毎年、第2部では演奏者による寸劇が披露されるのでそれが楽しみでもありました。今までは「ノートルダムの鐘」や「メリー・ポピンズ」といったミュージカルの寸劇がなかなか面白かったですが、今回の曲目を見るとそういう演出はなさそうでした。

 

 

 まずはね純粋に10本のホルンによる純粋な曲目が並びます。第1曲は日本では正月元旦のニュー・イヤー・コンサートだけがやけに有名ですが、本場ウィーンでは中旬に開催されるウィーンフィルの舞踏会も由緒ある催しです。2023年は1月19日に開催されました。そしてこちらでは開会を告げるファンファーレが演奏されますが、それが今回の「ウィーンフィルハーモニーのためのファンファーレ」という曲です。作曲はリヒャルト・シュトラウスですがちょっと意外ですねぇ。こんな曲です。

 

 

 次のケリー・ターナー作曲の「APOLLO-10本のホルンのための演奏会用序曲」は2019年に殺曲された比較的新しい作品です。ギリシャ神話の音楽、医術、弓術、予言などを司る神「アポロ」から取られたタイトルはホルンの持つ3オクターブの音域をフルに使ったまさにホルンのための音楽になっています。下はこの曲を委嘱、初演した「アレキサンダー・ホルン・アンサンブル・ジャパン」の初演の映像です。

 

 

 一部最後の曲はラヴェルの「スペイン狂詩曲」の第4楽章「祭り」をホルン用に編曲された作品が披露されました。 元々の曲もあまり演奏される機会が少ないですが、それをホルンだけで演奏するのですからなお大変です。色彩の魔術師のラヴェルの作品ですからねぇ。もともと、吹奏楽の世界ではコンクールの課題曲として取り上げられることはありますが、音色の多彩さという点ではホルンだけでそれを演奏するのはやや難しいものがあったのかなぁと感じました。当日のライブ配信がありますので下記のリンクで聴いて見てください。

 

 

 吹奏楽でやると下のレベルです。

 

 

 第2部では裃姿のMCが登場して、NHKドラマ「どうする家康」のていで、コントを繰り広げました。要するに今年の寸劇は纏まったものが演出できなくてこまった、という形で進みました。登場人物は徳川家康と酒井忠次という設定でのコントです。

 

 

 続くのが今年話題になった「豊島園」跡にオープンした「ワーナー ブラザース スタジオツアー東京 – メイキング・オブ・ハリー・ポッター」を取り上げての音楽です。映像は11年前のものです。こちらは寸劇込みです。

 

 

 そして、2部の最後は西のテーマパーク宝塚歌劇の2017年雪組の公演から「希望の海へ」のシーンが再現されました。これは観客を巻き込んでの演出で、踊りのパフォーマンスも含まれていました。そんなことで子供も舞台に登壇し、ボンボンを使って踊りました。中央の二人が宝塚をまねた衣装で雪組公演を披露します。

 

 

 こんな歌でした。

 

 

 この宝塚パフォーマンス、急遽第3部でも追加され、アナ雪の「Lrt It Go」でも追加されていました。下の映像ではちょいとメンバーの少ない八重奏で演奏されています。

 

 

 「どうする家康」のコンセプトのもと何とかコンサートはまとまりました。前列左がMCを兼ねた酒井忠次、右が徳川家康。そして、指揮者、その右奥に写るのがアナ雪です。三人だけコスチュームが違うので目立っています。

 

 

 コンサートではアンコールに恒例の「マツケンサンバII」とMC、酒井忠次役の今野将士さんがソロで「So Close」を熱唱しました。