愛知県美術館
2023年度第1期コレクション展 2
続きは展示室6からです。
展示室6 飯山由貴 あなたの本当の家を探しに行く
個人的でささやかな記憶や出来事を発端に、社会から見過ごされがちな生について表現する飯山由貴(1988-)。精神疾患と社会との関係をテーマに、彼女が妹と共に作った代表作品を、まとめてご紹介していました。制作プロセス含め、彼女の作品は、疾患や障がいと共に私たちが生きる方法を考え実践するものとも言えるでしょう。
飯山由貴
無声映画にまつわるいくつかの共同作業とワークショップの記録
飯山由貴
何が話されているのか、また何故その発話の形式と内 容は、そうした形をとるのか
前室2・展示室7 藤井さんちの手作りで趣味良い暮らし 藤井達吉と家庭手芸
工芸家、藤井達吉(1881-1964)は、特定の技術やジャンルに閉じこもらず、多様な技や素材に意識を向けて、個々人の自由な感性を重んじてこそ、美的な物づくりが出来ると考えていました。そして、こうした藤井の思いは物づくりを、職人から一般家庭の主婦へと開くことに繋がりました。この展示では、藤井達吉と彼の家族による表現を、家庭手芸という視点を交えながら作品が紹介されていました。
野点具
梅花文文箱
作品の数々
下は衝立です。
干柿
紅白椿図
藤井篠 草の花
藤井篠 紅白梅の図と鳥毛山草(姥百合と桜草)二曲一隻
染色図案集
藤井篠 一閑張手箱
藤井篠 刺繍「山草」、刺繍(未完)、遺品(裁縫道具類)
藤井達吉のすすめ”初夏の子供部屋”
展示室8 木村定三コレクション 仏教美術──絵画を主として
仏画や経典に、千体の観音図が貼付けられた厨子(県指定文化財)や密教法具などを合わせて展示されています。人の髪で刺繍された珍しい曼荼羅が、もと一対だったと推定される神奈川県立歴史博物館の曼荼羅と初めて再会しています。この木村禎三の展覧会は実は2回目の訪問となりました。以前の様子はこちらです。
会場の様子
黒漆厨子 千体観音図貼付
不動明王立像
如意輪観音像
金銅五鈷鈴